娘の部屋に行ったら彼氏の靴 | あなたの心のお部屋はあなた色ですか?

以前、

性と生命教育に携わっていた頃

出会った先輩お母さんから

こんなお話を伺いました。

 

* * *

 

一人暮らしをしている

大学生の娘がいて、

 

用があって、

娘の住む都市に出たとき、

当初寄るつもりはなかったんだけど

たまたま時間が空いて

訪ねて行ったことがありました。

 

そうしたら

寝てたという娘が眠そうな声で

出てきて、

玄関には男性の靴がありました。

 

その靴は彼氏のモノだと

娘は言いました。

 

驚いたけど、

まず私は、連絡もなく

突然来てしまったことを娘に

詫びて、

身支度を整える時間を

あげました。

 

そのあと

奥から彼氏が出てきて、

きちんとした挨拶を

してくれて、

 

娘に「素敵な彼氏だね」と言って

その日は渡すものだけ渡して

すぐ帰りました。

 

後日、娘にはこう話しました。

 

『男性は女性と違って

性欲も強くて

種族保存のために

愛がなくても

したくなる性質を

持ち合わせているよ。

 

そして、完璧な避妊は

ないかもしれないから、

理想は

子どもを

育てられる環境に

なってからの方が

いいのでは?』

 

と。

 

何が良いかは人それぞれだし、

親として、伝えることは伝えて、

あとは本人が決めるのかなと

考えていました。

 

娘は、

「彼とはまだそういうことには

なってない。

ただ眠かったから一緒に

寝てただけだよ。」

 

ということと、

彼も、そういうことは大事に

慎重に考えてくれてることを

伝えてくれました。

 

* * *

 

 

内心動揺はしていたでしょうけど、

娘といえども

プライベートに踏み込むことをせず

心配や不安を飲み込んで留まり

娘を尊重する姿勢を貫き、

事実を事実として伝え、

後は娘を信じて見守る

その方の姿勢に

私は、とても感動しました。

 

その方の姿を忘れずに

母親として成長していきたい

そう思った出来事でした。