キラン!
リバーンの両目に魔力が纏われた。
リバーン『「リバーン・アイ」』
黒寺『あの眼…Xさんも似たようなやつを使ってた』
リバーン『Xのやつは、Xアイだな。
俺の持つこの眼と、似ているが性能はやや異なる』
ゼル『マキュアさん、あの眼は?』
マキュア『リバーンの魔眼…。リバーン・アイよ』
マキュア『あれを使ったリバーンは…。
私たちでも脅かす、最強の殺し屋とも言える!』
X『リバーン。黒寺を殺すなよ?』
リバーン『分かっている。当然、手加減はするさ』
黒寺(リバーン兄ちゃんのあの眼…明らかにヤバイ!)
バシュッ!
黒寺『…!』
リバーン『「シャイニーダッシュ」』
リバーンは、黒寺の目の前に一瞬で現れる。
黒寺『くっ…くそ…。果て…』
ドーンッ!!
黒寺『がはっ…!』
リバーン『「ヒットナックル」!』
黒寺は、リバーンの手刀で吹き飛ばされた。
みーにゃ『黒寺さんが…!』
オウ『リバーンさんのリバーン・アイ…。
やはり、恐るべしだな!』
榊夜(俺がXファミリーに勧誘された時も、あの眼の前では俺も、手も足も出なかったからな…)
黒寺『ぐっ……ぐはっ……』
黒寺は、吐血した。
X『流石に勝負有りだろ?』
リバーン『そうだな。黒寺』
黒寺『ぐっ……。まだ……だ……!』
黒寺『まだ……!終わってねぇ!』
黒寺『俺は……。リバーン兄ちゃんにまだ1発も入れてねぇ……!』
黒寺『リバーン兄ちゃんに…俺の成長を…見せるんだよ!』
ゴゴゴッ!!!
リバーン『無理は止めておけ。
リバーン・アイ。こいつを使った俺の攻撃は、如何なる攻撃も、“相手の急所に必ず当たる”』
黒寺『急所…?』
リバーン『そう。お前には、急所にダイレクトに大ダメージが入った状態だろう。
それは、俺が軽く触れても、適当に攻撃を当てるだけでも成立する』
黒寺『…ぐはっ…』
リバーン『そのダメージが何よりの証拠だ』
マキュア『あれが、リバーン・アイの能力』
みーにゃ『X様の、Xアイは、“相手の急所の位置が見える”…という効果でしたね』
ゼル『Xさんとリバーンさん。
お二人とも、使う技も似ているんだな』
リバーン『Xアイを持つX。
そして、リバーン・アイを持つ俺』
リバーン『この魔眼は、殺しに置いて、最強とも言える性能だ!』
リバーン『俺は…クズを徹底的に殺す為に、殺し屋を究めたんでな』
黒寺『殺し屋……』
リバーン『そうだ。
Xがビッグバン・ゴッドギャラクシーで最強の殺し屋を名乗るのならば…』
リバーン『俺は…。ゼノン銀河において、最強の殺し屋を名乗るのに相応しいだろう!』
黒寺『最強の殺し屋…リバーン兄ちゃん…!』
黒寺『俺は…。リバーン兄ちゃんが、どう変わっていこうと、いつまでもあんたを目標にしている!』
黒寺『俺は…諦めない!』
ゴゴゴッ!!!
黒寺『うおおっ!!』
陽奈『黒寺!』
光流『黒寺さん!』
リゲータ『黒寺…』
ゼル『黒寺』
黒寺は、最後の力を振り絞り、特大のダイナマイトを形成した。
リバーン『……フッ』
X『バトルは続行か…』
黒寺『俺のフルパワー……果てろー!!!』
ボーンッ!!!!!
ドーオオオーンッ!!!!!
リバーン『…。見事だ』
リバーンの顔に、少しだけ傷が付いていた。
黒寺『今のも…相殺したのか…?』
リバーン『「バスターヒットマン」。
俺の必殺技にも当たる。
こいつを出させた事は、称賛に値するぜ、黒寺』
銃から巨大な光線を放ち、黒寺の特大ダイナマイトも、リバーンは相殺していた。
黒寺『くっ……。やっぱり、リバーン兄ちゃんは……つえぇなぁ……』
X『勝者、リバーン!』
黒寺とリバーンの修行バトルは終わった。
。。。
陽奈『黒寺。凄い戦いだったよ!』
リゲータ『最後は、リバーンさんにも攻撃を当てられたしね』
黒寺『掠り傷だったけどね…(笑)』
光流『けど、黒寺さん。あなたは、これからもリバーンさんを目標としていく。
でしたら、これからもあなたの力は伸びていきますよ』
ゼル『黒寺。お前だけじゃない。
俺たちだって、お前に負けないくらいに腕を上げてやる』
黒寺『ヘッ』
リバーン『黒寺。ちょっと来い』
黒寺『何だよ?リバーン兄ちゃん』
リバーン『良いから』
リバーンに言われ、着いていく黒寺。
バトルフィールド。
だが、もうXファミリーのメンバーも修行を終え、誰も居なくなっていた。
黒寺『何だよ、こんな所に連れてきて』
黒寺『もしかして、秘密の特訓でもしてくれるのか!?(笑)』
リバーン『黒寺。お前には、特別に…俺が惑星ラーンを離れ、そして…殺し屋を究めたこの力を見せておいておこうと思ってな』
ゴゴゴッ!!!
黒寺『…!なっ…!?』
リバーン『「ヘルヒットマン」!』
リバーンは、形態を発動した。
戦闘力も大幅に強化されている。
黒寺(何てパワーだ…!
リバーン兄ちゃんは、こんな力も隠していたのかよ!?)
シューウ…。
リバーンは、黒寺にヘルヒットマンを見せると、すぐに解除した。
リバーン『俺は…ゼノン銀河で指名手配となっている』
黒寺『う、うん…。ジニアスさんも心配してたよ』
リバーン『俺は…天竜界ゼノンの軍。
その最強クラスの戦士に当たる、ゼノン幹部に手も足も出ず、捕まってしまったんだ』
黒寺『何だって!?』
リバーン『俺は、お尋ね者である事には変わりは無い。
クズを殺してると言っても、殺しを正当化する言い訳に過ぎんからな』
リバーン『だが、リバーンファミリーの仲間達、そして、X達 Xファミリーが俺を助けてくれた』
リバーン『俺は…もう捕まらん。
これからも、クズを殺していき、Xの思想…全ての悪に裁きを下していく!』
リバーン『黒寺。お前には、天竜界ゼノンの恐ろしさを伝えておきたかった』
黒寺『天竜界ゼノン…。リバーン兄ちゃんも簡単に捕まえられるような人達が居るんだな…』
リバーン『フッ。だが、今の俺ならば…Xパートナーもある。
しかも、Xパートナーよりも更に強い力だって開発しているんだ』
黒寺『マジかよ…!?』
リバーン『次、ゼノンの連中と相対する時が有るならば、遅れは取らないさ』
リバーン『天竜界ゼノンに歯向かう俺を…。
これでも、まだ賛同してくれるか?』
黒寺『うん…。正直、殺し屋何て悪いことだと思うけど』
黒寺『リバーン兄ちゃんや、リバーンファミリー…Xさんや、Xファミリーのみんなは、良い殺し屋だって思うから』
リバーン『黒寺。済まないな』
黒寺『そうだ……決めたぜ』
リバーン『何だ?』
黒寺『リバーン兄ちゃんが、殺し屋を究めたヘルヒットマン…。
俺も、それを目標にしていく!』
黒寺『…「ヘルボマー」!』
ゴゴゴッ!!!
黒寺『俺は…これから、リバーン兄ちゃんの右腕。“ヘルボマー”を名乗る!』
リバーンを参考に、黒寺も名前を決める。
そして、リバーンの右腕となることを宣言した。
次回へ続く!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━