2013年 12月 30日。 早朝に起床して、念入りに準備して、ドキドキしながら出発しました。 今日は、この旅のひとつのクライマックスでもある、氷河の水でのダイビングに挑戦します!
ここには、昨日歩いたような地上に出ている割れ目だけではなく、地中深く亀裂の走った割れ目もあって、なかには氷河の水が地中を通って湧き出した泉もあります。 泉にたまった氷河の水は、溶岩のなかで長い時間をかけて濾過されているので、透明度が抜群。 そんなわけで、実は、世界中のダイバーの憧れのスポットでもあるのです。
というか、真冬のアイスランドでダイビング?
氷河の水に、・・・潜る!?
さすがに、ウェットスーツではなく、服を着たまま水に潜れるドライスーツを着て潜るのですが、それでも顔や手は出るわけですし、どれだけ冷たいのか。 事前の情報収集で「寒さで頭痛が」「手の感覚がなくなる」などの経験談を読み、戦々恐々です。
レイキャヴィックの町からは車で 1時間くらいかな。車は次第に雪に覆われた真っ白な山のなかに入っていき、昨日も立ち寄ったパーキングエリアに到着しました。
ここで、インストラクターの方から注意事項などを聞いたり、トイレに行ったり、朝食を取ったりして軽く休憩。その後、いよいよ、ダイビングに向かいます。 うああ、ドキドキしてきました。
ふたたび車に乗り込み、休憩を取ったパーキングエリアから 5分ほど移動。 気持ちの準備をする間もなく、今回潜る 「シルフラ(Silfra)」に到着…!
ものすごく寒そう。本当に本当にここで潜る…んだよね?
エントリーする場所からはすこし離れた、泉のわきの駐車場というか空き地というか、開けた場所。 そこに車を停めると、なななんとここで、ドライスーツに着替えます!(事前に体験談読んで知ってはいたけど、だけど、それでも、)えええーーー、ふきっさらしじゃん!と、みるみる腰が引ける。
気温が低い上に強風が吹くので、ものすごく寒い。脱いだスノーブーツが風で飛んでいくのを追いかけたり。
体感温度はいまマイナス何度なんだろう。
ちなみに着ていたインナーは、ユニクロのヒートテック + ヒートテックのマイクロフリースの長そでTシャツ。下にも、ヒートテックのタイツに、マイクロフリースのスウェットパンツ。スキー用のあたたか靴下をのぞけば、全身ユニクロマンです。
…頼むぞ、ヒートテック!! インナーの上には、まずはつなぎのスーツのようなものを着て(宇宙飛行士が宇宙服の下に来ている作業着のような感じ)、その上からドライスーツを着込みます。 ドライスーツは初めてでしたが、話に聞いていた通り、一人では絶対に着れない!寒くて手がかじかんで、力がまったく入らないんです。パワフルなインストラクターのお姉さんに手伝ってもらいながらスーツを装着。水が入ってこないように、首元をキュっときつく締めます。
雪道を歩いて、めちゃくちゃ冷たそうな氷河の水がたまった裂け目に向かう。
まずは、シュノーケルの人たちが先に水に入っていきました。
泉の端っこの階段を下りて、そのまま水に… うわあ、本当に水に入っていく。すごいな。本当にあんな冷たそうな水に!!
ヨーロッパ 旅行 アイスランド レイキャビク レイキャビーク レイキャヴィク 世界遺産 ギャウ 地球の割れ目 ___________________________________ ※ 1 ISK (アイスランドクローネ) = 約 0.9 円
ホットドッグ 不明 ISK 現地ツアー 「Silfra Diving」 34,999 ISK
さて、ここからバスを見つけてホテルに戻ると、身支度を整えて、オーロラツアーに出発です! 今日は、ダイビングにスイミングと久しぶりに泳いで全身を使って動いて、クタクタになったけど、それ以上に、ものすごくリフレッシュしました。翌日にも疲れは残らなかった。細胞が生き返った感じ! 一番おいしかったのはどれだろう? それにしても、今回の旅ではほんとうに何度もホットドッグを食べました。
プールを出たら、駐車場近くに出ていた屋台のホットドッグをムシャムシャ。 持参した水着に着替えて、巨大な屋外温水プールで泳いだり、スパでリラックス。 レイキャヴィックでは、町の温水プールでツアーが終了。
空は曇っているけれど、今夜はオーロラが見えるのかな。今夜はオーロラツアーに参加なんです。 夕焼けの空が燃えてました。まるでオーロラみたい。
すごい体験したな…。
ダイビング特有の、けだるい時間。心地よい疲れと、ポカポカ暖かい手足。 落ち着いたところで、ふたたびレイキャヴィックの町に戻ります。
用意してもらった暖かいホットチョコレートに、隠し持ってきた (笑) ラムを入れてみたり。 再び苦労してスーツを脱いで、着替えが済んだら、そこで本当に本当にほっと一息。 重たいタンクを背負って、へっとへとで、凍った道を駐車場まで戻ります。 そんなわけでダイビング終了。 とてもきれいで、なんだか、ほっとしました。 最後に浅瀬に出ると、ぱーっと光が入ってきて、明るく世界が開けて、 ゴツゴツした岩の洞窟のなかを探検している感じは楽しいけど、アップダウンがあるうえに、慣れないドライスーツなので、浮力調整に気を使うし。 両側に岩の壁が迫った狭い場所を行ったりするので、閉所恐怖症の人はきついかも。
なんだけど、冬だと光が弱いので、水の中はうす暗くて、遠くまでは見えない。 ほとんど魚などの生き物は住んでいないシルフラで楽しめるのは、岩がちの地形と、透明度の高さ。 シューッ、シューッという自分の息の音に集中し、呼吸を整えることに集中しているうちに、不安はなくなって、リラックスしてきた。よし、楽しむぞ!
前を向き、落ち着いて深呼吸して、気持ちが定まったところで、ゆっくりと水のなかへ。…ふと気がつくと、自分の呼吸の音以外聞こえない、あの、無音の世界にいました。 「しっかりしろ!アイスランドまで来て、ビビってる場合じゃない!」 …あれ? 案外、寒さは感じない。
まずは、階段を降りていってそのまま水に入り、水面に浮いた状態で待機。 今回はわたしと友人、ほかの国からの旅行者の男性が 2人の、4人での挑戦です。 彼らが泳ぎながら去って行ったあと、いよいよダイビング開始。
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