まるでスイスな千畳敷カール! 木曽駒ヶ岳 ー そして宝剣岳へ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2015年、8月。

 

千畳敷カールの写真を一目見てからずっと来てみたかった、「木曽駒」 こと木曽駒ヶ岳。

 


 

今朝は早起きして、まだ薄暗いうちにホテルの前から出るシャトルバスに乗り、山の上の千畳平へ向かうロープウェイ駅に向かいます。

 

夏の週末の今日、ロープウェイの運航は、バスの到着や乗客の数に応じてフレキシブル。ロープウェイ駅でトイレに寄ったりしたため一番乗りではありませんでしたが、ロープウェイ時刻表に書いてあった 6時の始発より早く乗車できました。

 

 

 


普段は朝に弱いわたしがまだ 5時台にロープウェイで山に向かっているなんて驚き!

 

高速で移動するロープウェイでぐんぐん山を登り、いつの間にか雲の上に出ていました。千畳平の駅から見えたふわふわの雲海。遠くに富士山も見えます。

 

 



千畳平のロープウェイ駅には売店と食堂、お土産屋さんが。

木曽駒の名所 「千畳敷カール」 にかけて売っていると思われる明治のカールは気圧でパンパン!なんだか可愛い。

 

 

 


駅の外に出て、澄んだ空気の中、小さな岩に腰かけて、ホテルでお願いしたお弁当を開いておにぎりをひとつ食べました。(朝食付きのプランだったのですが、山に登るため早く出る人はお弁当にして持たせてくれるのです)。

 

さて、軽くストレッチをしたら出発!

まずは千畳敷カールのお花畑を歩きます。

 

 

 


何度も写真で見て憧れまくっていた、千畳敷カールの美しい風景。

日本にもこんなに美しい場所がたくさんあるんだということが、そしてその場所に立って歩けていることが、とても嬉しい。

 

千畳敷カールの奥に続く登山道に入ると、道が徐々に岩がちに、険しくなってくる。朝早いし、思ったよりキツくてやや息が上がるけれど、何度も振り返って景色を眺めながら登っていく。

 


正直、全行程のなかでここが一番キツかったかも。

 

キツいのぼりを登りきると、「乗越浄土」 という場所に出ました。

ここから、赤い山小屋の向こうに見える 「中岳」 を目指します。

 

 


 

坂道はわりとゴロゴロと岩が多いですが、天気は最高だし、朝早いおかげで人も少ないし、パーンと視界の開けた稜線歩きは本当に気持ちがいい。

 

 

 

中岳のてっぺんについたところで小休止! ビスコも気圧でパンッパン。

 

ここからは、いったん下って、駒ヶ岳の頂上を目指して再び登るという行程。

 



 

 


そしてついに・・・ 標高 2956mの山頂に到着!

 

目の前に連なる中央アルプスの風景を見ながら、お弁当。

ちなみに、「お昼」 ではなく、「朝食」 です。まだ 8時前!

 

 

すっかり太陽が上がってきて、すこし暖かくなってきました。

高山なので気温は低いとはいえ、遮るものがないので日光の力が強いです。

 
 

ゆっくりと、遠くで雲が上がって来ました。

このあと天気が崩れるかも?

 

 

山頂での休憩も終わったし、そろそろ下山しましょう。


帰りは、中岳を上らずに、「巻き道」 と呼ばれる中岳の斜面を迂回するルートを通ってみます。

 

登って降りるという行程がないだけアップダウンは少ないですが、その分崖を歩くような細い道で、これはこれでとても楽しい!

 

 


足を踏み外したら崖なので慎重に歩く必要はありますが、景色は最高です。

 

※ 途中、手を使って岩場を乗り越えるような場面もありますし、標識には 「巻き道(危険)」 と書いてあるルートですので、初心者やお子様連れ、高所恐怖症の方などはよく考えてルート選択してください。

 

 

巻き道を経て乗越浄土に戻ってきました。まだ時間も体力もあったので、ここから、岩がちな宝剣岳に登ることにしました。

 

 

 


宝剣岳山頂へは、岩が積みあがってできたような険しい斜面を登ります。

登るというか、岩の壁をよじ登る感じ。

 

 

 

その後、鎖を頼りに、がけっぷちを歩いて頂上を目指します!

 


 

 

遠くに見えているのは御嶽山。


わたしは迷った末にやめておきましたが、命知らずのクライマーたちは、てっぺんの大きな岩の上に立ち上がっていました。

 


 

岩の上に人が立っているの見えますか?

 

それにしても、宝剣岳は命の危険を感じるし緊張します。体力も度胸も必要。一本道だし途中で引き返すことも困難なので、興味本位で登るのはお勧めしないです…!

 

 

10時過ぎに下山する頃には、すごい速さで雲が上がってきていました。

いま登っている人は頂上まで行っても視界が悪いのでは?朝早く登っておいてよかった!

 

 

 

 

千畳敷カールもこの通り、モックモク。

 

 


ロープウェイが込み始める午後になる前に下山し、宿に戻って温泉に入った後、その日のうちに東京まで戻ってきました。

 

2日間の小さな旅でしたが、ものすごく満足感のある旅だったなー!

夏山も美しかったけれど、秋には紅葉の山にも行けるといいなと思います。



 

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