重要事項説明書の内容 | 兵庫の介護施設・福祉施設の労務相談ブログ

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こんにちは、福祉専門社労士の三木です(*^^)v

かなり、毎日暑くなってきました(汗

変わらずスーツの上着着用しているのでつらいです。


世の中、電力不足でクールビスが主流です。

6月に入ったら衣替え実行しようと思います。



本日は、「重要事項説明書」と「利用契約書」について。


皆様の事業所で、重説や利用契約書を作成されるとき、

どこからサンプルを入手されていますか?


ネットなどで、入手される機会が多いと思います。

行政などのHPでも入手可能でしょうか。


どこから入手されても良いかと思います。

ただ、重説や利用契約書を眺めていて、思う事は


どちらかというと利用契約の解除などについて

利用者寄りの内容になっている」事が多いのでは?

という事です。


福祉サービスも契約主義になったので、

利用者と事業所側は対等な関係で利用契約を締結すべきですね。


だけど実際は、福祉サービスを受ける側の利用者が

力関係でいうと、弱い立場という見方が一般的にされます。


本当にそうでしょうか?

一昔前、介護保険制度が始まった当初ぐらいはそうかもです。


最近は、利用者というより、利用者の家族さんから事業所に

対してのクレームが多発しているように感じます。


事業所様に訪問しても、利用者の家族からのクレームに

頭を悩ませている、といった相談内容が多いです。


クレームの内容は様々ですが。

総じて、利用される側の権利意識が向上している、といった印象を受けます。


その事自体は、特段悪い事のように思いません。

事業所に遠慮して言いたい事が言えず黙っているよりは健全かもですね。


ただ、中には度を超えている、悪質と思われる内容もあるわけで。

事業所側のケア方針を全く理解しようとしない、連携の和を乱す。

中には、職員さんが嫌気がさして辞めてしまわれるようなケースも存在します。


重要事項説明書や利用契約書などは社会的に弱い立場の利用者保護を

優先的に考えよう、といった視点で作られているものが多いです。


利用者や家族側に明らかに非があるような場合でも、簡単に契約解除!

とはいかないのが実情ですね。


ちょっとその辺り、民事の専門家ではないのですが、

利用者や家族側に非が有る場合に、事業所側からの利用契約解除は可能か?

という質問をよく受けます。


以前から有る問題ですが、今のところ明確に示した判例なり、専門家の見解なりが

見つかりにくいのが実情ではないでしょうか。


実態として、事業所側が致し方ない、と我慢しているケースも多いので、

参考になる事例が少ないんですね。

個別に判断して対応するしかないのかもしれません。


家族さんとよく話し合ってもらう。行政機関に仲裁を頼む、などでしょうか。


契約自由なので、事業所側からの契約解除も必要な場合に可能かと思われますが、

その場合は、契約解除権を乱用しない取り扱いが必要になりますね。


「解除権乱用法理」なるものが存在するのでは?と考えています。

良く話し合ったかとか、退所後の生活にも配慮したか、

とかですね。本当に解除が必要なのか、慎重に考えたうえで、

解除権を乱用はしてはいけない、という事ですね。


特養など長期間の入所待ちなどの状況がある中で、なかなか一度入所して

頂いた方に、退所して欲しいなどと言う事は、当たり前の良識ある事業所様なら

簡単に言い出せることではありません。


だからこそ、悩んでおられる事業所さまが多いですね。

争いになっても明確な解決方法が見つけにくいのです。



その辺り、相談を受けていて、重説や利用契約書の内容を、事業所側(特に職員)

を守れるような内容に変更できないか?というご相談をよく受けるのです。


社労士がどこまで重説や利用契約書に関して、関与していけるのか、

現状で疑義も有りますので難しいとこですが、可能な限り御協力出来るよう、

アドバイス支援はしています。(わかる範囲ではございますが)


厚生労働省関連ですし、介護保険の指定申請の際に重説や利用契約書も

作成するので取り扱い可能では?と認識しているのですが、

この辺り詳しいかたいましたらご意見伺いたいです。



福祉の事業所さまに重要事項説明書や利用契約書の内容について、

アドバイス支援なり、作成代行などを業としておられる専門の方が

殆ど存在しない、のが問題では?と感じているのです。

(相談多いですし需要あると思うのですが、、)



ここまで書いてきて今さらですが、別に利用者保護する必要ない、

と言っているわけでは断じてありません(汗


ただ、時として事業所側の権利ももう少し保護されるべきかな、

と感じるのです。そういう視点で作成された重説や利用契約書見かけないのが

ちょっと不思議なのですよ。


時代がまだ少し早いのかな?とも思いますが。

お互いトラブルが起きた時にスムーズに問題が解決できる仕組みなど

もう少しあれば便利かな、と感じます(*^^)v


どう思われますか?ご意見等有りましたらお待ちしています。

本日はこの辺で失礼いたします!



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