あけましておめでとうございます☆
年末年始は相変わらず忙しくしておりました(;´Д`)
ようやく久しぶりにパソコンを開いた次第です…。
さてさて。
この年末にイサミさんから、来春のカタログからようやく硬質チェストガード(女子胸部プロテクター)が販売されるとのお話を頂きました!
おおおおおおおおおおおお!!
これです。今度発売されるのは、肩紐がさらに改良されているとの事です。
青少年の方は心臓震盪の予防のためにチェストサポーターが義務化されます。
私達はプロではありません。
あくまでアマチュアで、空手でお金をもらうわけでも、商売するわけでもないのです。
広く、多くの人たちが空手を素晴らしいと感じ、空手をする事で人生の幅と奥行が広がる事を喜びとするために、稽古をし、その稽古の一環として試合に出ているわけです。
それが大きい大会であろうと小さい大会であろうと、価値は同じです。
以前、試合はまるで激しい禅のようだとブログで言った事がありますが、確かに荒行のようにダメージを負います。
しかし、アマチュアゆえに自らの身体にリスクを負いすぎる事があってはいけないとも思ってもいます。
この画像をよく見てください。
男性は、こんなアザ、極真だったら当然だ!とおっしゃる方も現にいらっしゃいます。しかし。
乳房は大胸筋という筋肉の上に乗っかっている腺組織、臓器です。
ここから女性に大切なホルモンなども分泌します。
そして、脂肪組織が多く血流が盛んで出血しやすい部位です。
筋肉や骨の損傷とは全く異なり、長年の繰り返しの機械的刺激や出血が続けばガン化しないとは言い切れません。実際そのような論文も出ており、どの医者に聞いたとしてしても「ガンには絶対ならない!」と言い切る医者など一人もいないと思います。
どうですか?大事なお嬢様を持つ親御さん。
自分の可愛い娘が、こんなに乳房から出血しながら、夜中に胸を押さえて痛み苦しみながら、それでもスポンジで空手で殴りあいをしろと、言えますか?
私は言えません。大会に出場してくる女子選手のほとんどが、みけマンマの娘、と言ってもおかしくないほどの歳の差の子達ばかりです。
そりゃー試合ですからガンガンにぶん殴りますけど、試合が終われば可愛い可愛い娘同然です。
だからこそ、スポンジなどでは戦わせられないと強く思いました。
もし、この子達が将来不幸にも乳ガンになってしまった時、もしかしてこれが空手のせいだったのでは?と後悔したとしたら、それはもう、悲劇としか言いようがありません。
以前の日記から。
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今回の国際大会ではオフシャルに「硬質プラスチックガード」の装着が許可されました。
まあ、大体、海外の女子選手はそんな事言われなくても
硬質プラスチックガードをいつも装着しています。
以前にも書きましたが、乳房は脂肪組織が多く、血流が盛んな部位です。長期に渡って衝撃を与え続けるとガン化したり組織変異を起こす事は明白ですし、事実、イサミなどもカタログに記載していたわけです。
http://plaza.rakuten.co.jp/mikenekomannma/diary/201010280000/
http://plaza.rakuten.co.jp/mikenekomannma/diary/201109100000/
←以前書いたチェストガードについての日記(女の胸は誰が守るのか)。
乳房の外傷からガン化した事例の論文も発表されており、ここにわざわざ不要な衝撃を乳房に与える必要はないと、海外の選手たちもコーチも理解しているわけですよ。
なのに。
何故か日本は
「痛みに耐えろ」とか「乳は急所だから叩け」とか言うわけですよ。
実際戦う人間からすれば、乳房を叩かれて試合が不利に進む事はありません。連打が来る事で不利になる事はあっても、乳を叩かれて戦意を喪失するとすれば、成長期の大事な時期の成長痛で痛い小学校中学年から高学年の女の子でしょう。
大会によっては成長痛で痛い女の子の胸を意図的に殴れ!!!とあからさまに指示する人もいますが、どうかと思います。
みけマンマの道場では、普段の少年部の稽古から低学年の女子でもチェストガードの装着を推奨しています。
基本的に人間の急所は正中線、つまり人間の真ん中にあるというのは基本中の基本で、ですから胸骨狙って殴るわけですよ。
試合中はおっぱい痛く無くても、出血は凄いです。特にスポンジガードで、素手もしくは拳サポータなんかだと凄いですよ。
前々からスポンジガードに反対していた事もあり、今回の国際大会は海外に合わせて硬質プラスチックガードを日本チームも装着。
もともとロシアチームから提供された物ですが、
やっぱり硬質チェストガードで全然問題ありませんでした。
逆に乳房の出血を考えなくて済んだので、心置きなくガンガン殴り合いをする事ができ、本当に良かったです。
空手は、人間の一番固いところで、体の一番痛いところを突いたり蹴ったりします。
競技であるのなら、蹴ってはいけない部位、殴ってはいけない部位があるのも当然で、乳房がプラスチックでガードされたからといってパフォーマンスに問題が出るとは思えません。
逆に、より正確に胸骨を殴る、鎖骨を殴る、肩関節の継ぎ目、腕神経叢を狙う、などなど、技の精度を上げる事にも繋がるように思います。
いまだにチェストガードの装着を禁止したり、何も装着させずにおっぱいを殴らせたり、なかなかチェストガードの必要性を理解してもらえない現実がありますが、少なくとも、そんな風にして殴られ続けたおっぱいがどうなるか、考えてもらいたいと思います。
可愛い自分の娘のおっぱいが、出血しまくってどす黒く腫れ上がるのをお父さん、お母さんは我慢できるのでしょうか?夜中に、腫れ上がったおっぱいにアイスノンを当てながら、もしかしてガンになったらどうしよう、なんて娘が心を痛めていたとしたら、親としてどうなんでしょう。
指導者として、どうなんでしょうか。
自分は、絶対に出来ません。
でも、現在のルールが装着を禁止しているのなら、そのルールに従いますが、でも、声高に反論します。
本当にそれでいいのかと。
とにかく。
少なくとも普段の稽古は必ずチェストガードを装着させて組手をさせる配慮をお願いしたいと思っています。
男子の金的ガードを当たり前に着けるように、女の子にはチェストガード。
よろしくお願いします。
押忍。
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極真館の女子の胸部プロテクターが硬質になったのは昨年の全日本大会からですが、大会に限らず普段のスパーリングからちゃんとプロテクターを装着していただく事をお願いしたいと思います。
また、こうしてみけマンマの訴えを真摯に受け止め、積極的に動いていただいた極真館には本当に心から感謝しております。
思い返せば3年前のアジア大会。表彰台でスポンジガードを握り締めて激高したみけマンマを、岡崎最高師範、石島師範が冷静に話を聞いて下さり(本当に申し訳ありませんでした)広重副館長が迅速に海外やイサミと連携を取り、硬質チェストガード、胸部プロテクターを探してくださいました。
一昨年のインドネシア国際大会でロシアチームが硬質チェストガードを提供していただき、試験的に日本女子チームが使用。
ようやくゴーサインが出た時は、布団の中で涙しました。
この春からは一般販売されるため、他流の方々も硬質のチェストガード、胸部プロテクターを入手する事が出来ます。何度も何度もしつこい私に答えてくださったイサミにも本当に心から感謝しております。ありがとうございました。最前線で私の話を何度も根気よく聞いてくださった名古屋イサミの加藤店長、本当に本当にありがとうございます。
少なくとも、何も着けずにスパーリングをさせない。
少年部は胸部サポーターをつけさせる。
女性はちゃんと硬質のチェストガード、胸部プロテクターを装着させる。
是非、全国の空手道場で徹底して頂きたいと願っております。
押忍。