チベットにやってきた。ラサってこんな町。 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2018年、秋。

 

中国の西寧から、青海でも最高度を走る鉄道に乗ってチベットにやってきました。今日から数日間、ラサを歩きます。

 


ラサの駅は構内では写真が取れましたが、外観の写真を撮ろうとしたら警察官に止められました。

 

 

チベットでは政府関係の建物や警官などを撮影することが禁じられているのですが、どうやら駅も撮影はNGのようです。

 

駅からは、外国人であるわたしたちは別の建物に連れて行かれてパスポートや入域許可証(パーミット)の確認が行われます。空港や駅のイミグレーションと同じです。

 

わたしたちの場合はほとんどノーチェックな勢いで許可されましたが、パーミットがなかったらここで追い返されていたんだろうなぁ…

 

 

チベットは中国の中でも特殊な地域なので、たとえ中国のビザを持っていても、別途 「入域許可証(パーミット)」 という書類を取らないとチベットに入ることができません。

 

この許可証は個人で申請はできず、通常はチベットや中国の旅行代理店を通して申し込みます。中国政府がコントロールしているので、申込みから何日で出るかの予測も立てづらく、突然まったく許可が下りなくなることもあります。

(2018年 3月にも一時期許可が止まりました)。

 

今回の旅は前から着々と計画していたものではなく、わりとギリギリのタイミングで決まって(3週間前くらい)大慌てでいろんな手配を始めたので、パーミットの手配がほんっとうにギリギリになってしまっていたのです。

 

出発の前日に許可証が送られてきたときは本当に安堵しました!

 

※ パーミットなどの取得については、別途まとめようと思います。

 

 

それにしても、駅の外に出てみて驚いたのは、ポカポカと陽が差して案外暖かいこと。ラサの標高は富士山頂とほぼ同じ。4,000m 近い高所のため、防寒のために暖かい服をたくさん持ってきたのですが、予想外でした。

 

長そでのTシャツにウィンドブレーカーかフリースを羽織るくらいで問題なし。

このあとわかりますが、夜もそれほど寒くなりませんでした。

 

さて、駅前で旅行代理店の送迎バスにピックアップしてもらって、ミニバンで、今夜のホテルに移動します。

 

宿泊したのは、「Yak Hotel(ヤクホテル)」。

代理店にお任せのツアーに組み込まれていたホテルですが、ラサの中心部にも近くて便利なホテルでした。シャワールームもトイレも普通にきれい。

 

 

 

 

部屋の窓から見た、外の通りの風景。

チベット伝統の白壁の建物が立ち並んでいます。

 


「ラサ」 というものの風景や街並みについて、あまりにも、なんていうか知識がなかったというか、この風景が 「思い描いていたラサだー!」 って感じなのか 「予想より都会」 なのか、自分でもわからない。

 

なにも予想してなかったので、すべてが 予想どおりでも予想外でもない。

なるほど、ラサはこういうところなのか。という感じ。

 

ある意味、とても正しい旅のカタチなのかも。

 

 

このあと、みるみると陽が落ちてきました。

あわてて、夕ご飯を食べに外に出かけます。

 

 

 

まったく土地勘がないというか、どのあたりが繁華街なのかも全くわからないので、とりあえずレセプションで 「あの通りの裏手にレストランがたくさんある」 と訊いたとおりの方向へ歩いてみました。

 

 

ラサで一番大きなお寺、ジョカン寺の前の広場に出ました。

ここから 「八角街(バルコル)」 と呼ばれるメインストリートが続いています。

 

  

 

このあたりにお店がいくつもあったので、明るくて人の多かったお店を3軒くらいちょっとのぞいてみて、そのうちの1軒に決めました。

ローカルな中華料理やさん風。

 

 

「牛肉刀削麺」 と、「青瓜皮蛋汁」 というものと 「青椒茄子絲」 をオーダーしてみました。

 

 

刃物で麺を削り出す刀削麺(とうしょうめん)は日本でももうおなじみなのでわかるのですが、ほかの2つはなんとなく、「瓜系のものとタマゴのスープかな?」 「ナスの炒め物だよね?」 ってことくらいで注文。

 

出てきたのは、キュウリとピータンのスープ(しかも、なんかボウルが異常に大きい)と、ナスとピーマンの細切り炒めでした。

 

 

そうか、「青椒肉絲」 の 「青椒」 ってピーマンのことだったのか。そうか、青い胡椒、グリーンペッパーか。ピーマンと肉の細切りってことだったのか。と、めちゃくちゃ納得しました。

 

 

それにしても。食べている間、ずっと船揺れというか、ゆらゆらと揺れているような感覚がしていたのを覚えています。ずっと船に乗っていて降りた時にしばらく足元が揺らつくような。もしくは、なんだかとてもとても眠いときのような。

 

たぶん、高所にいて酸素が薄いからだ思う。身体がまだ、慣れていないのです。なので今日は無理をせず、食べたらすぐにホテルに戻ることにしました。

 


 

暗いなかに浮かび上がる、白壁に赤い屋根のジョカン寺。

また改めて見学に参ります。

 

 

息をあげないようにつとめてゆっくりと歩をすすめて、ホテルまで。

 

 

ホテルでは、高山病対策として、お湯を沸かしてお白湯をたくさん飲みました。(普通のお水でもいいのですが、わたしたちは一度お湯を沸かしていました)。

 

思った以上に乾燥しているチベットでは、気づいた時には身体がだいぶ水分を失っているので、喉が渇く前に水を飲むようにするのがコツだと思います。

 

チベットの滞在はこれから4日間。

高山病にならないよう、とにかくすごく気を付けた初日。
 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

事前に知っていたラサの情報は 「実はバーガーキングがある」 ってことだけで、それを聞いた時に軽く衝撃だったのですが、実際、ありました。

ジョカン寺前の広場に面した一等地に、バーガーキング。

 

漢民族が入ってきてそこそこいろんなものがある町ではあるのですが、まだまだ欧米のチェーン店が幅を利かす感じまでにはなっていないラサ。

 

これからはもっと、いろんなものがどんどん入って来ちゃうのかな。

バーガーキングに違和感を感じられるうちに行けて良かったのかもしれません。