の著者ヘルムート・エラーは長年シュタイナー教育に関わってきた人ですが、
もともと「四つの気質」は古代ギリシャのヒポクラテスが提唱した気質論です。
一粒のレメディでご家族みんなを笑顔に!
クラシカルホメオパシーのホメオパス今井美香子です。
彼は「人間の中には、四つの異なった液体の流れがある」ことに気づき、
そして、それぞれの液体が体の特別な部分と関係していることを発見しました。
それをさらにエンペラドクレスの四元素(火、風、水、地)と結びつけて四つの気質論を打ち立てました。
ヒポクラテス同様にシュタイナーの人間観も「四つの気質」に基づいています。
火の要素-胆汁質
風の要素-多血質
水の要素-粘液質
地の要素-憂鬱質
これをたとえば、子どもの性格で説明すると、
胆汁質:大きな関心を示してもらわないと不満。怒りやすく危険を好む。時間に正確で、食べものに好き嫌いがない。
多血質:気が変わりやすく、興味が次々に移って行く。ものの見方は肯定的、楽観的。しかし、移り気で優柔不断なところがある。
粘液質:一人でいるのが好き。整理整頓が好きで、人から言われたことは正確に行う。のんびり屋。友だちが出来にくいが、出来た友だちには忠実。几帳面で持続力がある。
憂鬱質:寝付きが悪く、朝は不機嫌。大人のように振る舞い、悲観的で敏感で、自己中心的。自分を閉ざしているが、好きな人には素直。不幸な人を見ると安心して同情する。
あなたご自身、またはご家族はどの気質が強いですか?
人はこの四つの気質を全部持っています。
自分の中の支配的な気質を知ることで、自分を知り自己をコントロールすることができます。
ホメオパシーにおいても、この「四つの気質」論は人間洞察やケース分析に用いられることがあります。
『マッパ・ムンディ』と呼ばれる手法で、近年では英国のホメオパス、ミシャ・ノーランがケース分析に応用しています。
さて、
理想的な人間はこの四つの気質があらゆる面で調和のとれていることですが、残念ながら、実際にはそんな人はいません
現実の人間には気質の偏りがあるので、気質をコントロールして調和させる必要があります。
どうやって調和させコントロールするのか?
子どもの場合は、
同じ気質を持つ者同士を一緒にするとよいのだそうです。
シュタイナー教育の幼稚園や学校では、気質の似たような子どもたちを集めてクラス編成するそうです。
そうすることで、同じ気質の相手の振る舞いの中に自分自身の気質が「鏡うつし」になり、
自分も持っているその気質特有の性格を、相手の「最悪の性格」と感じるようになるのだとか。
いわゆる「嫌いな人」は自分の嫌な部分を見せつけられているから嫌い、というやつですね
「あいつみたいにはなりたくない。あいつとは違う人間になりたい。極端な気質を何とかして緩和させたい」と無意識のうちに自分の気質を改善したいと思うようになるそうです。
ただし、これは大人の場合には効果的ではないようです。
大人には自我があるので、外界と自分の間に距離をおき、「なんて嫌な奴だ」程度で終わってしまうのだとか(爆)。
大人の場合は自覚を持ってしっかり取り組まないと気質を改善することは難しいそうです
しかし、ホメオパシーでその人に合ったレメディを摂ると、
大人でも気質が変わることがよくあります。
「以前は荒々しかったのに穏やかになった」とか
「落ち着きのない性格だったが、じっくり物事に取り組むようになった」という声をよく聞きます。
また、「子供(または夫)のレメディを知ってから、相手をよく理解できるようになった」
「喧嘩しなくなった」という話しもよく伺います。
自分自身を知ること、また相手を知ることは人間関係をよくする上でとても大切ですね。
自分を知り、相手を知って人間関係を向上させるツールとして、「四つの気質」論とホメオパシー、おすすめです
「おかあさんとこどものためのホメオパシー」