ベトナム街歩き - バイクタクシーでめぐるハノイ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2011年 8月 14日。

 

昨夜はベトナムに到着早々トラブルに巻き込まれ、やや怖い思いをしました。(詳細は旅日記 「いざ、真夏のベトナムへ! - 初日からホテル詐欺 」 で)。

 

旧市街から離れた場所にある怪しいホテルで眠れない夜をすごし、朝になって、もともと予約していた旧市街のどまんなかのプチホステル 「Spelendid Star 2 Hotel」 に移ってきました。

 

 

レストランやショップの集まる旧市街の繁華街の真ん中に建つ、ハノイのシンボル 「ハノイ大教会」。

 

 

ホステルは、このすぐ裏です。

 

やっと安心して、少しだけ眠って、シャワーを浴びて、街歩きを開始。

 

「ハノイは初めて」 というと、ホテルの人が地図を手に 「だったら、ここから初めてこういう風に回るといいよ」 と効率的なプランを提案してくれました。さらに 「バイクタクシーを一台貸し切りにして、観光中は待っていてもらうといいよ」 と、バイクタクシーとの交渉まですべてやってくれました。

 

 

タクシーやバス以外の一般車両を目にすることがほとんど無く、移動はすべてバイクのベトナム。街じゅうがバイク (原付スクーター) であふれているのですが、バイクタクシーというのは、単にそのスクーターの後ろに座って、2人乗りで移動する乗り物なのです。

 

 

ヘルメットが義務付けられているとはいえ、ちょっと危なそうだし、金額交渉が面倒くさそう (ボラれたくなければ面倒くさそう) で、利用するつもりはなかったのですが、ホテルの人が交渉を進めてくれるというし、思い切って乗ってみることにしました。

 

数え切れないくらいのバイクが、無秩序 (に、わたしには見える) にひしめき合っている通りを、するすると器用に避けながら走るバイクタクシー。

 

 

最初はおっかなびっくりだったけど、その 「ギリギリですれちがう」 ハラハラ感が面白く、風が来るので意外と気持ちが良かったりして、ちょっとクセになるかも!

 

※ とはいえ、やっぱり事故はあるみたいです。

 


まずはやってきたのが、世界遺産 「タンロン皇城の中心地区 / タンロン遺跡」。

 

1804年に崩壊するまで、約 8世紀にわたってベトナムの諸王朝が都を置いていたタンロン (昇龍 / ハノイの旧称) の王宮跡です。2010年に世界遺産登録されたばかり。ホテルの人の提案してくれたプランには入っていなかったので、ベトナム的にはあんまりメジャーではないのでしょうか?

 

 

 

遺跡、という言葉感からはちょっと意外なくらい近代的な城内。まあ、11世紀に最初のお城が建てられたとはいえ、19世紀まで存在していたわけですからね。

 

 

この遺跡のいちばんの目玉は、この瑞門。

第一城壁に残っている 「正門」 だったもので、城壁の上にある楼閣に上がることができます。

 

 

上から眺めた城内はこんな感じ。

 

 

ガラス張りの部分では、地下の発掘現場を覗き込めるようになっていました。

 

 

城壁の向こう側には、広場をへだてて、ベトナム軍事歴史博物館が望めます。

敷地内には (おそらくはハノイ遺跡の一部だと思われる) 国旗掲揚台があるのですが、今回軍事博物館には行かなかったため、楼閣の上から遠望。

 


その国旗掲揚台、軍事博物館の横を通ったときに間近に見えたのですが、古くて大きくて、なんか遺跡感あふれていてかっこよかった。数日後、フエの王宮前でも、同じような国旗掲揚台を目にしました。

 

楼閣から降りたら、城内をぐるりと散策。

 

 

 

ここタンロン遺跡は 2003年から発掘が始まり、2005年から公開が始まっているそうです。いまでも発掘・修復が行われていて、意外にも日本人の修復チームが作業に当たっていました。

 

 


 

 

さて、待っていてくれたバイクタクシーのおっちゃんのところに戻り、再び移動。

やってきたのはハノイでもっとも重要な観光地、「ホーチミン廟」 です。

 

 

ベトナム独立と南北統一の英雄 ホー・チ・ミン の遺体が安置されています。


 

ホーチミン廟のまわりは広場になっていて観光スポットがいくつかあるのですが、そのひとつがベトナムを代表する古刹 「一柱寺」。

 


一本の柱に仏堂を載せたような姿の楼閣で有名。

 

この近くには 生前のホー・チ・ミンが住んでいた質素な家もがそのまま保存されています。

 

 

 

バイクタクシーの後部座席に乗り、次に向かったのは 「文廟」。孔子を祀って建てられた廟で、「孔子廟」 とも呼ばれています。11世紀には、この敷地内にベトナム最初の大学が開設されました。

 

 

 

亀の背中の上の石碑には 15世紀に科挙の試験に受かった官吏たち 1,308名の名前が刻まれています。いわば学問の神様なんですね。ハノイの人は合格祈願にお参りに来るのだそうです。

 

 

廟内に飾られていた、ベトナムで時々見かけた旗。

 

 

何の旗なのかわからなかったのですが、帰国して調べてみたら 「お葬式のときに出す旗」 なんだそう。孔子を祀っているからなのか、実際にこの日どなたかが亡くなったのか。

 

 

ベトナムは仏教、そして中国文化の影響がとても強い場所。

 

 

 


ときどき、マカオや中国はもちろん。沖縄 (琉球王国) に近いものを感じました。

イメージとして、首里城のような感じなんですよね。

 

かつてベトナムは琉球と同じく中国の属国だったりしたので、同じように文化的影響を受けているのかな。歴史と地理の知識が脳内で結びつく瞬間。ぱっと目が開くようで、すごく面白い。

 

旅をしているときは、その場所の知識を少しでも持っているほうが、発見があって楽しいです。

 


それにしても、暑い暑いベトナム、ハノイ。

 

雨季のせいか、思っていたより直射日光は強くなかったけれど、湿度が高くて、じっとしていても じんわりと体力を奪われていきます。

 


日陰でときどき一休みする人たち。

 

わたしもちょっとだけ休んでから、ハノイ旧市街に位置する ホアンキエム湖 に向かおうと思います。

 


 

 


 

 

Splendid Star 2 Hotel

シングルルーム 25ドル

 



 

タクシー 市内 22,000 VND (マイリンタクシー)

タクシー 市内 34,000 VND (マイリンタクシー)

タクシー 24,000 VND (CPタクシー)

バイクタクシー 3時間ほどチャーター 170,000 VND (バイクタクシー)

文廟 10,000 VND (文廟 入場料)

7 up 20,000 VND (ホーチミン廟)

ポストカード 8枚 60,000 VND (ホーチミン廟)

 

 

※ 1 VND (ドン) = 約 0.004 円

(カンマ以下の 000 を取って、4 をかけると簡単です。20,000 の場合、20 に 4 をかけて 80 円)

 

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