2019年12月。
スリランカの旅3日目です。
中庭からシギリヤロックを望む「ホテルシーギリヤ」を出発し、いよいよシギリヤロックに向かいます。
レンタカーで旅しているので、ホテルから荷物を全部車に積んで出発。
古都シギリヤ遺跡の入り口まで、田舎道を行きます。
道端には野良犬や象、牛など動物の姿が。
車を止めた駐車場でもそれは同じです。
シギリヤにはニホンザルに似たサルがたくさんいました。
サルがいるというのは旅行者の方のブログなどで読んではいましたが、本当にたくさん、あちこちにいる。食べ物を見ると寄ってくるので奪われないように注意が必要です。
駐車場からは、屋台のならぶ細い道をしばらく歩いて、チケット売り場へ。
チケットは大人1人 5,460ルピー。日本円でだいたい 3,300円くらい。
ちなみにこれは観光客価格で、地元の人はもっとチケットが安いそうです。
シギリア遺跡に入って間もなく、
・・・おお、見えてきた、シギリヤロックーーー!
近づいていくとますますでっかい。
大きな船が山の上に乗っかっているように見えます。
シギリヤロックはマグマが固まってできた円柱形の一枚岩で、高さは 195m。
周囲は切り立った崖になっているのですが、この壁面に階段をつけて岩の上に宮殿を建てたんですね。紀元 5世紀、1,500年も前の話です。
当時シンハラ王朝の王だった父親を裏切って王となったカッサパ一世は、弟に復讐されることを恐れて当時の首都アヌラーダプラからここシギリヤに都を移しました。そこで生まれたのがシギリヤの都。
王宮をシギリヤロックの岩の上に築いたのも、弟に攻め込まれたときのことを考えてのことだったでしょうね。王宮に向かう道が細いのもそのためかな。
遠くからは分からなかったけれど、岩の崖面にそって道がつけられています。
横向きに進んだあと、縦にのびるらせん階段を上っていくんですね。
ちいさな子犬がいっしょに階段を上っていく。
犬がたくさん、上にもいました。なんで登ってくるんだろう??
鏡の壁といわれる壁のゾーン。かつてはぐるりと階段を覆っていたようですが、いまは一部しか残っていません。
今はつるつるしたきれいな壁という程度にしか見えませんが、磨き上げられてかつては本当に鏡のようだったとか。本当かなぁ??
このあと狭いらせん階段を上った先に、フレスコ画で半裸の美女が描かれた壁が現れます。
シギリヤレディと呼ばれるその美女画は、かつてはこの道中に 300体も描かれていたそう。今残っているのは 18体だけで、写真撮影は禁止されていました。
岩の上の王宮にも池を作り、たくさんの美女を侍らせていたというカッサパ王。
王宮には奥さんも入れなかったといいます。結局は父親の復讐にやってきた弟に攻め込まれて自害するのですが、相当なダメ男だったことが想像できますね…
とはいえ、彼のおかげでいまここにこんな不思議な岩と遺跡があるのですが。
岩を回り込んで、最後にここを登れば頂上です。あともう少し。
岩のふもとにあるのは、獅子の足。
かつては巨大な顔までついていたそうです。
階段を登り切って、とうとう岩の上に!
おお、遺跡が広がってる。あんな岩の上にこれがあるなんて!
これが美女を侍らせていた池でしょうか。
段々畑のように区画ができている宮殿跡。
これはもう、アジアのマチュピチュですよね。
風も気持ちがよく、のんびりと見学して歩きました。
このあと、丁度ランチタイムの前の時間帯だったこともあって、下山しようとした人がいっきに狭い通路に集中したため長蛇の列が・・・ わたしたちは運よくそれを避けることができましたが、見学するときは下山の列を気にしながら歩いたほうがいいかもしれないです。
ちなみに、シギリヤの見学時間として、わたしたちの場合は、登り1時間半、見学 30分、下り 1時間くらいだったかと思います。
下りの行列に並ばないといけなくなったらもっと時間がかかっていたので、混雑する時期に行かれる方は多く見積もって3-4時間くらい見ていくとよいかもしれません。
さて、このあとは、シギリヤロックを森の中にのぞむ絶景を見に行ってきます!