宮古から高田松原へ | みかん一座のブログ

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愛媛のまじめなミュージカル劇団「みかん一座」のメンバー日記!

昨夜は花巻のホテルに着いて夕食を食べた後、スマホを持ったままバタンキューで寝てしまい、気が付いたら朝になっていました。


昨日、宮古を早朝に出発。

岩手日報の黒田さんが車で迎えに来てくださり、花巻までの被災地を案内してくれました。


大槌町


平地になった市役所跡には、
お地蔵様がまつっていました。

大槌駅は、ひょっこりひょうたん島の形。

私が小さな子どもの頃、NHKで放送していた人形劇。大人気でした。今でもテーマソングを歌えます!
大槌の海にひょっこりひょうたん島のような島があり、駅もその形にして、気が付くと登場人物が…。


大槌町の高台にあるお庭の美しい佐々木さん宅を訪ねました。

ここには「風の電話」が設置されています。


電話はつながってないけれど、
亡くなった自分の大切な人へ思いを伝えに多くの方が来られています。
私も去年亡くなった父に電話しました。

陸前高田市。高田松原です。
まっすぐに歩いて防波堤に上ると
海に向かって、手を合わせる場所がありました。来られている方は、皆さん手を合わせていました。

下には松がたくさん植えられていますまだまだ低い木です。
高田松原7万本の松の木が津波で流され、たった1本だけ残った奇跡の一本松。
本物はもう立てなくなり、これはレプリカだそうです。
下には、やなせたかしさんの絵がありました。

私は新井満さんが書かれた「希望の木」という物語をラジオで朗読させていただきました。
初めて高田松原を訪れ、その物語がさらに現実のものとして刻まれました。
「東日本大震災津波伝承館」で、地震当日の映像を見て、改めて津波の恐さを知りました。
被災した実際の物も置かれていました。

消防車。

今回の旅で、津波で多くの方が亡くなり、行方不明の方も大勢いらっしゃる町を訪れて、いろんな方にお話を伺いました。皆さんがとても優しかった。
私には想像もできないような悲しみや辛さを心の中に持ちながら生きている。
二度と悲しみを繰り返さないように知恵と技術で備え、自ら行動することにより、命を守っていく。その意識の強さを学びました。

三陸海岸の町には、高い防波堤が続いていました。