シチリア島鉄道の旅! エトナ山周遊鉄道 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2015年、GW、シチリア。

 

 

 

午前中はタオルミーナの背後の山の上にあるカステルモーラという町に行っていました。カステッロからバスでタオルミーナまで帰ってきて、ホテルをチェックアウト。

 

ジェラートを食べおさめして、タオルミーナの町ともお別れです。

 

 


 

 

午後は、これからシチリアで初めての鉄道の旅に出かけます!


今回の鉄道旅は、エトナ山を囲んでぐるりと回る周遊鉄道!

 

 

イタリア国鉄を使えばあっという間(40分程度)のタオルミーナ=カターニア間を、4時間かけて移動する鉄道です。

 

カターニアへの移動もかねて、この鉄道に乗ってみることにしました。せっかくなので、途中のランダッツォという駅で途中下車して歩いてみる予定。

 

 

タオルミーナの大聖堂広場の外のタクシー乗り場から、海岸沿いにあるタオルミーナの駅まで移動。駅は思っていたより古めかしくて歴史のある建物でした。

 



 

 

一等車、二等車と等級ごとに分かれていた待合室の名残があった。

 

 

歴史がそのまま! この駅はすごく良かった。

 

 

ヨーロッパによくあるタイプの巨大な券売機で、Giarreまでのチケットを購入。

無人駅に近いのか駅員さんは不在だったので、慣れてないと戸惑いそう。

 

 

 

駅のホームには小さな売店があって、ホームにはテーブルとイス。

電車の時間までは少しあったので、ランチ代わりのビールをここで。

 

 


となりのテーブルでは、地元のティーンネイジャーたちがトランプに興じていました。電車はまだしばらく来ない。あたたかくてけだるい、昼下がりの、のんびりと停滞した時間。

 

 

そこに電車が来ると、空気がバタバタと一変。どこにいたのか、たくさんの人が電車に向かって押し寄せてきました。駅で起こる、小さなパニック。こういう緩急のある時間はとても好き。

 

わたしも心なしか慌てて、車掌さんに切符を見せて確認して、電車に飛び乗ります。

さて!いよいよ冒険のはじまりだ。

 

 

近代的なイタリア国鉄の電車に15分ほど乗って、降りたのは Giarre-Riposto 駅。

駅のまわりにはなーんにもなくて、駅前ロータリーも駐車場のような状態でした。


 

ここで、今日の一大イベントである 「エトナ山周遊鉄道」 に乗り換えるわけですが、それらしき鉄道駅がみあたりません。

 


Google Map で事前に調べた時にはななめ向かい側にあったのだけどな… と、とりあえず道を渡ってみると、「Stazione (駅)→ 」 というサインを見つけました。

 

 


そこで、サインに沿って右に歩いて行ってみると、こんな場所に出ました。

ここから先は道らしき道もありません。駐車場?

 

 

でもフェンスの向こう側は舗装もされていない砂利敷きだし、建物らしきものもなくて、しいて言えば遠くに見えるボロボロの倉庫のようなものが… というか、えーと… もしかして…

 

 


…まさか、あの赤いボロボロの建物が駅なのでは…?

砂利の地面をガタガタとキャリーを引っ張って向かってみると、たしかに、駅らしき様子なのでした。

 

 

無人駅のその駅で、電車を待っていたのはおじいちゃん1人と、延々と電話をしている若い男の子の2人だけ。この鉄道がどんな感じなのか、なんとなくわかってきたぞ… いいぞ、いい感じ。

 

 


そして到着した電車は、かわいらしい 1両編成。

こういう田舎の電車は大好き。 かわえええ! テンションが上がります!

 

 

 

内部の様子はこんな感じ。合皮張りの赤いソファ、とても可愛い。

 

 


乗客はやっぱり、3人だけです。

 

車掌さんが回ってきたので、切符を購入。

駅の名前がぜーんぶ書いてある紙のようなものがこの鉄道の切符です。

 

 

 

ランダッツォで一回降りてカターニアまで行きたいと伝えると、カターニャまでの切符で途中下車できるとのことでした。まあ、のんびりした鉄道なんですね。

 

 

 

ときどき チンチン! とベルを鳴らしながら進む列車は、エトナ周遊鉄道の名に恥じず、エトナ山に近づいたり遠ざかったりを繰り返しながらずーっと山を左手に見て走ります。日差しが強いので、様子を見ながらカメラを構えたり、席に座ったり。

 


角度によってすこしずつ姿を変えるエトナ山を大満喫。シチリア島ならではの、贅沢!

 

線路沿いには黄色い菜の花が一面に咲いていました。

 

 

 

1時間ほどでランダッツォに到着。田舎の小さな駅に到着しました。

 

 


エトナ山の噴火の溶岩でできた教会や建物が多いというランダッツォ。事前に調べることのできた情報はほとんどありませんが、このあと少しだけこの町を歩いてみようと思います。




 


 

タオルミーナ Taormina 14.13 - 14.29 Giarre ジァッレ (15分)

ジァッレ Giarre 14.56 - 16.07 Randazzo ランダッツォ (1h)

 


 


ジェラート € 2.5 (タオルミーナ)

ホテル市税 € 3 (ホテル)

タクシー € 15 (駅までの固定レート)

鉄道 € 2.25 (タオルミーナ駅)

サンミゲル € 2 (タオルミーナ駅)

エトナ山周遊鉄道 € 7.75 (ジァッレ駅)

 

€ 1 (ユーロ) = 約130 円
 

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