杭州 - 世界遺産 西湖の夕暮れ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2018年、9月。

 

遅い夏休みを頂いて、チベットへの旅へ。

 

今回の旅は前々から時期など決めて準備していたというものではなく、友人の 「鉄道に乗る旅をしたい」 という相談を受けていたところから始まりました。

 

「シベリア鉄道となると、日程が合わない。もう少しコンパクトに鉄道メインの旅をしてみたい」 というので 「実はずっと乗りたい鉄道があって、チベットに行く鉄道なんだけどね」 って話をしたのがきっかけ。「え、だったら一緒に乗りに行こうよ!」 ってことで、急きょ、ふたりで一緒にいくことになったのです。

 

忙しい時期に無理やりお休みをねじ込むことになったので前後でとても大変な思いをしたし、まわりにも大変助けていただいたけれど、こういうのって本当に 「タイミング!」 なので、行ってよかったと思います!

 

…さて。前日遅くまで仕事をしたあと、フラフラでパッキングして、土曜の朝 5時に空港に向かうバスに乗り込みました。

 

今日は、午前中に中国の杭州に向かいます。フライト時間は約 2時間半。

杭州は、上海から日帰りで訪れる人も多い街です。

 

 


杭州といえば、世界遺産の西湖。

半日で見どころすべては見られないだろうけれど、湖に面した街を歩いてみたいと思います。

 

 

翌日の朝が早いので、ホテルは杭州の空港近くに。


無料の空港送迎シャトルバスがある 「Hanting Express Hangzhou Airport」 に一泊。約 3,400円。

 

 

レセプションで英語は通じませんでしたが、スマホの通訳アプリのようなものを使っていて、ある程度の会話はできました。

 

 

ここから市街地までの足はタクシーのみ。

予想よりだいぶ遠くて、タクシーで1時間弱かかります。

1時間もタクシー乗って、おいくらなの!?って思うけど、120元なのでだいたい 2,000円くらいです。(事前に調べておきました)。

 

1時間のタクシーの旅の末、15時半くらいかな、杭州の中心部、西湖のほとりの公園 「柳浪聞鶯」 に到着。

 

さっそく、西湖に向かいました。湖のほとりを少し歩いてみます。

 

 


雨上がりの薄曇りの風景が湖の雰囲気と合っていて綺麗。

 

「中国十大名勝」 の一つと数えられ、古来からその美しさを謳われてきた西湖。湖をぐるりと巡るように 「西湖十景」 と呼ばれる湖を眺める景観ポイントがあって、遊覧船で巡るほか、乗り降り自由の電動カートに乗って一周することもできます。

 

※ ただし、土曜日だったこの日、電動カートは来る車両来る車両(かなり頻繁に走っている)全部満席でしたが。

 

 

湖のほとりに立つ雷峰塔も十景のひとつ。塔が夕陽に重なったときの美しさから 「雷峰夕照」 とも呼ばれているそうです。

 

 

 

 

西湖の写真をみるときにわりとよく見る水中の東屋は、湖の南東で見つけました。

 

 


雨のあとだからか、水の色はなんとなく濁ったような、不思議な中国色です。

 

湖とつかず離れず30分ほど公園内を散歩ましたが、湿気が高くてかなり暑かった杭州。気づくと背中に汗をかいていました。

 

 

喉も乾いたので、Dicos(徳克士)を見つけて休憩することに。

 

 


Dicosは中国全土で展開しているファストフードチェーンで、ケンタッキー的なチキンを中心としたお店です。

 

ポテトは美味しかったんだけど、チキンバーガーのほうは独特の苦手な味(匂い?)がして、少し残してしまいました。油なのか、鶏そのものなのか。

 

 

お店を出たらそろそろ夕暮れ。

 

 


暗くなる前に移動したいので、このへんで湖とはお別れです。

 

湖から30分くらい河坊街(通りの名前)を歩き、清河坊と呼ばれる一角に向かいました。


このあたりは、1940年代古い建物なども一部残り、通り全体がレトロな雰囲気に復元されている商店街です。

 

 

杭州は有名な中国茶の産地 「龍井(ロンジン)」 が近いので、お茶屋さんもたくさん。



中心部に行くにつれて、人も多かった!

思っていたよりは観光用の雰囲気の強い老舗街でしたが、夕暮れ時に行ったこともあって台湾の夜市のような楽しさがありました。

 

 

大きなプラスチックカップにはいったスムージーやフルーツティーを売っているお店がたくさんあって 、みんな手に持っているのでかなり惹かれたのですが、 今日はまだ旅の初日。すこしコンサバに、水モノは避けておくことにしました。

(のちに、この形態の飲み物が中国全土で大流行であることに気づきます)。

 

お土産屋さんやフード店などが立ち並ぶ中、とても素敵だったのが老舗の漢方薬のお店 「回春堂」 です。

 


こちらは、フィレンツェで行った 「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」 を思わせる、昔ながらの古いお店のつくりがとても美しかった。

 

中国で最も古い国薬館で、一流のスタッフが駐在する薬局ですが、体調にあわせたお茶を煎じてもらえたりもするそうです。

 

 

 

 

注文したり、受け取ったり、お会計する場所が全部違う昔ながらのつくり。

 

 

 

 

そろそろホテルに戻ろうかなとしていたときに通りかかったお茶屋さんの店頭で、お茶の葉を手で炒っていました。すごく香ばしいよい香り。

 

 


せっかくなので買って帰ろう!と、お茶の葉の香りをいろいろかがせてもらって、西湖龍井茶を買って帰りました。
 

 

ホテルまでは再びタクシー。

中国では上海などの都会以外はほとんど英語が通じない印象でしたが、杭州での通じなさはかなりのもので、乗車拒否をなんどかされたのち、やっと乗せて行ってくれるタクシーを見つけたときは本当にホっとしました・・・

 

今日は早めに就寝して、明日は早朝の便で西安に向かいます。