息子の病院で昔のパート先の同僚とバッタリ会い、彼女(Sさん)のご主人が今年の1月に癌で亡くなったと聞き、しかも癌が見つかった時はすでに末期で余命一ヶ月と宣告され、その一ヶ月後に本当に亡くなってしまったことに私はショックを受けました。
Sさんの方は電動車いすを自分で操作してる息子を見て、喜んでくれました。
「元気になったんだねぇ。良かったねぇ!寝たきりって聞いてたから、こんなに元気になったなんて!本当に良かったね~!」
「そうなのよ。自分でパソコンも操作できるようになったの。でも、歩けないんだよぉ。せめて手だけでももう少し動いて物がつかめるようになるといいんだけどね。」
「それでもいいじゃない! だって、生きてるんだもん!!」
『生きてる』 やっぱり、これが重要なキーワードなんですね。
Sさんはどんな状態でもご主人に生きていて欲しかったんでしょうね。
私も息子が生死の境を彷徨ってる時は「寝たきりでもいいから生きてて!」って思ったもの。
今、息子と二人、毎日、毎日、生きていくのは本当に大変だけど、生きてるから二人して涙出るほど笑う日もあるわけです。
今は素直に息子が生きていてくれてよかったと私は思います。
Sさんは家にいると淋しくなっちゃうので、早めに仕事を再開したそうです。
Sさんが一日も早く以前のような元気いっぱいで朗らかなSさんに戻れるといいな、そして、私と息子は明日もたくさん笑える日になるといいな・・・としみじみ思った息子の受診日でした。