母と施設側との顔合わせも無事に終わり 正式に契約をすることになったのだけれど それには入所金を用意しなくてはならない。
母の銀行の定期預金やら郵便貯金やら解約するには本人を連れて行くのが手っ取り早いので 杖をついて歩けるようになった母を私の運転する車に乗せて市内をあっちこっちに。
ところが ある銀行で定期を解約するには契約した店舗に行かないと手続きできないと。
こっちは やっと歩けるようになった母を連れてるだけでも大変な上に 母の引っ越しの準備も進めなきゃいけないし 時間には母を病院に戻してから買い物をして家に帰って夕飯の支度もしなきゃいけないという忙しい身。
この日一日で入所金を何とか用意してしまおうという予定だったので 私にしてはかなり粘ったのだけど やっぱりダメで 仕方なくそのまま実家の近くの銀行まで行くことにした。
実家まで車で行くには私の運転だと1時間近くかかるけど 高速にちょっとだけ乗ると30分かからずに着くので 高速を使いたい。
しかしですよ ここで問題が一つ。
私はずっとペーパードライバーで高速を一人で運転したことがない。
いつもの道でゆっくり行きたいけど この日はそういうわけにもいかず やむを得ず高速に乗ることに。
母に高速で行くことを伝えると 何と助手席ではなく 怖いから後ろの座席に乗るとのこと。
え~~~!この人は私と運命共同体になるつもりはないんだ~~~!(ちょっと言葉を選びました)
そういうわけで 母を後部座席に乗せ ドキドキしながら高速の入り口を入り ループ橋みたいなぐるぐるを回る。
私も緊張したけど 母の緊張もビンビン伝わってきた。
そして 無事にぐるぐるを周り終わり そこで母の緊張がほぐれてしまった。
これから一番の難関の合流なのに緊張の糸が解けた母がしゃべり始めた。
「ねぇ、お昼ご飯はさぁ・・・」
「お母さん!まだ 話しかけないで!」
「あ・・・そう?」
合流さえ!合流さえできれば!
怖い!怖いけど ここだ! ってことで無事合流成功!
は~~やれやれ。
まぁ 高速はちょっとだけですぐ降りるので また 母に「今はしゃべらないで!」とクギを刺して高速の出口へ。
そんなこんなで無事に銀行にもたどり着き 解約手続きも終わり 母のリクエストの昼食(病院食に飽きてた)も取り 家にも寄りたいと言う母を「今日は無理っ!!」と優しく(嘘)説き伏せ 帰りも高速に乗る・・・つもりだったのに
高速の入り口だと思った道は 新しくできたらしい普通の道だった(衝撃)。
こんな道 今までなかったよね~~~と心の中で叫びながら 全然通ったことのない道をUターンもできず進んで行く私の車。
でも 道路標識では このままこの道を行けば 我が家の近くまで行けるようだ(嬉)ってことで 方向音痴ではない私は無事に母を病院に送り届けることが出来たのだった。
さてさて 入所金も振り込んだし 母が退院するまでに引っ越しやら諸々の手続きを終わらせなきゃいけない。
これから まだまだ忙しくなるなぁ と思っていたけれど これから来る地獄の日々へのカウントダウンがすでに始まっていたことには私も息子も気づかなかった。
つづく
