2023年12月。
ニュージーランド旅の2日目は、オマルー Oamaru から ダニーデン Dunedin へ車で南下し、そのままオタゴ半島へ入りました。
今日はこれから、半島の端っこに位置する「ザ・オペラ The Opera」というイエローアイドペンギンの保護を行っている施設に向かいます。
ここで見られるのは野生のイエローアイドペンギンで、ニュージーランドの固有種。ニュージーランドドルの5ドル紙幣にもその姿が描かれているペンギンです。
前日にオマルーで見たブルーペンギンと同様に夕方に海から上がってくるところを見られるツアーに参加しました。
イエローアイドペンギンもブルーペンギンと同じく森に棲んでいるペンギンで、森が伐採されて農地や牧場になってしまい住む場所がなくなり、絶滅に瀕しているのだそう。
この保護施設ではコロニーとなっている土地を購入し、ポッサムなどの野生動物が入ってこないように厳重に管理し、野生のペンギンを絶滅から守ろとしています。
イエローペンギンを見に行く途中、茂みの中に作られた小さな巣のなかにいたのは… 世界最小のブルーペンギン!
こっちにも! 2羽いました。
でも今日見に来たのは、君たちブルーペンギンではないのです。
今日の主役、イエローアイドペンギンは、海を見下ろす高台の小屋から観察します。
めっちゃ目をこらして、双眼鏡なども覗くのだけど、全然いない。
数十分、ここでずっと白い砂浜を見つけるのだけども… 全然来ない。
いや、いないだろうなとは思ってたんですよね。
実は、通常はこのツアーって、もう少し遅い時間までやっているんです。前日にブルーペンギンを見たときもそうでしたが、ペンギンたちは昼間海の中で餌をとったりして、暗くなって人目につかなくなった時間帯に海から上がって森のコロニーに戻ってくるので。
でもさ、今日ね、クリスマスイブなんですよ。
クリスマスイブだから、スタッフの皆さんも早く帰りたいじゃないですか。
だからこの日のツアーって、設定されている時間が早いんですよ。
まだ海から上がってこないんですよね!
と、いうことで、保護区内にあるペンギン病院に向かいます。
ここではケガをしたりしたペンギンたちを保護、治療したりしているそうです。
まだ毛がもふもふしている赤ちゃんペンギンもいました。
限りなく動物園っぽいので、野生のイエローエイドペンギンを見た!と言っていいのかは微妙な感じはしますが、とはいえニュージーランドにしか棲息していない貴重なペンギンの姿は見ることができました。
車でオタゴ半島を取って返し、ダニーデンへ。
オタゴ半島にいる間、天気はずっとこんな感じでスッキリせず。
なんとか、まだ明るいうちに町に到着することができました。
19世紀にスコットランド人が入植してできた歴史ある町、ダニーデン。
南島ではクライストチャーチに次いで2番目に大きな町です。
こちらは歴史あるダニーデン鉄道駅。美しい…!!
ゲール後で「エディンバラ」を意味する「ダニーデン」と名付けられたこの町は、今もスコットランド文化が色濃く、南のエディンバラと呼ばれているんだそう。
クリスマスイブの夜、町には人が全然いませんでした。
キリスト教圏でクリスマスといえば、いわば日本のお正月。
家族で過ごす夜なので、パブもカフェもみんな早々に閉まってしまいます。
旅の計画を立てていたときネックだったのが、この「クリスマスイブ」「クリスマス」でした。この時期に小さな田舎の町なんかにいようものなら、レストランどころかお店もすべて閉まっていて余裕で飢え死にできてしまいますから。
オマルーよりはダニーデンのほうがまだどうにかなるだろうと思っていましたが、いやー、この町でも結構ギリギリでしたね。
ということで、今年のクリスマスイブのディナーは、鉄道駅の中にあるファミレスっぽいレストランで食べたチキンバーガー。
ちなみに、ここも 日本からわざわざ予約しておきました。
だってクリスマスに飢えたくないもの…
(実際、昨日のオマルーはお店しまっちゃって夕食カロリーメイトでしたし)
実際、中心部ではほかに開いているお店を一軒もみなかったので、調べておいて、予約までしておいて、よかったです。
そしてこの日の夜は、せっかくなのでクリスマスらしいことをしに、セントポール大聖堂でクリスマスキャロルとミッドナイトミサに参加!
キリスト教徒ではないのですが、教会や大聖堂を見るのが好き。
クリスマスキャロルはロンドンでもかつて参加したことがあり、すごく楽しかった良い思い出があるんです。
今回、深夜のミサまで参加したため結構な長丁場となってしまいましたが。
普段絶対こういう声だす機会ない!っていう、なんか裏声の高音、ソプラノでめっちゃ歌う感じ、久しぶり。学生時代の合唱大会を思い出しました。カラオケではまず出さない声。
讃美歌は基本は英語だけど、途中数曲だけマオリの言葉で歌われるものがあって。
Kia Ora(こんにちは)とかは空港にやお店に書いてあるけど、あまり音で聞くことがないマオリ語をこんな風に歌で耳にするとは思わなかったな。
ミサが終わったらもう深夜。明日はクイーンズタウンに向かいます。