GMM Grammy Placeのスターバックスでひと時、のんびりした時間を過ごしていた。


*前回のバンコク滞在記はこちらからどうぞ!


しかし、のんびりばかりもしていられない。

さて、この後はどうしようか?お昼ごはんを食べないと…とリュックサックに入れていたガイドブックを開いた。

「バンコクまんぷくガイド」という、この旅の直前に発売になったバンコクの食に特化した一冊だ。



このガイドブックはエリア別に食の名店がまとめられている。

ちょうど今のようにこのエリアにやって来たは良いが、食の店の下調べを全くしていない時にはうってつけなのである。


どこへ行こう?何を食べよう?

なるべく近くにあると良いのだけれど…と「BTSアソーク駅」のページをめくってみると、あるわあるわ美味しそうなローカルごはん屋さんが!

どこも美味しそうだけど、ガパオの専門店であるらしい「ガパオ・タ・ペー」という店に目をつけた。

ちょうどここからすぐ近くにあるようだ。


ガパオ良いじゃない!サッと食べられるし、まさしくひとりごはん向きのメニューである。

早速荷物をまとめ、飲み終わったカップを片付けて出発した。


GMM Grammy Placeを出てしばらく歩くと、日傘をさした背の高い色の白い男性とすれ違う。

服装も大層おしゃれだ。

今思えば、あの人はもしかしたらGMMTV所属の俳優さんかアーティストではなかったのか?と思うが、この時は今から食べるガパオと道を迷わないかどうかで頭がいっぱいという有り様であった…。


Soi21から路地を東に入り、しばらく歩くと目指す「ガパオ・タ・ペー」を発見。



現在13時30分。

店に入ると、時分どきらしく空席はほぼない状態であった。

しかし、店員さんがカウンター席に空きを見つけて案内してくれる。

外国人もたくさん訪れる人気店であるらしく、英語メニューも完備されていた。


こういう場合、選ぶべきはやっぱり「お店のおすすめ」である。

という事で、メニューに「recommended」マークが付いていた「Stir-fried Thai basil Noodle with Homemade Crispy Pork Berry and Minced Pork,Top with Fried Egg」なるものをチョイスする。


この料理名に隠された「あるサプライズ」には気付かずに…。


ドリンクは「Siam Chrysanthemum Tea(Homemade,Less Sweet)=手作り菊花茶・甘さ控えめ」を注文。


*タイでは「甘さ控えめ」と書かれていても結構甘い。

これも南国テイスト。郷に入れば郷に従えである。


ありがたい事に、ここのガパオ炒めは辛さのレベルを選択する事が可能であった。

タイでは「辛くないガパオなんて美味しくない」と言うそうだが、だからと言ってあんまり辛いのも困る。

しかし、全く辛くないのもやはり物足りない。


↑「世界で最も辛い」!?

そんな事が書かれているのを見るとビビってしまうではないか!


辛さレベルは0〜4まであり、0がZERO(つまり全く辛くない)、1(Baby)、2(Junior)、3(Normal)、4(Adult)である。

注文の時に店員さんが「辛さはどうする?」と訊いてくれたのだが、「ほんのちょっとだけ(Very Little Spicy)辛くして!」とお願いしたら、「じゃあ“Baby”ね」と請け合ってくれた。


先に菊花茶が到着。



やはり少し甘く感じるものの、この甘さが辛い食べものと気候に合うのだと思う。

とても優しい味のお茶だった。


続いて、ガパオ炒め到着。おぉ、とっても美味しそう!

ちなみに私、ガパオ炒めは自分で作ったものしか食べた事がない。



さて、本場のお味は…とトッピングされた目玉焼きをステンレスのレンゲで割り、早速ひと口。


*ちなみに目玉焼きの卵は鶏かあひるの卵かを選べる。


うん、美味しい!

豚ミンチの他に、かりかりした食感が楽しい豚肉や豚トロ的な部位、そして春雨まで入ってて具沢山である。

美味しく食べられるちょうど良い辛さがありがたい!


さて、ご飯と一緒に食べようか…と思い、ご飯が隠れていると思われる部分を捜索して「?」。

ここでようやく気付く。


これ、ご飯入ってないやつやったんや!!


麺か米かと訊かれたら間違いなく「米」と答える米派の私なのでこの選択ミスはショックだったが、これはこれで美味しいので全然ありだった。


春雨の方が罪悪感も少ないしね…(負け惜しみじゃないっ)。


辛さレベルは「Baby」であったものの、ふんだんに入っている唐辛子だけはしっかりと避け、美味しく完食した。


再び駅までの道を楽しみながら散策を続ける。



楽しみながら…?


いや、実は足の痛さが限界まで来ていた。

これはマッサージに行って良くなる類のものなのだろうか?

しかし、ここらで脚のむくみや疲れだけでも取ってもらいたい。


という事で、BTSスクムヴィット線でわが滞在地アーリー駅まで戻った後、駅の3番出口からすぐの場所にあるマッサージ店に駆け込む。

受付の女性に「I don't have any reservation…(予約とか何にもしてないんですけど)」と告げると、「マイペンライ!コースは何が良いですか?」と訊かれたので「フットマッサージ、60分でお願いします」と答えた。


明るく綺麗な店内で、その後迎えてくれたマッサージ師の女性も受付の方もとても感じが良い。

アーリーの街は先ほどまでいたアソークや前日に訪れたトンロー駅エリアなどとは違い、外国人向けの大きなホテルは無い。

という事はこの店を訪れるのは地元民、もしくはこの街で働く人々が大半なのではないだろうか。

即ち、ここで働くマッサージ師たちのレベルは高いはず…と言うのが台湾で何度となくマッサージ店を訪れた私の経験による予測である。


さてさて、お手並み拝見(偉そうだな)…と案内された2階へと上がった。


台湾と違い足湯の類は無かったが、しっかりと拭いてくれた後にマッサージが開始される。

フットマッサージの流れは台湾で受けるものと大体同じであった。

同じであったが、「イテテテ…」となるほど強く揉まれる事はなく、終始ただただ気持ちが良い。

マッサージ師さんが華奢な女性だったので「あまり力が無いのではないか」とも思っていたが、痛くしない力加減で上手く解してくれた。


その証拠に、マッサージ終了後に靴を履いてあらびっくり!

むくみが取れてゴソゴソになっていたのである。

足の痛さや疲れもどこかに吹き飛んでいる事にまた驚く。


お会計をしてもらい(何と60分350バーツだった)、お茶を持って来てくれたマッサージ師さん(お綺麗な方であった)に感謝の気持ちとして50バーツを渡した。


↑アーリー駅3番出口からすぐ、マッサージ店「AIYABUREE」(隣はセブンイレブン)。

フットマッサージ以外にもタイ古式マッサージやアロママッサージ、ハーブボールなどいろいろなメニューが用意されている。


すっかり足取りが軽くなり、ホテルまでの道も楽々である。

とは言え、すでにのんびりしていられない時間でもあった。

この後予定が入っているので、16時には再びホテルを出発せねばならない。


いつもの事ながら、短期間旅では常に時間に追われているのである…。