次の行き先に関しては、スパで施術を受けている時から悩みまくっていた。


*前回のバンコク滞在記はこちらからどうぞ!


何と言ってもこの夜は今回の旅でバンコク市街地で過ごす事が出来る最後の時間である。

バンコクを発つのは明日の午前中だが、ホテルを出発するのは6時30分頃を予定していた。

バンコクはきっと眠らない街なのだろう。

その気になれば今夜中遊ぶ事だって可能かもしれない。

しかし私はもう若くない。一晩中遊ぶ元気は無いのである。


という事で、残された数時間はとても貴重だった。


当初の予定では、スパの後はBTSスクムヴィット線でチットロム駅へ移動して周辺にあるショッピングモール(セントラルワールド、ゲイソン・ヴィレッジなど)をはしごしようと思っていた。

行ってみたい店もあったし、食べてみたいものもそこで食べられるからだ。


ただ、ここでもう1ヶ所行ってみたいと思っていたショッピングモールがある事を思い出した。

アイコンサイアムである。

滞在2日目に参加したツアーのガイドさんもおすすめだと仰られていたし、意外とローカルの人々もよく訪れるのだと言う。

何より、チャオプラヤー川で渡し船に乗って行くというアクセス方法が面白い。

そう言えば、水の都・バンコクなのにまだ船に乗っていないではないか。


*船で行かない場合、最寄駅はBTSゴールドライン・ジャルンナコン駅。

歩道橋から連絡しているらしい。


というわけで、セントラルワールドに後ろ髪を引かれながらも行き先をアイコンサイアムに変更する事にした。


BTSスクムヴィット線アソーク駅からサイアム駅まで行き、そこでシーロム線に乗り換えてサトーン船着場があるサパーン・タクシン駅で下車。


先ほど見たピンク色の夕陽が藍色の空へと変わりつつある。

そのグラデーションもまた美しかった。



サパーン・タクシン駅の1番または2番出口を出てそのまま2〜3分ほど歩くとサトーン船着場が見えてくる。


「Icon Siam」と表示された場所の近くに料金を払う所があった。

ガイドブックやネットでの情報には「10バーツ必要」と書かれているので10バーツ渡すと、なぜか1バーツ返ってくる。

乗り場の方へ歩いていると、係員の女性から「マダム!レオレーオ!」と急かされた。

おぉ、もう船が出るのか。マダムノムノム、普段のトレーニング(?)の成果を見せるように船までダッシュした。


*レオレオ=早く!急いで!

タイドラマでもよく出てくる言葉なので覚えていた。

(BL)ドラマも見ていればこうして役に立つ事もあるのだ。


急かされただけあり、船はほぼ満席状態である。

「せっかくだから窓際の席が良いな」などという希望は捨てざるを得なかった。


しかし、旅の途中で乗る船はやっぱり楽しい。

もしかしたら一番好きな乗り物かも知れない(あまり乗る機会は無いが)。


ゆっくりと夜のチャオプラヤー川を滑るように動き出した船は、10分弱で黄金色に輝くアイコンサイアムに到着した。



いや、ここはすごい。

「黄金色」などと書くと大袈裟に感じる方もいらっしゃるかも知れないが、船で辿り着いた場所はまさしくそんな感じだったのだ。


船を降り、建物の方へ近付くと何やら音楽イベントをやっているようでとても賑やかだった(この時期はタイの正月であるソンクラーンの直後だったのでそれ絡みのイベントを開催していた)。

しかし、そこに混ざっていけるほど今の私は元気ではない。そそくさと店内を目指した。


*アイコンサイアムではこういったイベントをよくやっているようで、つい先日も大人気の俳優(そして私も大好きな)Earth&Mixがゲストであるロレアルパリのイベントが開催されていた(とあすみく両氏のInstagramで知った)。


↑麗しのEarth&Mix両氏。

一度でいいから実物を拝んでみたい…。


店内に入ると、まず目についたのは「SOOK SIAM」という水上マーケットを模した売り場(兼フードコート)であった。






これは楽しい!

いかにも観光客向けっぽいゾーンでありながらも、フードコートのテーブルに座っている地元の人の割合は結構高そうだった(市中の価格をよく知らないが、普通の屋台よりちょい高、ぐらいの価格設定なのだそうだ)。


しかし、ここで食い意地と好奇心の赴くまま何かを買って食べる元気(そして食欲)は…やはり無かった。

フルーツぐらいは食べたいなと思ったが、量が多かったので諦める事にした。


SOOK SIAMを抜け、適当にうろうろしているとこんなエリアに出て来た。


何と、高島屋とニトリである。



実はわが家から最も近い郊外型の高島屋にもニトリがテナントとして入っているため、この組み合わせに驚くと同時に何だかホッとしてしまった。


しかし、バンコクまで来て見たいのはニトリではない。

館内の構造がよくわからないまま、探索を続けていると…あった!!


バンコクにあるという事を知って以来、ぜひ行きたいと思っていたSEPHORAである。



SEPHORAもBoots同様タイ発の店ではない。

本拠地はフランスである(が、私にとってはアメリカのイメージが強い)。

このSEPHORAもかつて日本にも進出していたが(大阪にもあった)、これまたあっという間に撤退してしまった。


ここ10年以上行く機会はないが、SEPHORAは楽しい。

コスメ好きの私にとっては何時間でもいられる場所であるが、まさかアイコンサイアムにも店舗があったなんて(セントラルワールドで行こうと思ってた)!


はっきり言って「タイらしさ」は全くない品揃えである。

しかし、普段ネットで「見てるだけ」の日本未入荷の欧米コスメブランドがこうして目の前に揃っているのである。

中でも俳優・アーティストであるセレーナ・ゴメスがプロデュースするブランド「Rare Beauty」は日本からは購入する事が出来ず(BUYMAなど代講サイトを通して購入する事は可能)、ずっと気になりながらも手にする事は出来なかった。


*同じくSEPHORAで取り扱いがあるアーティストのリアーナがプロデュースする「FentyBeauty」は日本にも発送可能である。

しかも送料もまだ良心的(¥9800以上の購入で送料無料)なのがありがたい。


という事で、今回はRare Beautyを中心に物色を開始する。

「爆買い」出来るような価格ではないが(アメリカとタイの内外価格差も大きい)、それでも何とか欲しいと思っていたものをゲットする。


レジ付近にある各ブランドの人気商品のミニサイズコスメ(これ大好き)まで隈なくチェックし、大満足でSEPHORAを後にした(超美人で超背の高い店員さんがニコニコしながら送り出してくれた。コップンカー!)。


ほくほくしながらSEPHORAを出ると、何と今度は目の前にPANPURIが…。


いや、ここもぜひとも行きたかった店なのだ。

しかし、タイ発の高級スパブランドであるPAMPURIのプロダクトはやはり「高級なお値段」なのである。

先ほど購入したRare Beautyのコスメもなかなかの価格だった(ここ数年韓国コスメばっかり使っているから余計にそう感じる)のに、PAMPURIまで!

ただ、せっかく出会えたのに入らないという選択肢はない。

嬉しさ半分、「マジでどうしよう?」という気持ち半分で店内へ突入した。


しかし、店内で迎えてくれた気さくな店員さんが紹介してくれたものはやっぱりめちゃくちゃ良くて、数分後には美しくラッピングしてもらったショッパーを手に満面の笑顔で店から出る私だった…。


もう何も買わないよ、たぶん。


そう決意しながらアイコンサイアム探索はまだまだ続くのである。


*この旅での購入品は後日別記事にてご紹介します。


↑香港ディズニーランドにもいつか行ってみたいものよのう…。

ダッフィーちゃんバス、可愛かった!