第10話【Xファミリーの切り札 Xパートナー】 | みこの冒険日記-リターン-

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ディスランス『十三術式ですか』





榊夜『ディスランス。あんたは、十三術式について聞いたことが有る感じだったか?』






ディスランス『ええ。確か…ビッグバン・ゴッドギャラクシーで最強と呼ばれる世界、エクセリオンが開発した術ですよね?』






ディスランス『…我々十帝にも、実は十三術式の使い手が居ましたよ。
その方から少しだけ話を聞いたことが有りますね』







榊夜『お前らの仲間に十三術式の使い手だと!?』







ディスランス『ええ…最も、十帝に属している以上は、自身の出身世界、つまりエクセリオンですね。
裏切っているとも言えるでしょう』







榊夜(…親父は、十三術式を悪用されるのだけは恐れていた筈…?
妙だな…。そんな奴が居るのなら、親父が対処をしない筈は無いが)






榊夜(確か…親父は死んだと聞いたな。
親父が死んだ後の話か?)






榊夜(今の術式寺では…親父の後継者に相応しき人材も不足しているといった所か?)







榊夜(まぁ…今の俺は、まだエクセリオンに戻るつもりは無いがな。
X様の宿願。それを実現させてやるのが、Xファミリー最高幹部、レギュラーに選ばれた今の俺の役目だ!)







榊夜『ディスランス!バトルを再開させて貰う!「流星脚」!!』






ディスランス『「ルーンソード・スラッシュ」!!』






ドーンッ!!







榊夜(秘式で強化した流星脚でもまだ決定打には至らないか…。
魔剣士ディスランスのルーンソード…何という剣術何だ…!)







ディスランス『榊夜さん…どうやらあなたの力は十帝より下なようですね。
しかも…私とゴルノプスは第9席と第10席。
実をいうと十帝の中では下の部類です』






ディスランス『因みに…十帝に身を置いている十三術式の使い手は、第6席でもありますよ。
私やゴルノプスよりも更に上という事を意味します』






榊夜『俺はまだ本気じゃねぇ…!
その十帝の術式使いと比べてみるか?』







ディスランス『だから…早く本気を出してくださいと言っているのですよ』







榊夜『…ならば、望み通り!』







ゴゴゴッ!!!








ディスランス『…!?』








榊夜『「Xパートナー」!』







榊夜の体に刻まれていた“X”の字の紋章が浮かび上がっていた。







ディスランス『何だこの力は…!?』







榊夜『これが俺たちXファミリーの最高幹部。
レギュラーにのみ許された力…Xパートナーだ。
戦闘力はトップシークレットに匹敵すると言われている』







ディスランス『何だと!? トップシークレットだと!?』







ディスランス(つまり…闇の皇帝ソレイユ様の暗黒界皇帝…あれに相当するとも言えるのか!?)







榊夜『Xパートナーの強さが分かったようだな。
因みに…更に強さ自慢をしておくと、まだこの状態ですら、俺の7割程度の力だ』








ディスランス『何だと!?』







ディスランス(まさか…榊夜さん、彼の本気は十帝を遥かに上回る!?
魔綺羅さん以上の術式使いというのか!?)








榊夜『あと…お仲間の心配もしておくんだな。
みーにゃもレギュラーだ。
つまり、Xパートナーが使えるぞ?』







ディスランス『みーにゃさんもだと!?』






ディスランス(魔法石を…いや、あれを使わないとヤバい!?)







ディスランス『…!? 榊夜さんは何処へ!?』







ディスランスは、いつの間にか榊夜を見失っていた。







榊夜『…今度こそ終わりだ。「流星脚」!』







ドーンッ!!








ディスランス『がっ…!?』







榊夜は、ディスランスの背後を取っており、ディスランスを吹っ飛ばした。







ディスランス『ぐはっ……!があぁ……』







ディスランスは、流星脚の凄まじい威力に大ダメージを受けていた。







ティナ『榊夜の必殺の蹴りが炸裂したなッ』








榊夜『そういえば魔剣士ディスランス。
お前の仲間の術式使い…何と言う奴なんだ?
俺に教えて貰おうか?』







ディスランス『…それを知って、どうするのです?』







榊夜『殺す。十三術式は、俺の親父が作り出した技だ。
それを十帝等という奴等の身において悪用するそいつを放っておく訳にはいかないからな』







ディスランス『Xファミリー…一体何者何ですか…?』







榊夜『最強の殺し屋ファミリーだ。俺たちはお前たちのような悪い奴等も一人残らず殺すぞ?』







ディスランス(…こいつらは、ソレイユ様のお命すら危険に晒す恐れが有る!?)







ググッ!







ディスランスは、立ち上がった。









榊夜『…「流星脚」!!』








ドーンッ!!








ディスランス『……!!』








ばたっ。







しかし、すぐに榊夜の流星脚で吹っ飛ばされた。







ディスランス『………』







榊夜『俺の流星脚を2回もまともに食らって、気絶したか?』







ティナ『戦闘不能だなッ。ディスランスはリタイアと見なすッ!』







榊夜『…ディスランス。大会で良かったな?
普通の野良バトルなら、お前は俺に殺されている』








ゴルノプス『ディスランス…!?』






みーにゃ『…どうやら榊夜さんはXパートナーを使ったようですね』








ゴルノプス『みーにゃ…まさかてめぇも?』







みーにゃ『はい。私もXパートナーが使えます。私たちレギュラーが本気を出せば、誰であろうと殺されるんですから…』







ゴルノプス『…!!』







みーにゃ『…降参して下さい』








ゴルノプス『何だと!?』







みーにゃ『私は榊夜さんと同じ力が使えます。
あなたはディスランスさんよりも弱いんでしょう?』







ゴルノプス『…!舐めるなよ!
序列が1つ違うだけで、ディスランスと俺ならそこまで力に大差はねぇよ!』







みーにゃ『…ですから、そのディスランスさんを倒す榊夜さんと私は同格だと言ってるんですよ!』







ゴゴゴッ!!!








みーにゃ『「Xパートナー」!』








スズナ(…!何と言う事だ。
あれがXファミリーの力……)






スズナ(みーにゃに関しても、五界で相対したみーよりも現状力は上だろう…)







ゴルノプス(やべぇ…流石にこいつとやり合うのは、俺様も本気を出さないとか!?)








ドーンッ!!








ゴルノプス『ぐはっ…!』







榊夜『「流星脚」!』







みーにゃ『榊夜さん…!』







榊夜『こいつらに情けなんて懸けるな。
どうせ負けなんて認めるような奴等じゃない』







榊夜『殺してやればいいさ…悪い奴等何だからな?』







みーにゃ『…悪い人達なんですね?』








榊夜『ああ…。全ての悪に裁きを下す!
X様の思想だ』







みーにゃ『…!X様の…!Xファミリーの野望の為に!』








ビーィー!!








ゴルノプス『…!!う…うわあっ…!?』







みーにゃ『「パラドックスビーム」!』







バーンッ!!!!!








むこ『な…何てエネルギー何だ!?』







めこ『榊夜とみーにゃ…とんでもない力だ。
宇宙にはあんなに強い奴等が居るんだな…』








ゴルノプス『………』







みーにゃ『…?死にましたか?』







榊夜『いや…どうやら気絶しているだけのようだ。
十帝か。俺たちレギュラーがXパートナーを使用しても完全には殺すことの出来ないレベルの連中のようだ』






榊夜『何者かは知らんが、大会という場で良かったというのはこちらも同じだったのかもしれない』







榊夜『最も…レギュラーの敵では無いけどな』







みーにゃ『はい…私たちXファミリーが宇宙で最強です。
私たちが…全ての悪に裁きを!』







みーにゃ(ユレイベル様の居ない…この宇宙に、もはや価値なんてこれっぽっちも無いのだから………)








ティナ『ゴルノプスもリタイアッ!
勝者、榊夜&みーにゃッ!』








ユウト『凄かったよ。次に俺たちと当たる訳だね』






榊夜『…ユウト。ああ!俺はあんたにリベンジを果たす』







スズナ(みーにゃ…あいつの真の力は、やはり私が自ら確かめる他、無さそうだな)







みーにゃ(次はユウトさん達ですか。
それから、あのスズナさんという人は私の事を知ってるのでしょうか…?)








ディスランス『う、うーん…』






ゴルノプス『ディスランス…俺たち、十帝があんな奴等に負けただと!?』






ディスランスとゴルノプスはすぐに目を覚ましてはいた。







ディスランス『…Xファミリー…。
彼等の力は危険です』







ディスランス『それから…大会に負けた以上、強行手段に出るしか無さそうですね』







ゴルノプス『そのようだな…。宇宙で最強なのはあんな奴等じゃない、ソレイユ様と俺たち十帝で無ければならない!』








ティナ『さーてッ、次もすげぇバトルを期待してるぜッ』






ティナ『第3試合の対戦カードは、セッケンマン&阿修羅クワガタ vs アイアンバール&ダークジャイアントだッ!』







スッ。







セッケンマン『奴等は1回戦よりも強力だろう。
おい、阿修羅クワガタ…私の足をくれぐれも引っ張るなよ?』






阿修羅クワガタ『それは俺の台詞だ。
邪魔になるようなら、てめぇから倒してやっても良いぜ?』






阿修羅クワガタ『味方を攻撃してはいけない何てルールも特に無いだろうからな?』







セッケンマン『下らんジョークだ。そんな事をしてみろ?一番最初に脱落するのは貴様になるぞ』







ダークジャイアント『おいおい…てめぇらに仲間割れをするだけの余裕が果たして有るのかね?』






アイアンバール『計算によれば…お前たちは死に物狂いで我々を倒すことを考えなければならない』







阿修羅クワガタ『…とりあえずセッケンマン。
あのうるさい連中から倒さねぇとな!』






セッケンマン『同感だ』







ティナ(こいつらマジでめんどくさいやり取りするなッ(笑))







ティナ『とりあえず…試合開始ッ!』










次回へ続く!
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