ボリーザ、スタッカートの勧誘に成功しオージャ達はビヨンフットに戻ってきていた。
オージャ『改めて…紹介しておくか。
俺様がビヨンフットの神王…絶対の神オージャだ‼』
オージャは、巨大な王座に腰をかけていた。
スタッカート『あんたが王か…』
オージャ『さよう。貴様が惑星BEASTの支配者…スタッカートだな』
スタッカート『まぁな。まさか、こんな所にまで俺や生態獣の名が知れ渡っているとはな』
オージャ『こちらの情報網が割りと優れているのでね』
ボリーザ『そして、オージャ様。
私たちは一体何をすれば良いのですかねぇ?』
オージャ『トリガー。説明してやれ』
スッ。
トリガー『お前達親衛隊を率いる親衛隊長のトリガーだ』
スタッカート『親衛隊…?』
トリガー『親衛隊とは…オージャ様に使える直属の側近の事を指す』
サマー『スタッカートとボリーザは、ようはそのうちの一人って事だな』
ボリーザ『まさにオージャ様のお眼鏡に叶い、選ばれたという訳ですね』
オージャ『まぁな。因みに親衛隊は、トリガーを除けばお前ら3人だな』
オージャ『そして…残りの候補も早めに勧誘を行う。
次はボリーザ、スタッカート、サマーがそれぞれ当たってくれ』
オージャ『やり方はお前らに任せる。
ゲーコ…残りのターゲットを改めて伝えてくれ』
ゲーコ『はい。
親衛隊の皆さん…私は情報の神ゲーコ。
私が親衛隊に成り得る逸材を候補に挙げさせて貰いました』
サマー(こいつの情報網は今回の件でかなり信用できるな…)
ゲーコ『そして、残りの候補ですが、神の惑星アフラクトラル、遠い星エーリア、紅世の星、惑星セラフの4つですね』
ボリーザ『何処でも良いですよ。ここから一番近い場所は何処でしょう?』
ゲーコ『一番近いのは紅世の星ですね』
ボリーザ『じゃあ、我々惑星ボリーザはそこを攻めましょう。では!』
ボリーザは、すぐにビヨンフットを後にした。
スタッカート『惑星セラフなら聞いたことがあるな…。
生態獣と同等の脅威を持つという噂も出ている』
スタッカート『俺が担当しよう』
トリガー『ああ。任せる』
スタッカートも向かった。
トリガー『サマー。お前は?』
サマー『どっちでも良いけどな…ちょっと考えさせてくれよ』
サマー『なぁ、ゲーコさん…でいいのか?
あんたに聞きたいことがある』
ゲーコ『はい?何でしょうか?』
サマー『ちょっとこっちに…』
ゲーコ『?』
サマーは、ゲーコと一緒に席を外した。
オージャ『…。』
トリガー『オージャ様。私は?』
オージャ『…ああ。お前はサマーと相談して、サマーの行かない方を攻めに行け』
トリガー『分かりました』
。。。
ここは別の宇宙にある世界。
(神聖界フロンティアγ)
大創造主であるジャスターが管轄している所であり、ここはビッグバン・ゴッドギャラクシーの秩序を正すノスタルジアが集まる世界でもある。
?『水仙。君に任務があって呼んだ』
水仙『はい…何でしょう?』
この男…水仙は後にビヨンフットの親衛隊に加わることになる、創造主官ノスタルジアのメンバーでもある。
そして、水仙と会話している者の名はアニマ。
大創造主官の肩書きを持ち、ノスタルジアの中でも上位に位置する存在。
アニマ『ノスタルジアとして…少し厄介な連中を潰して欲しい。
君にはそいつらを潰す為、スパイを演じてもらおうと思う』
水仙『スパイですか…。ノスタルジアの命となれば、断れませんね』
水仙『で、ノスタルジアが警戒するのは一体何者で?』
アニマ『絶対王制の軍事惑星ビヨンフットと呼ばれる世界だ。
最近、目立った動きがあり、他の惑星に住む強い戦士を味方につけて、戦力を増強させているようだ』
アニマ『そして…警戒すべきは、ビッグバン・ゴッドの一角、絶対の神オージャだ。
こいつは…暗黒界皇帝を所有するトップシークレット使いでもある』
水仙『トップシークレットですか…。
流石にノスタルジアでも、トップシークレットを抑えるのは中々厳しいと思われますが』
アニマ『まぁ、それについては心配は無い。
これは俺の独り言だが…』
アニマ『"ノスタルジアとしては"スパイをしろ。
"ビヨンフットを潰す"という建前でな』
水仙『…成る程。貴方も黒いお人だ。
確か…あなたがこの下界に降りてきた目的も有るんでしたっけ?』
水仙『その目的にも関係はある…という事で?』
アニマ『勘がいい奴は嫌いじゃないよ。
だからこそ、君に頼もうと思った』
アニマ『宇宙霊界と下界を繋ぐ…"黄泉の星への扉"の住民である君にね』
アニマ『オージャにトップシークレットを提供したのは、無時空(タイムレス)という組織だ』
水仙『無時空…』
アニマ『無時空だが、あの全能の傍観者ベオや天上の女帝メシエが1枚絡んでいる組織でもある』
水仙『成る程…つまり、監視役という訳ですね』
アニマ『…フッ。
ビヨンフットを利用しているらしいよ。
だが、ビヨンフットの戦力が強まりすぎて、無時空の脅威になると面倒なのだそうだ』
水仙『回りくどいですね、アニマさん。
その任務…というか、依頼を頼んできたのは無時空の関係者でしょう?』
水仙『キキョウさん…辺りでしょうか?』
アニマ『キキョウをも裏で操っている存在だ。
現在…いや、正確には"全ての時代"でか。
無時空のリーダーを名乗る者だ』
アニマ『君もビヨンフットの下につけば、何れ会えるだろう』
水仙『それは楽しみですね…』
アニマ『細かい方法は任せる。
それでは…頼むぞ』
水仙『ええ』
…。
アニマ『面倒だ…現在のノスタルジアは』
"創造主が認めた者なら誰でも入れる"というノスタルジアの制度。
これにより、ノスタルジアには善悪に関わらず創造主官の地位を手にする者も増えていた。
"ビッグバン・ゴッドギャラクシーの秩序を正す"というのは、もはや建前に過ぎない。
次回へ続く!
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