支配ではなく信頼でチームをまとめる力
先日、ご連絡いただいた無料相談より
内容を抜粋して許可をいただきお伝えします
ご相談者様:60代女性
あるプロジェクトで
同じ立場のリーダーが2人いたとのこと
1人がご相談者様、もう1人のリーダーが
同じ立場であるにもかかわらず支配的で
リーダとしての足並みが揃わない
しかも、皮肉も言われ
精神的に参っている
同じ立場なのに、全てを妥協し
我慢しなければいけないのか...
という内容でした
ご相談者様はチーム全体の流れを把握し
効率的に動けるように
ローテーション表を作成しました
それは、メンバー全員が
自分の担当を理解し
安心して動けるようにするためのもの
その結果、チームの統率は格段に良くなり
周囲からも高く評価されていました
ところが、それをよく思わない
同じリーダーである男性
彼は長年、競争の中で
成果を上げてきた人でした
常に戦い、勝ち取ってきたからこそ
他人に頼らず、自分の力で
チームを動かすことに価値を
置いていたのです
そんな彼にとって
ご相談者様のようにチーム全体を見渡して
仕組みを整える存在は脅威であり
同時に自尊心を揺さぶる存在
だったのかもしれません
彼の行動の奥には「尊敬されたい」
「価値を認められたい」
というニーズがあったのでしょう
そしてご相談者様には
「対等な関係で協力したい」
「チームを良くしたい」という
ニーズがありました
そのすれ違いが“対立”を
生んでしまったのです
信頼をベースにしたご相談者様の
リーダーシップは
支配的なリーダーシップとは
根本的に方向が違います
ここでリーダーシップについて考えてみたいと思います
職場でリーダーシップを
発揮しようとすると、時に思いがけない
摩擦が生まれることがあります
誰かが力を発揮した瞬間
別の誰かの中に競争心や警戒心が芽生える
チームづくりの現場では
理屈では説明しきれない
人間心理が動いているのです
支配は「恐れ」によって人を動かします
信頼は「安心」によって人を動かします
その違いが、チームの空気を変えるのです
リーダーシップに必要なのは
強さではなく、心理的な安全性
「話しても大丈夫」「意見しても大丈夫」
と思える場をつくることが
真の統率力につながります
ご相談者様が作ったローテーション表は
そのための“見える化された安心”だった
と言えます
リーダーの本当の役割は
支配することではなく、信頼を育むこと
そして、それができる人こそが
チームを真に動かせる人なのだ
ということです
まさに、ご相談者様のリーダーシップは
心理的安全性を守り、信頼を育むものです
とはいっても、長年培われた
個人主義的なリーダーのマインドを
すぐに変えるのは容易ではありません
今回は、いくつかの
非暴力コミュニケーションの
会話術をお伝えしました
それらを実践されるとの事ですが
同時にストレスの原因から距離を取ることも
自分を守るための大事な防御戦略です
今後は、様子を見ながら
ご自身の心を大切にする仕事の進め方を
選ばれるとの事でした
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