【NYの街角】通りすがりの恋のストーリー | 言葉のプロデューサーなまず美紀の日記「先生あのね」

インタビュアー&ライターなまず美紀の

完全プライベート&遊びのブログです。

 

今日は、「みきてぃ恋のダイアリー」

にしたためたものを掲載…
ではなく、ニューヨークの街角での

小さなできごとを紹介するシリーズ。

 

 

  アメリカ    アメリカ    アメリカ

 

 

その日は、ニューヨークの3月にしては

異様なほど暖かく、私は素足にフラット

シューズを履いて、マンションから外に出た。

 

コーヒーショップに向かう途中、

交差点の手前で立ち止まった瞬間、

足の甲に生暖かい感触と、

ドスンという振動を感じる。

 

驚いて確認すると、私の足に

肉厚の体がのっていた。

 

 

 

 

 

 

 

鼻息荒く、こちらを見上げていたのは、

フランス出身のブル君。

 

ブル君をよく知る彼女は、

「あなたに一目惚れしたようね」

と笑う。

 

でも実は、ブル君を見た瞬間に

「かわいい❤︎」

と一瞬立ち止まったのは私。

 

その隙を狙われたわけだが、

ブル君は、もしかしたら、

「仕掛けたのはそっちだろ」

ぐらいに思っているのかもしれない。

 

それにしてもブル君、大胆だ。

理性はどうした。

 

素足の甲に、ブル君のおしりの

感触が、生々しくも心地よい。

 

 

 

 

 

 

 

私が戸惑いながら立ちつくしている間、

 

彼は何度か体勢を変えて座り直すものの、

一向に立とうとはしない。

 

 

おしりと体重を受けとめている

足がポカポカしてくるのと同時に、

私の心もだんだん緩んできて

思わずブル君の体を後ろからハグ。

 

 

 

 

 

ブル君の体毛は、思ったよりもツヤツヤで、

私の手は、ブル君の胴を掴んだつもりが、

肉厚の腹を感じながら、ゆっくりと滑る。

 

私たちは、確かに心を通わせた。

 

私は「この子を連れて帰りたい」

という衝動にかられたが、

それは叶わなかった。

 

ブル君には、素敵な彼女がいたから。

 

ブル君は、さっきまで私に

押し付けていたおしりを

ゆっくりと揺らしながら、

 

彼女に引っ張られるように、

道の向こう側に消えていった。

 

 

 

 

*このストーリーは最近のできごとを

参考にした、のんきなフィクションです。

(文:なまず美紀 http://namazumiki.com )

 

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