トルコ紀行(その1) | 御木白日のブログ

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学習院大学 仏文科卒業。大正大学大学院文学博士課程修了。
詩人活動をとおして世界の平和に貢献。

 トルコに行ってまいりました
 1960年(昭和35年)二代さま還暦の年に世界一周をなさいましたが、その時二代さまのお供をしてトルコにも行きました。当時のことはほとんど記憶がうすれていますが、イスタンブールに行ったことは覚えています。
 イスタンブールは、古代ギリシャ時代~ローマ帝国時代~ビザンチン帝国(東ローマ帝国)時代、、、へと古代から中世、近世とヨーロッパとアジアを結ぶ商業上、重要な中継点でした。名称もビザンチウム~コンスタンティノポリス~イスタンブールと変わっていますが、シルクロードの終着点でもあり、歴史的にとても魅力のあるところです。1453年に、ビザンチン帝国がオスマントルコ帝国に滅ぼされたため、それまでキリスト教(東方ギリシャ正教)の中心地だったのが、イスラム教の中心地に変わってしまいました。
 第一次世界大戦の敗戦によってオスマントルコ帝国は崩壊し、共和制になって今日に至っています。現在はシリア難民が流入してきて大きな問題になっていますし、国際的なテロのターゲットにもなっています。
 トルコ東南部はシリアと国境を接しているため、シリアからの難民が入ってきて、トルコ西海岸まで来て、EU加盟国であるギリシャに向うべく、エーゲ海を渡ろうとした船が難破しておおぜいの人が死亡するという惨事が繰返されています。ホメーロスの「イリアス」に描かれたトロイア戦争の昔からギリシャとトルコはエーゲ海を介して一衣帯水なのです。