マオリ文化のロトルア - ニュージーランド全土を襲う嵐 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2018年 1月 5日。


昨日は早めにベッドに入ったのですが、疲れと時差ボケもあって 10時間近くしっかり眠ってから起床。

 

朝食は昨日スーパーで購入していたチョコドーナツ、ハムエッグとヨーグルトを。今回の旅ではほぼすべての宿がキッチンつきでした。

 

 

交通機関のあまり整っていないNZでは車の旅が基本になるので、駐車場とキッチンのついたモーテル的なカジュアルなホテルがとても多く、自炊しながら旅するスタイルの旅行者もすごく多かったです。

 


さて、今日は、森の中の吊り橋を歩くエコツアーと木々に張られたワイヤーで滑り下りるジップラインと呼ばれるアクティビティとを組み合わせた 「キャノピーツアー Canopy Tour」 への参加を予定しています。

 

 

 

木 Canopy Tour Rotorua

https://canopytours.co.nz/

 

ところが、昨日から続く雨は強さを増し、朝は風も出てきてまさに台風。

ホテルの人にも 「嵐が来ているから気を付けて」 と言われるレベルです。


朝のうちにツアーオフィスに電話で問い合わせたところ 「決行」 と言われたので半信半疑でオフィスまで行きましたが、結局、「現地が強風で危険なので中止」 とのことになり、払い戻しとなりました。

 

 

やることもないので、車でホテルの目の前のロトルア湖へ。湖畔には、強風のため飛ぶことができず、風上に向かって体を縮めるたくさんのカモメの姿が。可愛い…

 

 

 

そして、気づけばなぜかロトルア湖の写真をまったく撮っていませんでした。

天気が悪いときって写真を撮る気持ちがあまり出てきませんね。

(湖畔ではただ立っているだけで雨風にあおられてよろける程でした)

 

 

車で町をぐるっと回ってみましたが、ニュージーランドの国鳥キウイと触れ合える動物園も、町を見下ろす丘に登れるゴンドラなども、軒並み悪天候のためクローズとなっていました。

 

やることも無いので、とりあえず町に出て、ウィンドウショッピング。

雨が多いからなのか、ショッピングアーケードには屋根が。

 

 


せっかくなのでブラブラとお土産を探して歩いてみたのですが、台風の影響で一部のお店が停電になっていて、真っ暗だしレジが使えないって言われるし。

すごい日にわざわざ海を渡ってやってきたものです。



ランチは、「ファット・ドッグ・カフェ Fat Dog Cafe」 という地元の人気店へ。
 

美味しそうなメニューがたくさんで迷ったのですが、アメリカ風にベーコンの乗ったフレンチトーストを食べることに。NZでは一皿のボリュームがわりとあるので、2人で一皿をシェアです。

 

 

 

 


半分でも十分、満腹でした。美味しかった!

それぞれにコーヒー、紅茶を頼んで、合わせて 27ドル(約 2160円)。

 

 

その後は、もうまったくやることもなくなってしまい、一度ホテルに戻って本でも読みながらゆっくりすることにしました。

 

テレビをつけたら、「ニュージーランド全土で荒れ模様」「嵐が引き起こした大惨事で最初の死亡事故」 などのニュース。

 

 

ちなみにこの時オーストラリアは異常気象で気温が 43度まで上がったそう。友人から 「そっちは大丈夫?」 と連絡をもらいましたが、NZはすごい嵐。


 

さて。ロトルアで体験したかったことは2つ。今朝キャンセルされたキャノピーツアーと、もうひとつは、マオリ族の伝統料理、ハンギです。

 

ハンギというのはマオリの伝統料理で、食材を焼石とともに地面に埋めて石の熱で調理する料理のこと。いまでもマオリ族が多く暮らすロトルアでは、マオリの伝統舞踊を見たり、ハンギがたべられる場所がいくつもあるのです。

 

とはいえ、天気がよくないなか、遠くまで足をのばすのもなあ、と腰が重かったのですが、どうやら隣のホテル(ノボテル)でマオリショーとハンギのブッフェをやっているらしい!

 

ダメもとで聞いてみたところ予約が取れたので、開始時間にあわせてやってきました。

 

会場となっているのは、ホテルのボールルーム(むしろ会議室みたいな)で、装飾もなく、雰囲気としてはいまひとつかな。


 

それはそうと、まずはハンギ料理!

地面で蒸し焼きにされた野菜と肉が並びます。塩だけなのかな。素朴な味付けだけど、野菜の味が濃くて(じゃがいもが甘い!)美味しい。

 

 

 

 

干し魚やサラダ、デザートも用意されていました。

伝統菓子の Pavlova は最初普通のケーキかと思ったのですが、切り分けてみると中身がメレンゲでした。

 

 

 

イギリス伝統のカスタードプディングも。

 

 

その後、マオリ族の伝統の歌があり、女性たちのダンスと、有名なハカ(戦いの踊り)のショーがありました。男性 3名、女性 4名の小規模なショーです。

 

 

 


最後は観客もステージに上げられて一緒にダンス、というお決まりの流れ。

とはいえ、会場全体が楽しくてあたたかい雰囲気で盛り上がって終了し、一緒に写真も撮ってもらえました。

 

 

もっと本格的に演出されたショーや文化体験つきのハンギディナーでマオリ村まで行った場合、移動の時間もかかるし、ひとり 1万円以上取られます。

今回のお値段は、ショーとディナー合わせて 2人で 138ドル、1人約 5,500円。(飲み物はソフトドリンクのみ。)


個人的には、そもそもハンギ料理は 「せっかくニュージーランドに来たので経験として食べてみたい」 って程度だったし、小規模ながらショーも楽しめたし、(会場の雰囲気はいまひとつではあったけれど)値段を考えると十分満足でした。


 

そんなこんなで、嵐で予定を狂わされた一日が終わりました。

明日は晴れるのかなぁ。