第14話【暗黒界の魔人 脳食ネヤロ】 | みこの冒険日記-リターン-

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(ビヨンフット)




サマーが離脱し、親衛隊にとっては損失となったオージャ達だが。
Xファミリーとの相対後、ビヨンフットへ帰還。






オージャ『…。フン!』




ゲシッ!




ゲーコ『うっ……!』





ゲーコを足で踏みつけていたオージャ。





オージャ『サマーを失った事はお前が元々サマーにドラゴンキングとやらの情報を与えたことだ…余計な真似をしおって!』




ゲーコ『オージャ様……大変申し訳ありませんでした……』





オージャ『…次、このような失態を犯したその時はこの程度の罰では済まないと覚悟しておけ』





トコトコ。





オージャ『そして…』





オージャは親衛隊の方を見渡す。





トリガー『オージャ様。いかがなさいましたか?』





オージャ『トリガーよ。お前は王である俺様に絶対の忠誠を誓っているな?』





トリガー『…ハッ。勿論で御座います』





オージャ『当然だ。トリガーは、我が「絶対神王制」の効力を持ってして、我が配下の中で最も忠実な親衛隊長だ』





オージャ『だが、思い返してみれば、サマーの裏切りで改めて気付いたが、この中にまだ王である俺様に絶対の忠誠を誓っているかどうか不確定要素を持つメンバーも居る……いや、居ないとは限らないという言い方が正しいか』





トリガー『…私やオージャ様の力を目の当たりにし、敵対するにはリスクであるという事が抑止にはなっていた筈ですが、サマーのような前例を出してしまったのは確かです』





トリガー『オージャ様の考えは把握しましたよ』





オージャ『お前の察する通りだ…トリガーよ』






オージャ『…というより、元々こうしておけば我に歯向かうような愚かな真似をする奴も居なかった筈だッ…!!』





ゴゴゴッ…!!!





サマーの裏切りに対する怒りを改めて露にするオージャ。





オージャ『…!!』





バーンッ!!!






そして、オージャはトリガーとボリーザを除くスタッカート、クラン、ククル、水仙の4名を自身の気を用いて吹き飛ばした。





スタッカート『……オージャ様……?』





ククル『……どういうつもりだ……?』






オージャ『…これで親衛隊は王である俺様の「絶対神王制」の効力を受けるようになった』





ボリーザ『成る程…そういえば、私はオージャ様自らの手で星を攻められたので、既にオージャ様の絶対神王制と呼ばれる能力に掛かっていたのでしたね』





トリガー『ボリーザだけ吹き飛ばされなかったのはそういうことか』






クラン『…中々痛い事をしてくれるよね、俺達のボスは』





水仙『しかし…それならば、そうと説明をして頂ければ良い物を』





オージャ『フン。王と下部の立場の違いを分からせてやるのにこれ程効率の良いやり方は無いだろう』





オージャ『良いか?このビヨンフットの親衛隊となったからには、王である俺様の判断が全てだ!
王である俺様の力と支配でこの宇宙を制圧してやるのだからな!』





オージャ『これで今後サマーのような舐めた真似をする奴は出さん……!』





メルガ『…因みに敢えて質問しますが、我々は協定という立場だから別に大丈夫という感じでしょうか?』





オージャ『…やって欲しいのか?』






メルガ『い…いえ…(汗)』





オージャ『ヨミも俺様と手を組むのがメリットと感じているからだろう。
そして、現状俺様や親衛隊を相手にする戦力をファイナルプラネットは持ち合わせて居ない事を考えれば既に抑止にはなっている筈だ』





トリガー『まぁ…最も協定ですから、それを破棄するような真似は無いと思ってますけど』






オージャ『…まぁ、分からんからな。
シャルクというトップシークレット使いが居るという事は聞いておるのだ』





トリガー『シャルクに関してもオージャ様がその気になれば取るに足らないでしょう』





オージャ『まぁ…そういう事だ。
ヨミにはそう伝えておくんだな…メルガよ』





メルガ『はい……承知致しました……』





ゲーコ(オージャに逆らえば、我々の命が危ないということを改めて思い知らされた…私は馬鹿な真似をしたものだ…)






オージャ『だが…協定か。それも良いか』





トリガー『オージャ様?』






オージャ『以前デルトストアが協定の話を持ち掛けてきただろう?
あれに乗ってやっても良いかもしれん』





オージャ『デルトストアが恐れていたマーキュリーロストの謎の組織とやらも気掛かりではあるし、サマーを助けたあのXファミリーとやらの力も我々にとって脅威となるやもしれん』





トリガー『…成る程、そういった要素を踏まえればやはりデルトストアのエクセリオンと協定を結ぶ事自体はメリットが有ると』





オージャ『そういうことだ。
親衛隊を強化し、最強軍団を作ることも勿論だが、他の世界を吸収し、裏切り者や邪魔物を始末していかなければ野望にも支障が出る』





オージャ『…今度はこちらからエクセリオンに接触を図るとしよう』






…。







ネヤロ『面白そうな話をしているではないか』





ネヤロ『我輩も混ぜて貰おうか?』






トリガー『…いつの間に』






ネヤロが天井に立っていた。






弥伊子『ネ、ネヤロ~!待ってよ~!』





弥伊子も後からやって来た。





弥伊子『お、お邪魔します…?』






クラン『何だい?この娘』






ネヤロ『…相変わらずどんくさい奴め』






オージャ『…貴様…!
一体誰の許しを得てそこに居る!?』





ネヤロ『おっと…これは失礼しましたよ、王様』





スッ。





ネヤロは降りてきた。






ネヤロ『初めまして。我輩は、脳食ネヤロ。
暗黒界の魔人です』





ネヤロ『あなた方のエネルギーを感じて来たのですよ』






オージャ『貴様…まさか、先程のXファミリーと我々の接触の時に密かに見物していた奴か?』






ネヤロ『ほう…王様はお気付きでしたか?』






オージャ『フン…下らん真似をする奴が居るものだと思ってな』





オージャ『だが……Xファミリーの方ではなく、我がビヨンフットへと足を運んだということは、我が野望に興味を示したといった所か?』





ネヤロ『野望に関しては先程耳にしたので厳密に言えば違いますが』





ネヤロ『王様の所持するトップシークレット…暗黒界皇帝。
それに少しばかり関係しているのでね』






オージャ『…暗黒界の魔人と名乗っていたな』






ネヤロ『はい。我輩は暗黒界よりやって来ました』






ゲーコ『オージャ様…。暗黒界と言えば、破壊の神エリナ・ベルグバーンが神秘の神アイリの世界を破壊し、作り出した世界です』





オージャ『知っておる。要はエリナの差し金という事か?』






ネヤロ『いえ、我輩はエリナを裏切りましてね』





ネヤロ『そして…あなた方のエネルギーを感じて思ったのですよ。
我輩も、あなたの配下となりたいと』











次回へ続く!
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