中2にになった息子は日本語、韓国語バイリンガルです。
ストレスなく(息子本人曰く)、
バイリンガルに育てるにはどうしたらいいか、
個人差があって、人それぞれですが、
我が家の場合、どうだったかをご紹介します。
親の勝手な都合で、日本語、韓国語、
両方を習得しなくてはいけない環境に生まれて、
習得にストレスを感じるような時期があれば
申し訳ないと、赤ちゃんの頃から感じていました。
何せ、韓国では、幼稚園から英語幼稚園に通わせたり
短期留学などして、とにかく英語教育熱が高いのです。
という事は、韓国で生きていく子供は
韓国語+英語は基本。
プラス日本語まで、、、を目指すという事は
トリリンガルを目指す育児ってことなんです。
語学習得は幼児期が大事だっていうし、
だけど過剰にするのは息子に申し訳なく、
悩み悩み、
結局、我が家の方針は
「①韓国語を母国語、第一優先
(韓国に住んでますから)。
②日本語は楽しいものだけ、
勉強にしない。
③英語は親が下手すぎるので、
動画漬けにする。」
となりました。
<幼児期>
当時、私の韓国語が片言レベルだったため、
下手な発音の韓国語を聞かせるよりマシだろうと
ALL日本語で、息子の育児をしました。
アッパは韓国語で語りかけ、童謡を歌ってあげ、本読みする。
オンマは日本語で語りかけ、日本のアニメを一緒に見る。
英語の動画を大量に見せ、英語耳が育つように、親は祈るのみ。
ゲームは禁止(幼児期はダメ、大事)。
そのかわり、おもちゃはすぐに飽きちゃったとしても
日本の物も韓国の物も、時にはアメリカから輸入しても
興味があるものは買ってあげました。
一人っ子なので、一緒に遊んであげる事が多かったように思います。
この遊びの時間こそ、語学学習のタイミング
キャラクターや、アニメに出てくるセリフを
「これは日本語で、こっちのキャラクターは韓国語だねー。
英語版ではこう言ってるねー。」
「おじいちゃん、おばあちゃんには日本語でお話しようね。
ハルモニには韓国語で伝えようね。」
って感じで接していると、混乱する時期も無く、
日本語、韓国語を使い分けして、
おしゃべりするようになりました。
幼稚園で日本語を間違って話す事も無く、
日本でお友達を作るときは、日本語だけで話していました。
日本語が多少間違っていても、発音がおかしくても
指摘し過ぎないようには気を付けていました。
(例えば、来ないを「きない」と言う時には、指摘するんじゃなくて
「あ~、こないのね~。」と私が正しく反復する、というのを
繰り返すと、いつの間にか間違わずに言えるようになります。)
<小学生1-2年生>
本格的に英語塾も通い始めて、宿題なんかも出るようになったので
韓国語、英語はしっかり塾に通いながら、お勉強。
授業受けて、宿題して、テスト受けて、、、といった感じでした。
日本語は相変わらず、楽しい事のみ。
読み書きもドリルなどはさせず、勉強の匂いをさせない。
動画視聴に制限はかけませんでした。
特に、日本語、英語の物は
語学習得にプラスなはずと、アニメ見放題
Youtubeとアマゾンプライムにあるものは
全て見たんじゃないかな~。
日本のアニメ詳しすぎて、今ではオタクの領域。
<小学3-4年生(日本で暮らす)>
小3~4年生の2年間、日本で暮らす機会があり
普通の公立の小学校に通う事になりました。
ここで、初めて、ひらがな・カタカナ・漢字を
勉強することになりました。
楽しい事だけ、という方針で、
一切読み書きは練習させてなかったので、
慌てて詰め込みました。
ただ、日本語を目にする機会は多かったので
いつも見ている字だったはず。
ひらがな、カタカナを2週間で習得し、
漢字は2年かけて、みんなに追いつきました。
この時期に、常用漢字を習得しました。
<小学5年ー中1>
韓国に帰ってからは、再び、日本語は楽しい事のみ。
小学校高学年からは音楽に目覚め、
洋楽とJ-POPばかり聞いています。
学校や塾の宿題を、韓国語でしながら、
洋楽ガンガン流しながら、英語の歌詞で歌ったりしてるし、
時には、英語の宿題しながら
J-POPを歌っている事もある。
(一体、あなたの頭はどうなってるんですか?)
日本語、韓国語は自由自在、
英語も嫌悪感や苦手意識はない様子です。
<最近>
完全にバイリンガルになったな~って
ほっとしているところです。
韓国語も日本語も~と最初から欲張らず、
住んでる場所の言語である韓国語を1番、
日本語は2番、として接してきたのが良かったのかな
と振り返って思います。
無理やり、小さい時から、
日本語をお勉強のようにやらせて、
日本語が嫌いになるのを、一番心配していたので、
楽しく習得する長期戦略が
息子の場合、効果的だったようです。
幸い、日本語コンテンツは、
楽しい物、優れた物にあふれています。
お勉強って感じで与えると
反って逆効果かもしれません。
正直、言語の読み書きは大人になってもできます。
言語習得で難しいのは、聞いて話す能力なんですよね。
バイリンガル子育てに悩んでいる方がいたら、
ぜひ、肩の力を抜いて、
まずは親の母国語で、
いっぱい親子のコミュニケーションをとりましょう。
母国語でない言語に関しては、
有難い時代です、動画コンテンツにお任せしましょう