第2試合は、ゴルノプス&ディスランス vs 榊夜&みーにゃ。
ダークジャイアント『アイアンバール。
ゴルノプスとディスランスの本気が見られるかもな』
アイアンバール『だろうな。計算によれば、榊夜とみーにゃという奴の力は十分だ。
ゴルノプスとディスランスにも渡り合える事だろう』
むこ『めこ君。どっちが勝つと思う?』
めこ『スズナ&ユウト vs エモ&フルート戦と同様、どちらが勝つか予想は出来ないな』
バシュッ!
みーにゃ『「パラドックスアクセル」!』
みーにゃが最初に動いた。
榊夜『みーにゃ、援護する!』
バシュッ!
榊夜『「疾風」!』
みーにゃの後ろを榊夜も着いていった。
ディスランス『フフフ…仲良く突っ込んで来ましたか』
ゴルノプス『ディスランス。あいつらは二人纏めてこの俺様がぶっ殺してやる!
我等十帝の恐ろしさを見せ付けてやる!』
ヒュン!
ゴルノプスは迎え撃つ。
ディスランス『さーて、私の出番は有りますかね?』
みーにゃ『…!』
榊夜『みーにゃ、気を付けろ!』
ゴルノプス『遅せーよ!』
バッ!
ゴルノプスは、瞬時にみーにゃの前に現れていた。
みーにゃ(私と榊夜さんの速度に簡単に追い付くとは…ゴルノプスさん、何者かは知りませんが、少なくとも1回戦で戦った、オウフェリアさんとシルビアさん以上の力を持っているのは確かなようです!)
みーにゃ『「パラドックスナックル」!』
バシッ!
ゴルノプス『あーん?そんなパンチじゃ俺は倒せねーよ!』
ゴルノプスは、みーにゃの拳を簡単に受け止める。
榊夜『みーにゃ!』
みーにゃ『榊夜さん!私は大丈夫です。
榊夜さんはもう一人、ディスランスさんの警戒を』
ゴルノプス『はぁ?何が大丈夫なんだ?
てめーの攻撃はこの宇宙恐竜ゴルノプス様には通用しないってまだ分からねぇのか!』
ゴルノプス『「テールクラッシュ」!』
ゴルノプスは、尻尾でみーにゃを吹っ飛ばそうとした。
ブンッ!!
ゴルノプス『な!? 空振りだと…?』
ヒュンッ!
みーにゃ『こっちですよ♪』
トン。
みーにゃは、ゴルノプスのテールクラッシュをワープで回避していたようだ。
そして、いつの間にかゴルノプスの頭の上に乗っていた。
みーにゃ『わ~、高い~♪』
ゴルノプス『…クソガキが…。俺様の頭の上に乗っかるんじゃねぇ!』
ブンッ!!
ヒュンッ!
ゴルノプスは、みーにゃを叩き落とそうとしたがみーにゃはそれも交わした。
ゴルノプス『チッ…すばしっこいチビだぜ』
みーにゃ『「パラドックスキック」!』
バシッ!
みーにゃ『くっ…』
ゴルノプス『軽いねぇ!攻撃が!』
ブンッ!!
ゴルノプス『チッ…また空振りかよ!
けど、逃げてばかりじゃこの俺には勝てねぇよ!』
みーにゃ『…でしたら、スピードだけではないことをお見せします』
バチバチ!!
みーにゃ『「暴走観測」!』
みーにゃ『「パラドックスアクセル」…からの、「パラドックスナックル」!』
バシッ!
みーにゃ『そんな!?』
みーにゃの拳はまたも止められる。
ゴルノプス『「ダイナソーインパクト」!』
みーにゃ『「ワープ」…!』
ブンッ!!ヒュンッ!
ゴルノプスは、強力な攻撃を放ってくる。
みーにゃは、交わすので精一杯な様子だ。
ゴルノプス『だからよ…』
ヒュン!
みーにゃ『…!』
ゴルノプスは、みーにゃの動きを読んでいた。
ゴルノプス『逃げてばかりじゃこの俺には勝てねぇっつってんだよ!クソチビがぁ!』
ドーンッ!!
みーにゃ『がっ…!』
ゴルノプス『「テールクラッシュ」!』
ティナ『お、クリーンヒットッ!
ゴルノプスの尻尾攻撃が、みーにゃに見事に入ったなッ』
みーにゃ『がはっ…!ごほっ…ごほっ…』
みーにゃ(痛い…。たった1回の攻撃でこの破壊力…!?)
ゴルノプス『もう一度、「テールクラッシュ」!』
ブンッ!!ヒュンッ!
ゴルノプス『ケッ…素直に当たっとけば楽なのによぉ、面白くねぇな』
みーにゃ『はぁ…はぁ…』
ゴルノプス『けど…俺のテールクラッシュをまともに食らって、てめーの骨は粉々だ!』
みーにゃ『「パラドックスボール」…!』
ボーンッ!
ゴルノプス『…。』
ボキボキ!
ゴルノプスは、首を鳴らした。
みーにゃ『そんな…!? 私の攻撃が効かないんですか!?』
ゴルノプス『ハハハッ!おチビちゃんよ。
赤ちゃんの攻撃が、恐竜に効くと思ってんのかよ!(笑)』
みーにゃ『誰が赤ちゃんだって…!』
ゴルノプスに苦戦を強いられるみーにゃ。
榊夜『みーにゃ、待っていろ!』
ディスランス『おっと。ゴルノプスの邪魔はさせませんよ』
榊夜にはディスランスが付く。
ディスランス『みーにゃさん…彼女もお一人でゴルノプスを相手にすると言っていた筈です。
ですから、榊夜さん…私と相手をして貰いましょうか?』
榊夜『…!簡単には行かせてくれないようだな?』
ディスランス『この大会で我々の恐ろしさを知らしめて差し上げるのも面白い!
榊夜さん…みーにゃさん、あなた方には見せしめになって頂きます!』
ディスランス『「魔法の剣 ルーンソード」!』
ディスランスは、剣を抜いた。
ディスランス『我が魔剣で切り捨ててくれる!』
榊夜『…あんたを倒して、みーにゃを助ける!』
バチバチ!!
榊夜『「術式体術・神牙(サイガ)」!』
ディスランス『ほう』
榊夜(親父の王牙(オーガ)を越えるために編み出した術式だ…修行の成果を見せてやる!)
バシュッ!
榊夜『「疾風」…「術式剣術・手刀切断」!』
榊夜の手刀が気のブレードに変化していた。
キンッ!
ディスランス『フッ…そのような技では我が魔剣には通用しません』
榊夜『こちらが本命だよ』
ブンッ!!
榊夜は、回し蹴りを繰り出した。
榊夜『「術式体術・流星脚」!
粉々に吹き飛びやがれ…!』
バーンッ!!
ディスランス『…ですから』
榊夜『…!何だと…俺の流星脚を!?』
榊夜の必殺技に当たる流星脚もルーンソードで受け止めるディスランス。
ディスランス『その程度では、私の魔剣……ルーンソードには通用しないと!
さっきから言っているのですよ!』
ブッシャーアッ!!!
榊夜『ぐっ…!』
ディスランス『「ルーンソード・スラッシュ」!』
ティナ『ディスランスの斬撃が榊夜に炸裂ッ!
榊夜&みーにゃ…ゴルノプス&ディスランスに成す術無しかッ!?』
ユウト『…想像以上だ。榊夜君とみーにゃさんがあそこまで苦戦するとは』
スズナ『流石はA級危険因子に分類されている宇宙恐竜ゴルノプスと魔剣士ディスランスと言った所か』
スズナ『しかも…奴等は闇の皇帝ソレイユの側近、十帝を名乗っていたからな』
ユウト『闇の皇帝ソレイユ……。
十帝……』
スズナ『だが…榊夜、みーにゃ。
あの二人は、同じくA級危険因子に分類されている最強の殺し屋Xの率いるXファミリーの一味だという情報は耳にしている』
スズナ『Xファミリーは、私たちでも警戒はする勢力だ…ユウト。
榊夜とみーにゃの力…まだまだこんなものじゃ無い筈だ』
ユウト『…そのようだね。二人とも、まだギブアップはしない様子だ』
ティナ『榊夜、みーにゃ共にまだ降参はしねぇみたいだなッ!?
バトルは続行だ!』
ゴルノプス『ケッ…泣きわめいたら俺たちの気も変わったかもしれないのによ』
みーにゃ『…私たちを舐めないで下さい』
みーにゃ『私は…最強の殺し屋の肩書きを持つ平行世界の観測者みーにゃ。
その力…お見せしましょう!』
榊夜『…「最終十三術式・秘式」!』
ゴゴゴッ!!!
ディスランス『更に強力な力を感じる!』
榊夜『秘式…最強の術式に当たる。神牙よりも更に上だ。
また…俺は秘式でもまだ本気じゃない』
ディスランス『なら…早々に本気を出しておくことをお勧めしますよ』
榊夜『フン…。
最強の殺し屋が使う最強の十三術式…それを貴様に叩き込んでやる!』
次回へ続く!
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