ここアイコンサイアムには、ここだけにしかない見どころなどがいろいろとあるようである。


*前回のバンコク滞在記はこちらからどうぞ!


最初に訪れた水上マーケットを模した「SOOK SIAM」ももちろんその1つである。

他にも「高品質なタイ産製品が買えるICON CRAFT」や「国内外の人気レストラン」、「タイ初出店のアップルストア」、「タイ最大のスターバックス」などなど、地元民からも旅行者からも注目されているテナントが多数入っているのだ。


*後から知ったので行けなかったが、18時30分〜、20時〜の毎日2回、無料の噴水ショーがあるのだと言う。

ちょっとシンガポールのマリーナベイサンズを思い出してしまった。


↑シンガポール繋がりで言えば、TWGのショップ&カフェがテナントとして入っていた。

ショップで店員さんに「タイ限定のお茶はありますか?」と訊くと「ありますよ!こちらです!」と見せてくれたのが「GRAND DRAGON TEA」。

サイズは1サイズしかないとの事で、普通のサイズの缶より2回りほど大きい缶に入ったものしかなく、当然「高!」と思うような価格であったため諦めた…(何で普通のサイズの缶に入れてくれない?)。

写真手前に映っている濃いグリーンの缶に入ったものがそれである。


見ておきたいのはやっぱりICON CRAFTであろう。




台湾であればMIT(メイドイン台湾)製品であるのと同じように、タイの少数民族が作った農産物を使った食品(コーヒーやチョコなど)や、タイの伝統技術を使った雑貨や家具などが2フロア(4階と5階の一部エリア)に集められている。


バッグなどの小物も素敵で思わず欲しくなってしまうが、MIT同様高品質なだけあってなかなか高価なのである。

まぁ、いくら欲しくても家具は持って帰れないが…。


そして、ぜひ行きたいと思っていたのが「STARBACKS RESERVE Chao Phraya Riverfront」だった。



先ほども触れたようにタイ最大のスターバックスであり、何とここではアルコールメニューもあるのだと言う。

当然ここでしか買えない限定グッズもあり、蓮の花を模ったカップが可愛かったが重そうなので諦めた。


スターバックスと言えば趣向を凝らした店舗も見どころであるが、ここは「コムローイ(タイで旧暦12月の満月の夜に行われるお祭り)」をモチーフにした照明が天井から優しく光を落としている。


このスターバックスにはテラス席もあり、そこからはチャオプラヤー川を眺める事が出来るのである。

という事で、やっぱりまだ食欲が湧かない私はこのスターバックスでチャオプラヤー川を眺めながら、この旅最後のディナー(?)にする事にした。


食欲が無くても多少はカロリーを摂取しておかねば…とカウンターでドリンクとスイーツを注文し、トレイを持ってテラス席へと出る(親切な店員さんが「気をつけてね」とドアを開けてくれた)。


わ〜!!!



目の前に広がっていたのは対岸にある高級なホテル群と、チャオプラヤー川を行き交うカラフルな船であった。


しばしホテルや船から溢れ出る光、それらの光が水面に反射してきらきらと輝いている様に見惚れてしまった。


さてさて、見惚れてばかりもいられない。

先ほどの親切な店員さんが再びこちらにやって来て「このテラス席は21時になったら閉めますので注意してくださいね」と言いに来てくれた(この時は20時を少し過ぎたところ)。


それを潮に、ようやく注文したドリンクとスイーツに取り掛かる事にする。

注文したのは、このChao Phraya Riverfront店の限定メニューであるLychee Earl Grey Teaとバナナチョコチップマフィン。



ドリンクにはお花が飾られ、またまた乙女なムードである。



バナナチョコチップマフィンは大好きな「バナナ」「チョコ」「焼き菓子」の組み合わせで、これなら食欲が無くてもどんと来いである(元々食が細い人からしたら考えられないようなチョイスだろう)。

温め直してくれたのでほんのり温かく、ちょっぴり溶けたチョコチップとバナナの風味が最高だった。


幸せな気持ちで行き交う船をしばらくの間眺めていたが、そろそろ出ようかと席を立ち、再び室内へと入る。


美味しいマフィンで食欲がちょっぴり湧き、どこか他のお店にも入ってみようかとも思ったが、その時一番入りたいと思ったのが近所にもあるこのお店↓だったので諦めた。


↑ここにノムノム溺愛メニューは無いしなぁ(関西限定牛すじカレーにクリームコロッケ+チーズトッピング。お察しの通りカロリー爆弾なので退院以来ずっと我慢している←そろそろ食べに行きたい…)。


1階に降り、SOOK SIAMを通って出口に向かっていると、屋台の一軒に気になるものを発見した。

SOOK SIAMには食べ物の屋台だけでなく、雑貨などを売っている屋台もあるのだ。

そこで売られていたピアスに目が釘付けになってしまう。


それは天然石を使ったピアスで、ちょっぴり悪く言えば「どこにでもありそうな感じ」のものだったが、色遣いや組み合わせがなぜだかとてもツボに嵌まった。

「いくらするんだろう?」と思って値札を見ると…390バーツ。安い!

「これは買わないと後々まで“あの時何で買わなかったんだろう…”と後悔するやつだ」と確信し、その時席を外していた店員さんが戻ってくるのを待って購入した。


*この旅での購入品は後日別記事にてご紹介します。


これで思い残す事は…無いとは言わないが、ひとまずこれにてホテルに戻る事にしよう。



サトーン船着場へ戻る船のチケット(10バーツ渡すとやはり1バーツ返ってきた)を買い、今度は「レオレオ!」と急かされる事なく列に並び、船が来るのを待つ。


やって来た船に乗り込み(川側の席に座れた)、しばらく待っているとすぐに満席になったのか、静かに船は動き始めた。


先ほどスターバックスのテラスから見た風景が、今度はもっと近くに見える。



チャオプラヤー川沿いの高級ホテルが優雅に美しく佇んでいた。

いつか夫と来られる時にはこんなホテルでのんびり過ごしてみたいと思うが、2人して旅の間は動き回らないと気が済まないタイプなのである。

見たい場所、やりたい事、食べたいもの。

それらを求めて駆けずり回るのが私たちの旅なのだ。


約10分間の船の旅は感傷に耽る暇も与えてくれず、あっという間に終了した。


サトーン船着場から再びBTSシーロム線のサパーン・タクシン駅へと歩く。

サパーン・タクシン駅からサイアム駅でBTSスクムヴィット線に乗り換え、ホテルがあるアーリー駅で降りた。


↑アーリー駅のホテルと反対側の出入り口(4番)付近にはスシローがテナントに入った「ラ・ビラ」という商業施設がある。

他にもCoCo壱や大戸屋という日本のチェーン店があるらしい。

タイのドラマを見て知ってはいたが、バンコクにある日系の飲食店の多さに改めて驚く。

その数は台湾以上かも知れない。


この旅の残り時間が少ない事を惜しむように、ホテルまでの道をゆっくりと歩いた。

どこかのお店に寄ろうかとも思ったが、結局寄ったのはセブンイレブンだけである。


部屋に戻る前にフロントで問い合わせたい事があった。

このホテルからスワンナプーム空港までタクシーで行くといくらかかるか、そしてタクシーを呼んでもらえるのかという事である。

早朝からスーツケースを転がしながら段差のある歩道を歩いて駅まで行き、パヤータイ駅でエアポートレイルリンクに乗り換える体力はもう残っていなかった。


フロントにいたスタッフの女性はそんな私の疑問をあっさりと解決してくれる。

「ここから空港までは500バーツです。もちろんタクシーを呼ぶ事が出来ます。今ここで予約されますか?」とテキパキと答えてくれ、料金の支払いも受け付けてくれた。


これで心配事の1つが解消された!とほっとしながら部屋に戻って昨日飲み残した「OISHI」を飲み干し、8割ほどパッキングを済ませてからシャワーを浴びる。


↑2〜3本買って持って帰りたかった、FourthGemini&ポケモンコラボの「OISHI」。味は甘めの玄米茶。


ホテルに戻って来たのは22時前だったが、気付けば23時30分だった。

明日の朝もまた5時に起きねばならない。


チャーンビールで一息つきながら、「そう言えばお店では一度もビールを飲まなかったな」と思い出した。

ビールだけでなく、カオマンガイもパッタイもトムヤムクンも食べなかった初めてのバンコク旅であった。


セントラルワールドにも行けなかったし、ワトソンズにもマムアンショップにも行ってない。


ワット・ポーの涅槃像も王宮も見ていない(近くは通ったが)。


書き出すときりがないが、「行きたかった場所」「やりたかった事」「食べたいもの」はまだまだたくさんある。



いろんな思いを少しずつ。


少しずつ残してくるバンコクへの思いが、いつかまたきっと私をこの場所へと連れて来てくれるはずだと信じている。