JR原宿駅からすぐの表参道を下る途中で左手に偶然みつけたSoftbank携帯ショップを見たときの衝撃を思い出しました・・・2階分くらいの天井の高さまで明け透けなガラスが立ち上がり、デパート1階の化粧品売り場のようなおしゃれでカラフルな店内を見たあと、ソフトバンクの戦略はこれか・・・・( ̄ー ̄)としばし思慮にふけりましたが、これは序曲に過ぎませんでした。
昨日参加したソフトバンク携帯の夏モデル新製品プレス向け発表会では、MC無しで孫 正義社長自身が自信に満ちて直接プレゼンテーションし、数々の新作と新しいサービス、コンセプトを発表しました。
キーワードは 『クール&スタイリッシュ』 です。
孫社長自身が感じていたという「3Gケイタイは大きくてカッコ悪い」「ワンセグ放送が観れるのは便利だが、厚くて重い」というユーザーとしての不満を解消すべく、2007年夏モデルはワンセグ搭載でも薄くてカッコ良い端末を目指したそうです。ケイタイに機能以外のValueとして、スタイリッシュ、かっこ良さ、カラフル、素材感、ライフスタイルにフィット、キャラクター、可愛いといった感性を訴求したラインナップであると思いました。
今回は新作12機種と1月に春モデルとして発表されながら未発売であったSamsung電子製のワンセグ搭載で世界最薄のスライド式携帯805SC(13.5mm)を加えた13機種が紹介されました。705SCのオーナーとしては、このおまけ発表的805SCは気になる存在で、ほぼ同一(マルチファンクションボタンが丸く変わっているだけ)の筐体でワンセグ機能を搭載したとは恐れ入ったものです。
【805SC発売時期:6月中旬以降】
このほかの気になる新作をいくつか紹介しますが、スタイリッシュを謳うシャープのスライド式携帯で913SHはFULLFACE(フルフェイス)というサブコードが与えられ、全面フラットで液晶以外にボタンが見当たらないのに閉じたままでワンセグ・カメラ・メディアプレーヤーの操作ができるというマジカルな端末です。メニュー操作やチャンネルの切り替えを「隠れたセンサーキー」で行います。高速データ通信サービスの「3Gハイスピード」に対応し、着うたフルのダウンロードができ、それを専用のBluetoothステレオヘッドセットでワイヤレス再生できます。私も705SCで音楽のワイヤレス再生を楽しんでいますが、慣れると手放せなくなる機能です。
【913SH発売時期:7月下旬以降】
もうパカパカは卒業してスライド式携帯でなきゃイヤ!という私にとってSoftbankはスライド信者を喜ばしてくれるスライダーの宝庫です♪ ということで、続いてもシャープのスライド式携帯816SH。ハイセンスで大人なユーザーをターゲットにした上質な色合いが売りなコンパクトスライドタイプで、3Gハイスピードにも対応。とにかくおしゃれでカッコいい携帯という印象です。「スライドを閉じたままでも受信メールの確認やメニュー操作ができ、シンプルかつスマートな操作感を実現」 だそうです。
【816SH発売時期:9月上旬以降】
さてお次はパナソニック・モバイルコミュニケーションズ製のスライド式携帯810P。今回シャープ製がやたら多い(12機種中6機種)中で孤高のパナソニック、それもアンチぱかぱかで製品を出してくれて嬉しい限りです。スライド時の段差を極力少なくした自称「フラットスリムスライダー」です。薄さ12.9mmで段差がわずか2.6mm。「まるでストレートタイプの電話機のような使い心地を実現する新感覚のスライド型ケータイ」 だそうです。。。個人的には角ばり過ぎてて好きにはなれないけど、選択肢のひとつとして様々な嗜好を持つユーザー層に向けて、とにもかくにもスライダーってだけでエライ!携帯です。(かなり客観性を失って書いてますが・・・ブログですから・・・)
【810P発売時期:6月中旬以降】
ここでスライダー選手は出尽くしたので、次は東芝から「日本初」チタン素材を本体上部表面に採用したスリム携帯814T。薄さ12.9mmも手伝って、とにかく軽い!私は金属アレルギーが少々あり、腕時計は全てチタン製なので、チタンの軽さは日々享受していますが、軽い携帯は長電話しても腕が重くならないという特典が付いてきます。更に持った感じの質感が非常に高く、メカニカルな雰囲気も持っているので「スタイリッシュな大人の携帯」ですね。そのくせ、電子マネーのFeliCaや2メガピクセルのオートフォーカス機能つきカメラまで搭載しています。
【814T発売時期:7月上旬以降】
やわらか銀行のケイタイで決して忘れてはいけない存在と言えば・・・そう、AQUOSケータイですが、なんと第3弾912SHを投入してきました。液晶画面が横方向に90度回転する「サイクロイドスタイル」を継承し、見た目はあまり変わってないような・・・気はしますが、画面が3インチワイドVGA(480x800ドット)となり、「2画面同時表示」機能がついたのでワンセグを観ながらメールやインターネットが見れるって ・・・見るかなぁ~。今でも705SCで音楽を聞きながらメールを見たり、WEBを見ることはあるけど、聞く+見るならまだしも見る+見るは厳しいように個人的には思いますが、、、私には使いこなせなさそうなので、次!
【912SH発売時期:6月上旬以降】
今度は世界初!究極のフルコーディネートケイタイ「fanfun」と呼ばれる東芝の815Tです。今までも「着せ替えケイタイ」はありましたが、これは素材感と完成度が段違いとのことです。趣味・嗜好・ライフスタイルに合わせて画面のデザインも含めてイージーオーダーできる携帯であり、本体が12種x上部パネルが300種x画面デザイン110種x下部パネル20種xイルミネーション30種で、合計2億4000万の瞳ぢゃなくて2億4000万パターンが存在するそうな。って日本の人口は遥かに超えて北米か!? 叶姉妹のような特注の携帯は作れなくても、パネルなどを選んで気軽にカスタマイズできる携帯の進化版ってことでしょう。加えて全国のキティラーが涎を垂らす完璧なハローキティバージョンと、女子向けだけでは片手落ちとSNOOPYバージョンも用意されています。もちろん外見だけではなく、画面の中もキャラクターワールド全開の「やり過ぎと言われてもいいんです」くらいにこだわった究極を見せてもらいました。
【815T発売時期:7月中旬以降】
最後に「日本初」Windows Mobile 6搭載の「Windows ケータイ」が2機種。東芝のX01TとHTC製のX02HTですが、フルキーボードがスライドして出るタイプ(X01T)は以前からあり、私自身WILLCOMの[es]愛用者なので[es]より大きいX01Tには食指は動きませんが、写真のX02HTは意外と薄くて持ちやすくもあり、質感が高いのが好印象でした♪これらを見て明らかなのはソフトバンクがこだわるWindows Mobile路線であり、今回の記者発表でもマイクロソフト株式会社から執行役員社長のダレン・ヒューストン氏が来場して挨拶をし、世界の中で立ち遅れている日本のスマートフォン市場のてこ入れを示唆するものがありました。これにより、今回の新作ラインナップからNOKIAが消えました。ボーダフォン当初からちょっとおしゃれな北欧ブランドとしてノキアは注目していたのですが、マイクロソフトのOSに負けた図式が見え隠れしています。
【X02HT発売時期:7月下旬以降】
私が長年使用し「顧客満足度No.1」を謳うauから2年間のちぎりを交わしてまでソフトバンクにMNP移籍した理由は、機能をてんこ盛りしたがる日本人的気質に反し、ドライな割り切りで機能を切り捨てても薄型でスタイリッシュな端末を出したからです。特に705SCの薄さとスタイルにやられてしまったからです。そして、今回も私の感性をくすぐる「スタイル」にこだわったニューモデルが数多く発表されました。特に、様々なユーザーの嗜好に合わせる戦略面では、20色(PANTONE)から2億4千万パターンへと、とてつもない飛躍をしました。「そろそろ反撃」をしたいらしい、某D社の2.0も気になりますが、反撃が待ちきれなくて先制パンチをとりあえず放ってみた、やわらか銀行ケイタイ新作を見て触ってきました。長くなりましたが、最後までとりとめない作文におつきあい頂きありがとうございました。