前立腺癌患者に対するホルモン療法開始時に化学療法を併用した場合の効果
以下の資料は、かなり進行した転移性前立腺癌患者に対する臨床試験であるが、ホルモン療法開始時に化学療法を併用すると一層効果があるようである。転移前であればさらに効果があると思われるが・・・ー以下抜粋ー転移性前立腺癌患者に対し、ホルモン療法開始時に化学療法を併用することで生存が改善されることがNIH助成の臨床試験により示された。ホルモン感受性転移性前立腺癌で、標準ホルモン療法開始時に化学療法剤であるドセタキセルを投与された患者は、ホルモン療法のみを受けた患者と比較して1年以上長く生存したという結果が、本日シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次集会で発表された。米国国立衛生研究所が助成するランダム化比較対照試験の報告で示された(late breaking abstract #2)。E3805として知られる本臨床試験には、2006年7月から2012年11月の間に転移性前立腺癌の男性患者790人が登録した。患者は全員、アンドロゲン除去療法(ADT)として知られるホルモン療法を開始した。患者は、ADT単独、またはADTに加え3週間毎の化学療法剤ドセタキセルを18週間にわたって受けた。化学療法の追加により試験登録者の生存が延長したかどうかに加え、治療開始時点での転移巣の広がりとの関連を検討した。患者の約3分の2は転移の範囲が広く、本試験によると癌は肝臓などの主要な器官、4カ所以上の骨病変、もしくはその双方に広がっていた。臨床的に癌が進展するまでの期間の中央値はドセタキセルとADT 併用群では32.7カ月であったのに対し、ADT 単独治療群では19.8カ月であった。ー抜粋終わりー化学療法とホルモン療法の併用で転移性前立腺癌患者の生存が延長米国国立がん研究所(NCI)プレスリリース更新日:2014年6月1日 原文掲載日:2013年12月05日転移性前立腺癌患者に対し、ホルモン療法開始時に化学療法を併用することで生存が改善され..www.cancerit.jp