山の上の小さな町 カステルモーラ

2015 GW。   タオルミーナに来て3日目の朝。エトナ山は今日も美しい！ 今日は、バスに乗って、タオルミーナの背後にそびえる山のてっぺんにある小さな村、カルテルモーラに向かいます。 ちゃんと早く起きて、ホテルで簡単な朝食を。   カステルモーラに行くバスの停まるバス停は、なんとホテルの目の前でした！ ネットで時刻を調べておいたので、ここからバスに乗車して、街までは 10分くらい。 途中、バスの窓から見えた風景。いくつもの小高い丘の向こうには、海。   終点のカステルモーラで下車。   バスが到着した場所から階段をすこし上がっていくと、カステルモーラの町の玄関口に到着しました。   帰りのバスはここから出ます。時刻表をチェックしてから街歩き開始。   まずは、メインストリートをしばらく歩いて、町の中央の教会に向かってみます。 同じバスで向かってきた人たちを含めた、観光客たちの姿も。 ランチタイムが近いので、それに合わせて遊びに来ている人もいるのだろうな。   小さな教会の前に広がった、ほんとうに小さな広場。 カフェのテーブルや椅子が出ていて、にぎわった雰囲気。人通りも結構あります。 このへんで、脇道に入っていきましょう。 ちいさな可愛い街カステルモーラの、本当の顔は裏通りにあります。   角を曲がった途端、一気に人の姿がなくなりました。   細い道を右へ左へ歩いてみます。どちらに歩いても、あっという間に町はずれに出てしまいます。とっても小さな町なのに、どの通りにも、たくさんの猫。   ちょうどエトナ山を美しく映す窓を見つけたので、その前で写真を撮ってみました。 一人旅だとなかなか 「なにかをバックに」 写真を撮れないからね。     さて、町をあちこち歩き回ったあとは、町で一番高い城塞まで上ってみました。 「Castello カステッロ / 城」 と書かれたサインをたどって階段を上っていきます。   山の谷間の向こう側に、タオルミーナの町が見えました。奥には、イソラ・ベッラの島も。   目指して歩きだして10分もしないうちに、頂上の城塞跡に。 頂上はさすがの見晴の良さ。 エトナ山の左上にぽっかりと浮かんだ白い雲は、火山の噴煙、です！ 城砦は思っていたよりも小さくて、いまはぼろぼろで小さな公園のようになっていました。   カステルモーラの町は、歩いて30分くらいで全部見て回れる大きさ。 今回は写真を取りながらゆっくり歩き回って 1時間くらいでした。   一通り見て回ったので、この辺で次の目的地、カステッロに向かいます。 さっきの小さな城塞ではなく、タオルミーナとカステルモーラの間の山のてっぺんにそびえるかつてのお城。そこから見るカステルモーラがとても良いというので、行ってたかったのです。 次のバスを待って降りるか迷ったのですが、歩いてしまったほうが早そうなので、えいやと車道に出て歩きだしてしまいました。（このあとちょっとだけ後悔しますが）。   ときどき車がすれ違っていく車道を、ひたすらテクテク、足で下る。 日差しが強く、暑い。歩きだしてあっという間に、日焼けをした感覚を腕や顔に感じはじめます。目算でこのくらいかなとアタリはつけていたけれど、くねくねとカーブの多い山道を歩いていくのは、思ったより時間がかかりました。鼻の頭がかなり焼けて、ちょっと、後悔…   とはいえ、30分くらいでカステッロに到着しました。 山のてっぺんの城は修復もされていないのか、内部の見学もできません。     だけど、聞いていた通り、ここからは、カステルモーラの全貌がとてもよく見えます。山のてっぺんにちょこんと乗っかった、小さな町。どうしてあそこに町を作ることになったんだろう。 城の反対側からは、崖の下にタオルミーナの町が見下ろせました。 町の一番奥に円形劇場が見えます。ここからは細い歩行者用の階段が伸びていて、町まで歩いて降りることができますが、今度こそ、バスで町まで下りました。   そういえば、カステルモーラの町を見上げながら、うわー、あんなところから歩いてきたんだなー、と思って夢中で何度もシャッターを切っていたとき、旅行中らしき老夫婦が（1人旅の私を気の毒に思ったのか）声をかけてくださり、カステルモーラを背景に写真を撮ってくださいました (笑)。   実は目の端で見えていたのですが、わたしに声をかける前に、二人で 「ほら、あの子… 」 「あなた、写真を」 「そうだな」 的なやりとりをしていらっしゃった。 ほっこりする思い出です。 バス € 3 (カステルモーラ往復） 水 € 2 （カステルモーラ） € 1 （ユーロ） = 約130 円   ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ヨーロッパ イタリア 旅行 一人旅 シチリア タオルミーナ カステルモーラ カステッロ