バタッド村で世界遺産の棚田トレッキング | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2014年 11月 20日。

 

今日はバナウェからジープニーで 1時間ほど離れたバタッド村で、世界遺産に登録されている棚田をトレッキングして歩きます。バナウェではお約束のアクティビティ。

 

集合時間が早いので、早起きしてホテルで朝ごはんを。朝もやなのか天気がよくないのか、山からはもくもくと湯気のような霧が立っていました。

 


 

 

ツーリストオフィスに集合。昨日、ボントックからジープニーの屋根に乗ってやってきたフランス人、ギョームの姿も。「おはよう! また会ったね」! そういえば彼には、昨日の夜食事をしたレストランでも会ったのでした。たぶん泊まってるのはレストランの入っていたホステル。

 


ほかにも、男女合わせて10名ほどかな。みんなでジープニーに乗り込んで出発。

道はめちゃくちゃ悪くて、いたるところで土砂崩れが起きていました。一台通るのがやっとの道ですれ違うために、山道をかなりバックしないといけなかったり。バタッド村に行くまでだけでも、なかなかのアドベンチャーです。

 

道中で見かけた、美しい棚田。こじんまりとしているけれど、水が貼ってあってキラキラしていました。

 

 

 

いままで見てきた棚田は緑色の苗で一面黄緑だったので、水が貼ってあるのは新鮮。

標高によって苗付けや稲刈りの時期、年に収穫する回数などが違うため、このへんの棚田はそれぞれに見せてくれる顔が違うのです。

 


山の途中で車が止まったら、ここからは徒歩でトレッキングが始まります。

お菓子や水などを売っていた小さなお店で木のつえをレンタルしていたので、1本借りてみました。

 

お店のわきの細い階段を数百段下った先に、テラス状に張り出したレストランが。

ここで一回休憩して、ランチのオーダーをしておいて、いよいよ、眼下に見下ろす棚田に向かいます。

 

 


すりばち状に広がった棚田は、ここでは 「劇場型」 と言われていて、山の斜面に沿って空高く続くここの棚田は 「天国への階段」 とも呼ばれているそうです。

 

 

 

まずは、緑のなかの細い道を歩いて下っていきます。途中でみかけた民家では、母親と子供たちが刈り取った稲の脱穀をしていました。すべて手作業なのですごい時間がかかるんだそう。

 

 

 

今回の目的地は、棚田を抜けた先にある、滝。

ここからは、だいたい 1時間くらいで到着するとのこと。

 

 

 

段々に重なった棚田を縫うように、田んぼの端を歩いて横切っていきます。

 

 

 

これが案外、楽じゃない。アップダウンもあるし、田んぼの端は滑りやすいし。

 
 
 
 

だけど、本当にどこにいても、目の前には素晴らしい棚田が広がっていて、まさに圧巻。

 

 

段差や岩の斜面を越えたりするのも面白くて、最後までかなり楽しんで歩くことができました。

 



やっとたどり着いた、滝! すごくきれいで水が気持ちよかった。

 

 

わたしたちの中にはいなかったけれど、水着を持ってきて、泳いでいる人たちもいました。



疲れた足を冷やして一休み。この滝に、どのくらいいたんだろう。30分くらいかな。

なかなか立ち去りがたくて、しばらくここでぼーっと座っていた気がします。

 

 


このトレッキングに参加していたのは、アメリカ、フランス、ドイツからそれぞれ1人、フィリピン出身だけど 7年もオーストラリアに住んでいるという夫婦とそのお母さん、そしてやはりフィリピン国籍でシンガポールに住んでいるという夫婦が1組でした。

 

(フィリピンは、独自の政策を敷いていて、国民の 1/4 が海外に出ていると聞いたことがあります)。

 

みんな、バナウェには初めてきたとのこと。

全員英語ができたので、トレッキングの間になんとなく仲良くなりました。

 

 

 

さて、 滝からこんどは、向こう側の高台まで戻らないといけないわけで。

行きは比較的下りが多かったので、帰りはのぼりが多いことになります。


実際、坂や段差をのぼったり、延々と続く階段を上っていく行程だったのですが、美しい景色のおかげか、マイナスイオンのおかげか、地味に続けていたホットヨガのおかげか、最後までバテることなく、楽しく歩き続けることができました。

 

 

 

 

屋久島でも思ったけれど、やっぱり、トレッキングは楽しい!

 

 

そんなわけで、最初のテラスレストランまで戻ってきました。

わたしがオーダーしていたのは、フライド・ライス・ヌードル。要するにビーフンです。

 


ビーフンといえば米の麺ですが、この麺、棚田の米でできているのかな。

 

アメリカ、フランス、ドイツの子たちと同じテーブルでランチ。

 

食事中に、隣の人が食べているスープを見て 「それ、何? ヌードル?」 って聞いたら、「うーん、スープの中に・・・ 卵と・・・ ヌードルと・・・ 虫 」 って答えたのを聞いて、一緒に食べていた全員が爆笑して 「じゃあベジタリアン向けじゃないね」 って軽口たたいたのですが、それくらい、フィリピンでは小さな羽虫とかがごはんに入るとかが普通のことでした。

 

わたしも虫は相当苦手ですが、ここではそうも言っていられないくらい。

ちなみに、程度の差こそあれ、高級ホテルのレストランでも同じでした。南国ですからね。

 

 

 

食事がおわったら、再び、坂道を上って車道に出て、車が待っている場所まで。

そこからはジープニーでふたたび、バナウェまで 1時間の旅。

 

 
最初はおしゃべりに花が咲いていた車内も、すこしづつ静かに。心地よい疲れもあって、最後は眠り込んでしまっている人もいました。
 

 

バナウェに到着したら、皆と別れてホテルへ。途中の道では、豚が残飯を食べていました。

 

 


ホテルでまずは今日の汗とほこりと土を洗い流すために熱いシャワーを浴びて、そしたらさすがに、また町まで出てご飯を食べるのは億劫になったので、ホテル内のレストランで食事にしました。

 

明日は、バナウェの棚田を見に行きます。


 

 

 



バタッド村棚田ツアー p 600

ランチ p 120 くらい?

棚田の途中で飲んだコーラ p 40

ディナー p 450 くらい

 

※ P1 (フィリピンペソ)= 約 2.5 円

 

 

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