2012年 3月。
急きょ思い立って夜行寝台 「あけぼの」 に乗り込み、青森、そして津軽にやってきました。
ヨロシク価格で宿泊したホテルは朝食付き。 朝のフルーツジュースは、オレンジではなく、もちろんアップルジュース!
今日はここから五能線で秋田まで行き、秋田から新幹線で東京に帰る予定。青森から東京までの乗車券は先に手配していたのですが、あらかじめ帰りの時間を決めたくなかったので、帰りの新幹線は秋田で取ることにしています。
さて、朝 9時半ごろ、五所川原の駅へ。青森県内のJR駅名には、リンゴ型の JR マーク。秋田圏内の駅は別の形でした。東京ではこういうマークって見たことないです。面白い。
●そして、9時 45分。ホームに迎えたのは、五能線が誇る観光鉄道 「リゾートしらかみ」!
しかも、3種類ある車両編成のうちで最も新型のハイブリッド車両を使った 「青池」 編成です。
ディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせたハイテク車両は、環境にやさしいだけでなく、騒音も軽減されているんだそう。くわしくは、JR のウェブサイトで。 乗り込んだ車内も、新しくて明るくてとっても綺麗。
景色が見やすいように窓がとても大きく、座席と座席の間隔も広くて、とても快適です。
で、わたしが乗車した車両の車内の奥には、小さなイベントスペースが。 そうなんです。この 「リゾートしらかみ」 では、一部区間、車内でイベントが行われるんです。
津軽平野を行く五所川原から鰺ヶ沢の間で行われるのは、津軽三味線のライブ演奏!
思っていたよりずっと、硬質でカッコイイ音がするんですね。嬉しいひとときでした。 三味線を聞きながら津軽平野を横切ると、見えてきたのは冬の日本海。
景色で有名な五能線は、海岸線ギリギリのところを走っていく路線。車窓からすごく間近に海が見えます。ていうか、あれ? もしかしたらわたし、日本海って初めて見たかもしれない。
しばらくすると、右手に景勝地 「千畳敷」 の奇岩の風景が見えてきました。
有名な観光地なので、駐車場が整備されています。太宰治の記念碑なども。
千畳敷を過ぎたら、次のシャッターポイントは、陸奥岩崎から十二湖にかけて、そして大間越から岩舘間。ゆっくりと奇岩の景色を楽しめるように、「リゾートしらかみ」 では、これらの景勝地の横では、スピードを落としてくれます。
朝は曇っていた空が、徐々に晴れてきました。 天気の変化なのか、南下しているからなのか。空が高くなってきて気持ちがいい。
五能線の景勝地や、各駅の観光案内などは、JR各駅や列車内に置いてある 「五能線の旅」 という小冊子が便利。JRの ウェブサイト でも見ることができます。 十二湖からあきた白神駅を行く間は、車窓の左側に世界遺産の白神山地が見えています。
広大なブナの原生林が広がり、山地の中心部は登山道の整備もなく、まったく手つかずの自然が残っているんだそう。実は世界遺産に指定されているのは、この 「手つかずの自然」 の部分で、入山禁止区域も多いんだそうです。
まさに、日本の秘境なんですね。 さて、東能代で奥羽本線と接続したのち、列車は進行方向を逆にして秋田を目指します。
乗客が減ってきたこともあり、あいていたボックスシートのほうに移動してみました。
しかも、自分の空間なので、オープンシートよりもずっと快適です。 少し遅いランチに、昨日持たせていただいたお稲荷さんをいただくことに。
6人まで座れるボックスシート、独り占め。やっぱり鉄道旅はこうじゃないと!
雪の下に埋もれているのは、秋田平野の田園風景です。
さて、快適なボックス席に移動して 1時間。
いよいよ、秋田駅に到着しました。 週末 青森旅も、そろそろ終わりを迎えます。
五所川原 - 秋田 (3.5h)
リゾートしらかみ指定券 510 円 青森から東京までの乗車券 (6日間有効) 11,340 円
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