第15話【絶対神王制】 | みこの冒険日記-リターン-

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オージャ『我がビヨンフットの親衛隊に加わりたいと?』





ネヤロ『そういう事ですよ』





オージャ『…親衛隊を強化しようとする現状丁度良い。試してやろう…』





ドーンッ!





ネヤロ『ぐはっ…!』





弥伊子『ネヤロ…!』






オージャは、ネヤロにパンチを入れた。






オージャ『…これで貴様も我が「絶対神王制」の効力を受ける。今この瞬間より我の忠実なる下部だ』





ネヤロ『な、成る程……有り難き幸せですよ』






ネヤロを親衛隊と加えることでサマーの空いた枠を埋める形となった。





トリガー『親衛隊の戦力が増えたのは大きいですね』





オージャ『水仙の時と状況が似ているが、恐らく我々ビヨンフットの力が着実に強化され、他の世界からも注目されている証拠とも言えるだろう』





トリガー『…そして、次なる動きはいかが致しますか?』






オージャ『一刻も早く裏切り者のサマーを潰したい所だが…それよりも先にデルトストアとの協定をまず済ませるか』






オージャ『協定に関しての交渉は俺様一人で行く。
その間の留守はトリガー…任せるぞ』






トリガー『はい。では…サマーの足取りを探すという事で?』






オージャ『その通りだ。親衛隊の力を使いサマーを殺す!』






トリガー『サマーを殺すとなると、手を貸していると思われるXファミリーという連中とも衝突しますね…』





トリガー『ファミリーというからには組織である可能性が高いでしょうから、あの時相対したアポカリプス、X以外にも戦力が居ると考えられます』





トリガー『Xがリーダーである事に間違いは無さそうですが…』






オージャ『あくまでも目標はサマーに絞った方が良いだろう。
特にXの力量はお前から見てどうだった?』





トリガー『…正直、私が本気を出してもどうなるかは分かりません。
現状の資料ですと、Xはオージャ様と同格の力を持っている可能性すら有ります』





オージャ『…極力今はまだ手を出したくない相手では有る…か。
ならば、この件に関しての命令はサマー抹殺にだけ集中。
他のXファミリーに関しては極力の接触を控えるという前提で動くようにしろ』





トリガー『畏まりました。細かい作戦の指揮は私で宜しいですか?』






オージャ『ああ。俺もデルトストアと協定を結ぶだけなら、そう時間は掛からんとは思うしな』







。。。






オージャは、デルトストアと協定を結ぶ為エクセリオンへ向かう。




その間、裏切り者のサマー抹殺の命を受けた親衛隊。






トリガー『オージャ様が戻る前にサマーを殺しておけば、オージャ様はさぞお喜びになる筈だ』





トリガー『全知全能の神の一角、ゲーコとメルガの力を早速使うか』





ゲーコ・メルガ『はい』





トリガー『サマーの居場所を探って貰おうか』





ゲーコは「全間報」、メルガは「全来知」を発動。
あらゆる情報収集と未来予知が彼等の元へ。





ゲーコ『…そんな馬鹿な…!?』





トリガー『どうした?』






ゲーコ『サマーに関する情報が何1つヒットしません…』





メルガ『こちらもだ。サマーに関する予知が見えない…』






トリガー『どういう事だ……』







。。。







場面変わり、ここは惑星X。






サマー『X。とりあえずあんたの仲間になったから多分俺の安全も保証してくれるんだろうけど、オージャ達が追ってくる可能性も有るぞ?』






X『追ってくる可能性は有るだろうが、ビヨンフットの奴等にこの惑星Xを探し出す手段は恐らく無い』





X『惑星Xには、他の世界から隔離し視認出来ないようにする特殊な防衛結界を張り巡らせている。
その為、Xファミリーのメンバー以外の出入りは不可能だ』





サマー『防衛結界…?』





X『俺の能力の1つである「シャドウ」を応用した結界でな。
シャドウは、俺の気配を絶つことが出来るスキルでも有る』





スーッ…。





すると、Xの姿がたちまち消え去った。





サマー『…!?X…!?』





?『今のが「シャドウ」だ』





サマーに包帯を巻いた男性が話し掛けた。






サマー『あんたは…?』





?『俺の名は魔殺し。レギュラーの①番隊幹部の肩書きが有る』





魔殺し『Xとは古くからの付き合いでも有る』






サマー『…シャドウか。X…すげぇ奴だぜ』






魔殺し『サマー、来い。
紹介だけ済ましておく』





サマーは、レギュラーの一人魔殺しに連れられ、ある部屋へと来た。







サマー『…なぁ?Xはどこ行ったんだ?』





魔殺し『部下思いなボスだ』






サマー『え?』






魔殺し『シャドウの力で惑星Xは他の世界から見付からないようにはしているが、当然惑星Xから一歩でも外に出れば見付かる恐れも有るということ』





魔殺し『サマー。お前はそのビヨンフットという世界から追われてる身だろう?
Xは今一度自らの組織の力を知らしめ、ビヨンフットにサマーをこれ以上深追いすることは自らにとってリスクが有ると思い知らせに行ったんだ』





サマー『それって…。Xが一人でオージャ達に喧嘩を売りに行ったって事か?』





魔殺し『簡単に言うとそうだ』






サマー『馬鹿野郎…!俺は…俺はなぁ…!
自分の事を言いたかったんじゃなくて、この組織がオージャ達に狙われる可能性が有るから、その場合の心配をしたんだよ…!』





サマーは、そう言うと走った。





魔殺し『おい、何処へ行く!?』





サマー『決まってんだろ!Xを探しに行くんだよ』





魔殺し『止めろ。Xがお前の為を思っての行動だ。それを無駄にするつもりか?』





サマー『うるせぇ!俺だってXの為を思っての行動何だよ!』





魔殺し『Xなら大丈夫だ。まずはレギュラーの紹介をする。
お前もレギュラーの一員となるのだからな』





サマー『そんな事どうだって良い!
Xがオージャ達に殺されたら、この組織の目的も…あいつのやりたかった事も叶わなく何だろうが!』





サマーは、魔殺しの話を無視し惑星Xを出た。






?『…ふーん。彼が新しいレギュラー?』





魔殺し『エオンか』





エオンと呼ばれる異質な雰囲気を発する少年。





エオン『…フフフ。着々とレギュラーが揃ってるようだね』





エオン『けど彼、Xを助けに行くって感じだったけどXの力が分かって無いのかな?』





魔殺し『…サマーを連れ戻しに行くか。
現状のXファミリーの動きの最優先事項は“レギュラーを揃える事にある”』





魔殺し『サマーが何らかのアクシデントで失えば、アポカリプスの預言にも支障が出る』





エオン『…僕が行こうか?
てか、Xも馬鹿なの?僕がレギュラーの勧誘全部やっちゃえば余裕じゃん』





魔殺し『お前は切り札(ジョーカー)として絶対に待機だ。
全能の傍観者ベオを殺す方法…それを何としてでも突き止めないとだからな』





エオン『ベオね~。めんどくさいけど、Xファミリーの目的にとって一番鬱陶しい障害だろうからね~、分かったよ』





スッ。




アポカリプス『敵には親衛隊という手練れが居るそうだ』





魔殺し『アポカリプス…』





アポカリプス『レギュラーから5人程連れて行けば計算が合うだろう』





エオン『まっ、5人くらいなら別に良いのか』





エオン『誰が行くの?僕とアポカリプスは待機でしょ?』






魔殺し『そうなると消去法でサテライト、ブレイン博士、バング、ミレイ、ラレムだな』






アポカリプス『私は次の預言に集中せねばなりませんので…』






エオン『既にレギュラーと成り得る器の候補自体は決まってるんだよね?』





アポカリプス『ええ…。
残りサマーを除けば、ガルム、みーにゃ、オウ、榊夜、メイオウ、デネブ、リバーン、陽華、闇流、イベータ、マキュアという名前の11名がレギュラーと成る予定です』





アポカリプス『但しそれらは当然、サテライト、ブレイン博士、バング、ミレイ、ラレム、そしてサマーの時と同じように私の預言によるシナリオが整うことが前提条件なので…』





エオン『けど…君の預言では、“レギュラーが20人揃ったXファミリーは全宇宙で最強”。
そうなんだよね?』





アポカリプス『ええ…それは間違い有りません』






エオン『…だったら、待つしか無いかー。
魔殺し…だから、サマーが今この場で死なないように何とかしてよね』






魔殺し『…言われなくても、そのつもりだ』







奇妙な禍々しさを漂わせるXファミリーの“レギュラー”とは何者なのか…?










次回へ続く!
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