リーンなパンとリッチなパン | 星の輪ネットワーク

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金 銀花の独学パン工房 .
山ぶどうから生まれた自家製天然酵母で焼くパンを楽しみ、緑に囲まれて暮らすワンダーフルな日々の出来事を綴ります。

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パンを主食とする国々の人が、普通に食べているパンはどちらかといえばリーンなパンです。

リーンなパンは食感が硬く、甘さも少ないのですが、だから毎日食べても飽きることがありません。

それに噛めばかむほどおいしくなるのです。

ご飯と同じようなものですから、一緒に食べる食材の味を引き立てます。

つれ合いは、ご飯のおかずになるものは皆パンにも合うとよく言ってますよ。

キンピラゴボウは家では朝食のパンと一緒に食べることの方が多いです。

わさび漬けとか合うし、お刺身だってスモークサーモンのような感覚でパンと一緒にいただくときもあります。

それにはやっぱり、甘さも、脂肪分もない素朴なリーんなパンで無ければなりません。

ところが日本で消費されているパンは、ほとんどがリッチなパンなのです。

たいていの人が食べている日本のパンは、砂糖や脂肪分がいっぱい。

白くて、ふわふわで、食感柔らかく、口の中に甘い香りが広がるようなものです。

リッチなパンは主食というより、間食に近いものとして受け止められているんですね。

大手のパン屋さんも、町のベーカリーも、職人の立場からリーンなパンを作りたいと思っても、消費者が興味を持たないので焼いても売れないから作らない、のが実情らしいです。

だからリーンなパンが、かえってその名前とは裏腹に高価格商品となっているのでしょう。

リーンなパンって、直訳すれば貧しいパンです。

実際、経営的にみれば、良く売れるのはクロワッサンだとかバターロール、甘い菓子パンなどです。

でも本当は栄養バランスのことを考えたり、歯の発育にはリーンなパンのほうがずっといいんですよ。

全粒粉のパンは食物繊維も豊富で、消化や便通を助けてくれますし、その他にもライ麦パンや、フランスパンなども栄養的にも食パンより優れています。

パンはお米とならんで、大切な穀物エネルギーです。

ところが調理パンや、菓子パンなどの高脂肪なパンがたくさん消費されるため、パンは健康に良くないというイメージが一人歩き始めてしまいました。

それはパンにとってあまりよいイメージではありません。

消費者のみなさんは、リーンなパンの良さにもっと注目するべきです。

巫女淵酵母を使った我が家のパンは、酵母の餌にも、パンにも砂糖は使いません。

つれ合いは絶対的にリーンなパン派。
 
だからこれからも私はきっと、リーンなパンを焼き続けるのでしょうね。

皆さんももっとリーンなパンを食べてみてね。

体に本当に良いのは、リーンなパンなんですよ。

でも・・・・・・・・・

たまには、リッチなパンも作りましょうね。

作る過程も楽しいから・・・・・

今回のブリオッシュ、ちょっと焼きすぎです。

でも、それはそれで皮のクリスピーが美味しい。

こんな食感のパンは、どこにも売ってないぞって感じで良かったですよ。




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