シルクロードの起点!古都 西安へ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2018年 秋。

 

杭州に一泊したのち、今日は早朝の飛行機で西安に向かいます。

朝 6時50分の便なので、早朝 5時のホテルのシャトルバスに乗車して空港へ。

 

 


空港内でその場でオレンジを大量にしぼってくれるオレンジジュース、中国語で 「橙汁」 を飲む。…橙汁。しぼりたての橙汁。…とても美味しいけど。

 

2時間ほどで西安着!

ホテルを取っている旧市街に向かうリムジンバスがあるかどうかインフォメーションで訊いたところ、ホテルのすぐ近くまで行ってくれるミニバスを勧められました。

 

リムジンバスが 10元、ミニバスが 50元なので一気に 5倍なのですが、それでも 1,000円 しない額。バスを降りてから遠くまで歩いたりするのもしんどいので、ミニバスで向かうことにしました。所要時間は 1時間弱くらい。

 

今回は、旧市街の南門の近くに宿をとっています。

西安の古めかしい雰囲気を感じたくて、あえて古民家をリノベーションした宿を探してみました。アンティーク街の中にある 「Jano's Backpackers」。

 

 

 

 

ロフトつきの部屋で、上下にベッドが1つずつあるファミリールーム。

水回りがちょっと古いのが難点ですが、ロケーション的にはとても良かったです!

 

ただし、到着したのは11時頃だったのでまだチェックイン前。

部屋にはまだ入れないので、荷物だけ預けて、さっそく街歩きに出かけました。

 

 

西安の旧市街はぐるりと城壁に囲まれ、縦横に碁盤の目のように通りが走っている古い街。かつては長安と呼ばれ、シルクロードの起点の街として栄えました。

 

当時の古い街並みや建物が点在して歴史を感じさせるとともに、シルクロードの起点(すなわち中国文化圏の西の端)だったということを感じさせる、イスラム教徒(回族)の文化が混ざる街です。

 

中国のこんなに西側まで来たのは、今回が初めて。

 

まずは、街の中心である鐘楼に向かいました。1384年(明の時代)に創建されたこの鐘楼は、中国全土でも北京のものに並ぶ最大級のものだそう。

 

 

パリの凱旋門のように、鐘楼のまわりは全部ぐるりと車道になっていて、鐘楼へは地下道を渡って向かいます。

 

重さ 5トンの鐘。内部にも入れます。

 

 

 


街の主要な大通りの交差点にある鐘楼からは、東西南北の古い門をまっすぐにのぞむことができました。

 

 

 

 

次に向かったのは、鐘楼からほど近い 「鼓楼」(上の写真にも写りこんでいます)です。


鐘楼より 4年ほど早く建設され、太鼓の音で時を告げていたそうです。

 

 

鐘楼も鼓楼も、いまでも1時間おきに鐘と太鼓の演奏を行っているのですが、今回はちょうど時間が合わず残念だったな。

 

楼閣のまわりに並べられた太鼓には季節や天候を表す文字が書かれているそうですが、何か用途があったのでしょうか。

 

 


発展していく西安の街で、いまもかつての時を刻んでいるような 2つの楼閣。

 

少しビックリしたことは、楼閣の乗っている石の土台に、補強としてセメントが塗られていたこと。安全性ありきの保存なのでしょうがないのかもしれないけれど、せっかくの文化財をセメントで固めちゃうのか…って。

 

 

さて! ちょうど時間もお昼を回ったし、おなかも減っています。

そして、鼓楼はちょうど、店先にたくさんの食べ物を並べた回族街の入り口にあるのです。


実は、ここの街歩きと買い食いを、わたしは結構楽しみにしてきました。

 

 

ものすごい人でごった返しています。どの店の何を食べるか迷う。

 

 

回族といえば、…羊とパン!

羊の串焼きとイスラム独特の窯焼きパンはいたるところで売っていて、パンがすごく美味しそうだった。

 

 

 

 

 

羊肉を白いおまんじゅうのようなパンに詰めたものも名物みたい。

 

そして、あちこちで見かけたヨーグルト、老酸女及と、ザクロジュース。

 

 


 

2014年にマンガ大賞を受賞した、中央アジアが舞台の 『乙嫁語り』 という森薫さんのマンガを読んでいるんですけども、そこで描かれる「食」に関する描写がとても印象的で。

 

それらがまるっとここにあったのですごくワクワクしてしまいました。

 

 

とりあえず、街の入り口でみかけた人気店で売っていたヌードルを試してみた。

うどんに、キュウリと胡麻だれがかかっている冷麺。

 

 


まぜまぜ、最初にかき混ぜてからいただきます。胡麻の風味が効いていて、美味しい!でも食べ進めていくとすごく辛くなってきて最後まで食べるのがしんどくなった・・・。やっぱり、中国の西のほうの料理はわりと辛いなぁ。

 

 

なにか少し甘いものを・・・と、ここでちょっとヒヨって、なんか普通に今風のマンゴー専門店でマンゴーシェイクを買ってみました。これがかなりのボリュームでなかなか飲み(というかむしろ食べ)きれず、満腹になってしまったんだけど。

 

 

 

いまこうやって見てみると、わくわく歩き回ってただけで、あんまりアレコレ食べれてないな。そのまま回族街を西に歩いて(回族街、かなり広かった)、城壁の西門を目指します。

 

 

今日は西門から城壁に登って、南門まで城壁の上を移動しようと思います。

 

 


この城壁歩きも、西安で楽しみにしていたこと。

 

それぞれの門には広場があって、そこから上に上がれるようになっています。

 

 

 

 

一周することもできる城壁ですが、今回は西門から南門まで。

 

とはいえそれでもそこそこの距離があります。天気も良く、乾燥してやや暑かったこの日、迷わずレンタル自転車を借りることにしました。

 

 

 

1人乗りの自転車 1台、45元(たしかデポジットが 100元?)。石畳の道はガタガタとあまり状態はよくなかったけれど、風を受けてとても気持ちがよかった!

 

 

 

写真を撮りながら自転車でのんびり走って、15分くらいかな。南門に到着。

 

 

 

 

中秋の名月の週末だったので、南門でイベントの準備が進んでいました。

 

 


中国では月餅を食べるのが習わしです。

 

 

さて、南門を出て、すぐそばのホテルに戻ったのがたぶん 15時くらい。
4時間くらい、西安の街を歩き回っていたことになります。

 

そもそも、今日は朝 5時にホテルを出発しているし、チェックインしてやっと顔を洗って落ち着いて、ベッドに敷かれた白いパリっとしたシーツを見たら、思わず横になって休んでまいました。(ちょっとだけ…!)

 

…そして暗転。気づけば日が落ちていて、「ああ、もう外出も面倒だしお腹も減ってないし、それよりなにより、とにかく眠い…」 と、シャワーだけ浴びて眠ってしまいました。

 

明日は、秦の始皇帝廟 兵馬俑に行ってきます。