デルトストア『まさか…こんなにも早くに協定の件を飲んでくれるとは思わなかったよ』
オージャ『フン…気に食わんが、現状の戦力ではお前の言う謎の組織や、他の勢力の厄介な奴等は少々キツいと感じてな』
デルトストア『謎の組織以外にも、お前が厄介だと思う勢力が居るのか?
それはまさかアルレックスの五界の事か?』
オージャ『いや…アルレックスの五界の事では無い』
オージャ『Xファミリーという奴等だ』
デルトストア『Xファミリー?聞いたことの無い名前だ…』
オージャ『どうやら、デルトストア…お前でも知らない奴等だったようだな。
一体奴等は何者なんだ…』
オージャ『…そして、デルトストア。
アルレックスの五界も注目しているようだが、俺様の見立てではエリナごときに手を焼いている奴の世界は取るに足らないと踏んでいるが?』
デルトストア『現状では確かにそうではある…。
だが、五界は最強のトップシークレットに当たる“レインボーエンジェル”を所有している世界だからな』
デルトストア『仮にトップシークレットであるレインボーエンジェルの力を開花させたら厄介であるという事だ』
オージャ『…だったら今のうちに潰しておくのか?
そのレインボーエンジェルとやらが、本当に最強のトップシークレットなら…俺様の暗黒界皇帝やお前らの持つLEGEND SOULよりも強いって事になるぞ?』
デルトストア『いや…そこまでする必要は無い。
レインボーエンジェルがもし開花してもそれを上回る力を既に突き止めている所だ』
オージャ『レインボーエンジェルを上回る力だと…?』
デルトストア『…協定が成された今、話してやっても良いだろう。
トップシークレットを上回る力…それは“ネオ”の事だ』
オージャ『ネオ…?それはお前が言っていた謎の組織のウチュウとかいう奴の事じゃ無いのか?』
デルトストア『そうだ。詳細は不明だが、ワールド・オブ・ビッグバンを起こし、このビッグバン・ゴッドギャラクシーの宇宙の頂点に立つ…ビッグバン・ゴッドの支配級(マスターランク)の別名を“ネオ”という』
デルトストア『私は幾多の追求の末、ネオを人工的に生み出す術を突き止めたのだ』
オージャ『ネオを人工的に生み出すだと…!?』
デルトストア『フッ。そうすれば、五界であろうと、謎の組織であろうと…そのXファミリーという未知の勢力であろうと返り討ちにすることが出来るさ』
オージャ『成る程…興味深いぞ。
デルトストア、お前と協定を結んで良かったわ』
デルトストア『オージャ、お前も私と同様この宇宙の真実を知る者の一人だ。
共にこの宇宙の更なる追求をしていこうでは無いか!』
オージャ(フッ…。追求か。精々、俺様の絶対の支配の糧となってくれ)
オージャ『…よし、早速だが頼みが有る。
傭兵としてのお前の世界の力を借りるぞ』
デルトストア『良かろう。だが、暫し待て。
他の世界を現在は我がエクセリオンの霊界に当たる悪霊(ファントム)達に制圧させている現状だ』
デルトストア『弱い軍事力の世界ならセカンドファントムを何体か投入すれば制圧が可能だ。
だが、オージャ…お前の所へ差し出す戦力となれば、こちらも大方の準備をする必要が出てくる』
オージャ『親衛隊と同等の戦力がお前にも居た筈だ。ほら、俺に初めに交渉を持ち掛けてきた時のお前の側近の事だ。あいつらで良い』
デルトストア『サードファントムの事だな。
それも良いが、サードファントムは私の直属の側近でも有り傭兵に差し出すにも貴重な人材だ』
オージャ『だったら何時まで待てと言うんだ!?
これだと協定を結んだ意味があまり無いでは無いか!』
オージャ『悠長な事をしていると、他の世界に目を付けられて攻められるぞ?』
デルトストア『それは無い。トップシークレットが抑止になっているからな。
仮に攻めてくる可能性の有る世界は強いて言えばマーキュリーロストの謎の組織くらいだ。
その場合はトップシークレットvsトップシークレットの戦争となるだけの話…』
デルトストア『…そのXファミリーという未知の勢力の事が唯一気掛かりだが、謎の組織と同等に感じる脅威である可能性も有るのか?』
オージャ『ああ。リーダーのXという奴の力は恐らくだが、トップシークレットやタロットカードと同格だ』
デルトストア『タロットカードというのは詳しくは無いが、トップシークレットと同格の力を持つというのは聞いたことが有る…』
デルトストア『それにしても、そのXという奴の力がトップシークレットと同格とは…一体どんな力を使うというのだ…?』
オージャ『あくまでも仮説だ。
俺の部下で最強の力を持つトリガーはタロットカードの力を使うが、そのトリガーがXはヤバいと評価していたのでな…』
デルトストア『ならば…そのXという奴が出てきた時だけ、エクセリオンも本気を出してやろう』
スッ。
オージャ『何だそれは?』
デルトストア『最近発言された新型のトップシークレット…名を「神伝魂式」』
デルトストア『Xやタロットカードの事を教えてくれた礼に話してやった。
私の神伝魂式とお前の暗黒界皇帝で組めば、仮にXがトップシークレットと同格であったとしても勝てるだろう』
デルトストア『…因みに入手ルートは、お前の暗黒界皇帝と同じだ』
オージャ(平行世界……!
俺はベオって奴が色々と手を回してくれたが、デルトストアは一体…)
デルトストア『宇宙の真実を知る…ということは、そういう事だ』
オージャ『分かった。それで頼もう。
で…肝心のお前の傭兵の準備が整うってのはどのくらい待てば良い?』
デルトストア『もうじき我がエクセリオンの人間界の戦力が育つ。
先程言った人工的に生み出すネオに大きく関わる重要なプロジェクトだ』
デルトストア『人間界の戦力が育てば、今まで霊界だけでやっていたこと以上の事がこなせ、傭兵にも期待が出来る。
その時にお前の所へ戦力を差し出してやろうと考えている』
デルトストア『何処の世界を落とすかにもよるが、マーキュリーロスト以外なら何とかなる筈だ』
オージャ『例えば五界とかでもか?』
デルトストア『ハハッ!今、五界を滅ぼしてはつまらんからな!
五界とは最強のトップシークレットが発現した時にじっくりこちらのプロジェクトで料理してやるさ(笑)』
オージャ『冗談だ(笑)
最強のトップシークレットとやらも泳がせておけば、謎の組織のネオ…ウチュウとやらや、まだ姿を見せていないもう1体のネオも倒してくれるかもだしな~』
デルトストア『そういう事だな(笑)
久々に面白い冗談が聞けて笑わせて貰ったぞ(笑)』
ガシッ!
オージャ、デルトストアは協定を結ぶ。
彼等の企むプロジェクトとは…後に五界を襲う事になる、“異世界からの大規模進行”の事である。
。。。
(とある無人の惑星)
X『…。』
バシュッ!
サマー『X…!やっと追い付いたぜ…。
お前に話しておきたいことがある!』
X『サマー。お前の行動は全て筒抜けだ。
俺はお前のこれからのボス……Xファミリーを率いる最強の殺し屋“X”だからな!』
サマー『どういう事だ…?』
X『…元々俺は、ビヨンフットに喧嘩を売りに来た目的では無い。
お前自身がビヨンフットを警戒しているようだから、教えてやろうと思ったんだ』
X『俺たちのXファミリー。ビヨンフット何て奴等、初めから敵では無いくらいに遥かに強いということを!』
ヒュンッ!
トリガー『…。見付けた!』
現れたのはトリガー、スタッカート、ボリーザ、クラン、ククル、水仙、ネヤロ。
水仙『先程まで能力が働かないと言っていたゲーコさん達が急にここへ行けと言うから…』
クラン『けど、当たりだったみたいだね』
スタッカート『サマー。久し振りだな。
ビヨンフットを裏切った罪、貴様の命で償って貰うとオージャ様の御命令だ』
サマー『…スタッカート。
親衛隊のみんな…』
次回へ続く!
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