世界遺産 ダライ・ラマのポタラ宮殿 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2018年、秋。

 

チベットに入って 3日目。

今日は朝から、チベット観光のクライマックス、ポタラ宮の見学です!

 

やはり軽い頭痛で目覚めたので、昨日同様ロキソニンを飲んで出かけました。

 

まだ薄暗い時間にでかけて宮殿の前で少し待ちます。

ポタラは建物を傷めないために厳密な入場制限があり、チケットを取得するにも事前の申請が必要だそう(ツアー会社がすべてアレンジしてくれますが)。

 

夏は外国人観光客はなかなかチケットが取れないそうです。

 

 

 

 

入場の列に並んで、30分くらい待ったのかな? そろそろ明るくなってきたころに入城し、表から見えている長い階段を上まで登っていきます。

 

 

 

しつこいようですが、ラサの標高は富士山頂と同じ。階段を登っていくだけでも簡単に息があがります。

 

 

郵便ポストが緑色で可愛かった。

 

 

 

7世紀に当時の王によって建設され、その後ダライ・ラマによって増築されたこの宮殿は 13階建て、建築面積は 1万3,000㎡ 以上あり、部屋数は 2,000を超えるそうです。

 

 

 

紅白に塗り分けられているポタラ宮。白く塗られた白宮はダライ・ラマの居住スペースや執政の部屋がある政治のための場所で、赤い壁の紅宮はダライ・ラマが司祭として活動する、宗教的な場所なんだそう。

 

 

わたしたちが見学できるのは紅宮のほうのみ。

しかも、建物の内部には 15分(!)しかいられない決まりなので、サクサクと急ぎ気味に回って行きます。

 

内部は写真撮影禁止ですが、歴代のダライ・ラマにささげられた部屋などがありました。内部の建築は、赤い塗装の上に金色や白、緑、青い装飾が重ねられた装飾で、日光東照宮のような感じ。

 

 

 

あちこちでみかけるチベットの文字はもともとは古代インドのサンスクリット語からなるもの。

 

 

タイ語やアラビア語みたいな感じで、まったくわからない!
チベットでは基本、文字が全然わからないけれど、日本人は中国語の漢字から 「多少は」 想像ができる強みがありました。(多少は、ね)



チベットでよくみかけたのが、この、ドアノブなどに結ばれたスカーフ。

これは、「お花」 の代わりなのだそうです。高地のため花が一切なかったチベットで、神様やお客様のためにお花代わりに飾ったものが、美しい布だったそう。

 


 

チベットに入った際にツアー会社さんからスカーフを首にかけてもらったのですが、あればハワイでいうところの 「レイ」 を飾ってもらったようなものだったんですね。

 

 

さてと、ポタラ宮は見学のあとに下まで下りていくのもなかなかの距離。

 

 

 

 

ラサでは、普通の服装の人たち(観光客と、おそらくは漢民族の方)のなかに、チベット民族衣装の人たちもたくさん見ました。基本は地味な色ながら、カラフルな差し色が可愛いかった。女性でエプロンをしている人は既婚者なのだそう。

 

 


 

本日ふたつ目の観光は、初日から何度も前を歩いているジョカン寺(大昭寺)です。チベット仏教の総本山で、チベットで一番古い木造建築。

 

 

チベット中から参拝客が訪れるお寺の前では、五体投地を繰り返す人たちをいつも目にしました。

 

 

 

中に入ると、東西南北にひとりずついる四天王が迎えてくれました。まさに青鬼!という感じの仏像は 「南方増長天王」。

 

 

 

 

入ってすぐのところに小さな広場があり、そこから奥の階段で上に上がることができます。チベットの寺院では階段はかならず左右にふたつあって、チベット仏教徒は時計回り、梵教徒は逆回りなんだそうです。

 

 


 

二階は回廊になっていて、下の広場を見下ろしてぐるりと歩くことができます。

 

 

 

内部はやっぱり写真が禁止なのでここではお見せできませんが、7世紀に唐からチベットにやってきたお妃様が持参したという仏像がご本尊。

内部はお香が炊き込まれていて、すごく不思議な雰囲気でした。

 

 

チベットではお護りとして大事にされているズィ(ジービーズ)と呼ばれる、様々な文様が加工された石の天珠が、ここでも販売されていました。街のお土産屋さんで見るものの何倍もの価格!町で売られているのは安い偽物なんだろうなぁ。

 

 

 

ジョカン寺には、「一生に一度は参拝に」 と、普段はチベットの田舎で農業を営んでいる方なども参拝に訪れます。付近には羊を連れて歩いている方も。

 

 

 

田舎から出てきて生まれてはじめて白人や黒人などの外国人を目にしたのであろうチベットのたちが、外国人を写真を撮ったりしていました。

 

 

 

見学を終え、みんなでレストランの屋上でランチ。良い天気。

これからカトマンドゥに向かうほかのメンバーと違ってわたしたちは今日がラサでの観光最終日なので、もう高山病におびえなくてOK!

 

ここではじめて、チベットで、ビールを飲みました。

「ラサビール」 は、味が薄めの、アジアっぽいビール。

 

 

 

ランチに食べたのは、ヤクのひき肉とマッシュポテトを焼いたチベット料理です。

イギリスの 「シェパーズパイ」 とほぼ同じでした。

 

 

ここでみんなとメールアドレスの交換したり、最後の団欒。

 

…で、ツアーはここで終了して、午後は自由時間です。

 

わたしたちはチベットの民族衣装を着て写真を撮ってくれるお店を数軒回って、衣装を選び、しっかりお化粧をしてもらって、町のあちこちで撮影。

良い思い出になりました。

 

その後、大慌てでお土産を買いに歩いて、なんとかみんなの分を入手。

チベットにはあんまりお土産らしいお土産がないので、わりと一苦労!

 

 

 


チベットでは高山のせいか疲労のせいかあまり食欲がでなかったので、この日も 「夕ご飯はもういいか」、ってことで、ビールを飲んでおしまいに!

 

 

高山のせいか疲れのせいか、なんだかラサでの 3日間はずっと、いつもうっすら眠かった気がします。

 

明日はいよいよ、チベットともお別れ。

成都を経由して上海まで行き、蘇州で一泊します。