西安のシルクロード遺産 - 大雁塔 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2018年、秋。

 

この日は秦始皇帝陵 兵馬俑に行っていたのですが、午前中は世界遺産の塔にも立ち寄っていました。(昨日のうちに行こうと思っていたのですが、寝落ちして行きそびれてしまったのです)
 

旧市街からは、地下鉄2号線で南下。途中で 3号線に乗り換えて大雁塔駅で下車します。

 

ちなみに、中国の地下鉄は毎回セキュリティにすべての荷物を通さないといけないので毎回入場の際に行列ができたりしてちょっと面倒くさい。でも運賃はものすごく安くて、今回は 2元(30円ちょっと)です。やっすい!!

 

 

地下鉄駅を出ると、塔が遠くに見えます。

 

 

ただ、地下鉄駅は寺院の裏側なので、ここから入り口まで少し歩くのですよね。なんで入り口のほうに地下鉄駅を作ってくれないんだよ~ってちょっと思ったり(ワガママ)。

 

さて、駅から歩いて 15分くらいかな。慈恩寺の入場料は 150元。

この慈恩寺にある大雁塔は 「シルクロード:長安ー天山回廊の交易路網」 の一部として 2014年に世界遺産登録されました。

 

 

 

 

三蔵法師がインドから持ち帰った仏像や経典などを補完するために、7世紀中頃に建設された塔だそう。

 

後世に繰り返し修復されており当時のそのままの姿ではないとのことですが、かつて栄えた長安の仏教文化をいまに伝えてくれる建物です。

 

ちょうど同じくらいの時代に日本では法隆寺が建立されました。

 

なお、この塔は内部の見学もでき、一番上まで登ることもできます。

 

 

内部には、三蔵法師がインドから持ちかえったといわれるお宝なども飾られているそう。

 

実は今回、長蛇の列だったため塔の内部はあきらめたのです。でも、ほかの方のブログなどで写真を見ると、かつての長安をしのばせるような碁盤の目の街の景色が見られたようなので 「うーん、やっぱり登ればよかったかも」 ってちょっと思っています。

 

ちなみに、お寺の入り口の前には三蔵法師の像もあったようなのですが、それもすっかり見落としていました。


 

 

なお、西安には 「シルクロード:長安ー天山回廊の交易路網」 という世界遺産として登録されている塔がもうひとつあります。

 

「大雁塔」 と比較してやや小さいので 「小雁塔」 と呼ばれているその塔は、「大雁塔」 から半世紀おくれた 8世紀初頭に建てられたそう。

 

今回は見に行くことがありませんでしたが、時間があれば隣の西安博物館と合わせてみてみたかったなと思います。

 

このあと、秦始皇帝陵まで足を延ばし(旅日記は こちら )、西安市街に戻ってきたら陽が暮れていました。(実は、帰りのバスが故障して止まったり、乗り換えたり、地下鉄が止まったりいろいろあったのです)

 

今日は中秋の名月で、南門(永寧門)ではイベントが行われていました。

ライトアップで真っ赤に染まった南門。青い夕闇に赤が映えますね。

 

 

 

 

今回は旧市街を歩くことが多くてやや古めかしい建物などばかり紹介してきましたが、実は南門の広場の南側には新市街が広がっていて、高層ビルが立ち並び、夜景もきらびやかなのです。

 


10年前に西安に来たことのある友人は 「当時は全然、こんな感じじゃなかった。さすが中国、西安みたいな地方でも発展著しいのだね!」 と言っていました。

 

長安から続く歴史の街 西安も、時代の流れには勝てないということでしょうか。

 

城壁内の旧市街だけでも、雰囲気を失わないでいてほしいなぁと思います。

 

 

夕食はレストランなどが多く立ちならぶとガイドブックの地図に書いてあった南門ちかくの通りをプラっと歩いて、目に入ったお店に決めました。

 

 

 

頼んだメニューは、 ど、どれもものすごく辛かったのでした。

辛い要素などまったく見せなかった焼きそばですらとてもとても辛いのでした。

 

回族の屋台で食べたヌードルも見た目に反してすごく辛くて途中で食べられなくなったし、やっぱり西側の中華って辛いんだなーー!って改めて思いました。

 

ビールは進みましたけれども。

 

ちなみに、西安のある陝西省は、辛い料理で有名な四川省に北東側に接しています。

 

 

明日はいよいよ、中国の西、チベットに向けて旅立ちます。

 

地図は、中国まるごと百科事典さんからお借りしました。

http://www.allchinainfo.com/