ほとんどTVは観ないのですが、
天気予報と交通情報を知るために朝のニュースは観ています。
朝だけではないのでしょうが、
トップニュースは必ず「新型コロナ」。
感染者数が報じられ、
「連日最多を記録しています」
と言添えられます。
重症患者数や死亡者数も挙げられますが、
以前に比べると致死率が下がっていることに言及はなく、
感染者数が増えていることだけがクローズアップされて、
それだけ聞くと、なんとなく”ヤバい”感じがしますよね。
先日、久しぶりに都内に出かけたのですが、
師走で忙しそうに行き交う人々はなんだかピリピリして、
雰囲気も重く暗く感じました。
たまに行くので、余計敏感になっているのかもしれませんが、
毎日この中で働いたり、暮らしたりしていると結構キツいんじゃないかなぁ。
Gotoキャンペーンが全国一斉自粛になって、
旅行業界やホテル業界は悲鳴を上げているし、
クリスマス・忘年会シーズンだというのに
大人数での会食は自粛ムードで飲食店も大変です。
給付金が出ても”焼け石に水”でしょうし、
コロナが収束するのは当分先のようなので、
これらの業界の方たちは本当に大変だろうと心底心配しています。
ただ、どんな業種、どんな業界にいる人も、
日々流れてくる暗鬱なニュースに接していると、
これから先どうなるかわからなくて、
気持ちが落ち込んでイライラしたり、
ストレスからつい食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしがちになるのでは。
そんな状態を「コロナうつ」と呼ぶようです。
自粛ムードの長期化やリモートワークの恒常化による職場環境や人間関係の変化についていけないと感じ、
気分がひどく落ち込んで、
・不眠
・身体のだるさ
・やる気が出ない
という状態が続くことを指します。
日本での本格的調査はまだですが、
世界保健機構(WHO)は今年3月に今度うつなどの精神疾患の患者がこれから増えることに危機感を持っていました。
また、米国のカイザー・ファミリー財団(KFF)が4月に発表した調査では、感染拡大で精神的な悪影響を受けた成人が45%いたと報告されていました。
不安を感じる割合は、男性より女性の方が高く、
コロナ禍による不安やストレスで精神的な悪影響を感じていたのは、女性54%、男性37%という割合でした。
18歳未満の子どものいる親で睡眠不足や食欲不振、感情のコントロール困難など何らかの悪影響を感じていると答えたのは、
母親69%、父親51%と、家庭の中でも女性がつらさを抱えているのがわかります。
感染拡大は当面収まりそうになく、
新型コロナの収束の目処は立っていません。
このままだと精神的な悪影響を受ける人の数も増大していくことが懸念されます。
実際、コロナ禍以降、わたしのところにも心身の不調でご相談に来られる方が増えています。
相談に来られた方たちにまずお伝えするのは、
「人類にとって新型コロナは未知のウイルスなので、それが流行している今は「非常事態」。
そういう時に、ストレスを感じて食べ過ぎてしまったり、
感染に不安を覚えたりするのは生存本能を持つ動物である人間なら誰にでも起こり得る防衛反応です」
ということ。
「こんなに落ち込んでるけど、わたし大丈夫かな」
「感染が怖くて過剰に反応するのは自分だけかな」
と思うことでより一層不安になっているなら、
そのこと自体は誰にでも起こる反応なので、
心配し過ぎなくても大丈夫ですよ。
「わたしの不安は特別。他の人とは違う不安です」
という方もいらっしゃるかもしれません。
そういう方は、わたしのような自然療法や心理の専門家に自分の心の中をしっかり聞いてもらうことをお勧めします。
特に、
「不眠が何日も続いている」
「働けない状態だ」
など、身体に悪影響が出ている方はホメオパシーが力になれるので、迷わずご相談ください。
今の時期は誰にとってもつらいときです。
落ち込みや悩みは一人で抱え込まずに、
誰かに聞いてもらうことで解消することが多くあります。
また、こういう時こそ
「自分自身の心の持ち方を捉え直すチャンス」
です。
コロナがなかったら自分の心を見つめることもなかったかもしれません。
「ピンチはチャンス」
見落としがちだった心のケアを考えるのによい時期です。
自分としっかり向き合って、軽やかに「風の時代」を迎えましょう!