ローマ時代のモザイクであふれるカザーレ別荘跡 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2015 GW。

 

今日は、タオルミーナから、日帰りで 2つの世界遺産を巡るバスツアーに参加しています。

 

バスツアー客で訪れたレストランでのランチを挟んで(ほかに参加してらっしゃった日本人のご夫婦と同じテーブルで食事させていただきました)、次に訪れるのは、ピアッツァ・アルメリーナという町にある、カザーレ別荘跡。

 

ピアッツァ・アルメリーナの町からも 5キロほど離れた何もない田舎のど真ん中にある別荘跡(古代ローマのヴィラ)は、ローマ時代 3世紀から 4世紀にかけて建築されたお屋敷で、3500㎡ にもわたる床モザイクで世界遺産に登録されています。

 

 

 

背後の山で土砂崩れがあり、何世紀も土に埋もれていたおかげで、床のモザイクが破損せず残ったのだそうです。

 

お屋敷の持ち主が誰だったのかは残念ながら不明だそうですが、屋敷の広大さと、屋敷内のさまざまな施設(玄関ホールや寝室などだけでなく、バシリカ、体育館、温浴室、微温浴室、冷浴室、水洗トイレなど) の豪華さ、そしてそれらの部屋のすべてを飾る様々な色の大理石を使用した床モザイクの壮麗さから、かなりの身分の人のものだったと考えられています。(ローマ皇帝マクシミアヌス帝という説も。そんなすごい人の家だったかもしれないのに、わからないのか!)。

 

広大な敷地のなかは、とにかくすべての部屋がモザイクで飾られていて圧倒されるのですが(モザイクの上を歩かずに見学できるよう屋敷中に渡り廊下が張り巡らされていて、そこから床を見下ろすようになっています)、残念ながら撮影が禁止だったため、カメラでは撮影していません。

 

 

かわりに、お土産やさんで購入した絵葉書で一部、ご紹介します。

 

モザイクの柄は大きくわけて 2種類あり、ひとつが、幾何学模様が中心となったもの。このモザイクは夫婦の主寝室の床を飾っていたものだそう。

 

 

 

そして、もうひとつが、絵画のように敷き詰められたモザイクです。

 

 

上のモザイクはユリシーズの一幕で、洞窟にとらえられた主人公がサイクロプスを眠らそうとしてお酒を渡すシーンを描いたもの。モザイクで描いたとはにわかには信じがたい緻密さで、目を凝らして眺めてしまいました…!

 

このほかにも、体育室に描かれた、水着(ビキニ姿!)の女性たちがスポーツを行っているモザイクが有名のようです。

 

 

広大なお屋敷の外に出たら、ここでもグラニータ(オレンジ味)を飲んで一休み。

 

 

冷たくて甘いグラニータで、疲れが取れる!
 

 

 

 

 

こうして、今日のバスツアーが終了。

アグリジェントもカザーレ別荘も個人で訪れるには交通の便が悪いので、バスツアーで回れてよかったと思います。

 

 

帰りのバスの窓に、再びエトナ山が現れました。

 

 

本当にシチリアでは、日々、エトナ山を眺めて過ごしていたように思います。一つの山をこんなに意識して毎日すごしたのは初めてかもしれません。

 

富士山を見るのに近い感覚、かなぁ。

 

 

日が傾いてきてから、タオルミーナの町に戻ってきました。

朝 6時半から、実に 12時間が経過。わたしは隣が空席だったこともありますが、バスの席は快適で、それほど疲れずに済んだのは良かった。

 


アグリジェントでも別荘でもたっぷり時間が取られていたし、ガイドのトークも軽やかで、全体的によくオーガナイズされたツアーだったと思います。満足。

 

今回利用したツアーは、Viator で予約しました。

 

http://www.viator.com/

Valley of the Temples and Villa Romana del Casale Day Trip

神殿の谷とカザーレ別荘跡の日帰りツアー (英語)

$58.04

 

 メッシーナ門からメインストリートに入ってホテルに戻る前に、サンタ・カテリーナ教会をのぞいてみます。

 

 


くるくる螺旋を描く柱の装飾が印象的な、白い教会。

教会前の広場にはカフェなどが並び、いつも人があふれていました。

 

 

ホテルのテラスから眺めた、エトナ山。

 


 

夕闇がゆっくりと町を包んでいきます。

 

少しずつ、少しずつ色を変える空。

何枚写真を撮っても、またしばらくすると違う風景に見えて、またシャッターを切ってしまいます。

 

 

気付けば、もう夜の闇が広がって、町がすっかり暗くなってしまいました。

 

シチリアに入ってから、暑さで疲れて夕方うっかり寝てしまい、いちども夕食を取っていない。今日こそタオルミーナで美味しいレストランに出かけたいところです。

 

調べてみたところ、ホテルから歩いて遠くない場所に評判の良いところがあったので、そこに行ってみることに。

 

 

「Tiramisu」 というそのトラットリアは、見た瞬間に 「当たり!」 って感じのお店で、テラス席も中の席もお客さんであふれていました。


なんとかテラスに席を用意してもらって、プロセッコを飲みながらゆっくりメニューを眺めます。

 

 

きっと量が多いのだろうな、と思いつつ、だけどやっぱり一品ではさみしいので、アンティパスト(前菜)と、プリモピアット(パスタ)から一品ずつ選ぶことに。

 

 

一品目はナスのキャセロールをチョイス。

とても美味しい! すっかり食べてしまいました。やっぱり、ここ、当たりです!

 

 


パスタはトマトクリームソースのペンネをオーダーしましたが、チーズたっぷりでこちらも美味しい。

 

 

だけど、あまりの量にさすがにこれは途中でギブアップ。

 

ワインも進んで、満腹でちょっと良い気分でふわふわとホテルに戻って、就寝。



 


 


入場料 € 10 (カザーレ別荘跡)

ポストカード € 1 (土産店)

グラニータ € 2 (小さなカフェ)

ディナー € 30 (Tiramisu)

 

 

€ 1 (ユーロ) = 約130 円
 

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