いざ、真夏のベトナムへ! - 初日からホテル詐欺。 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2011年 8月 13日。

 

さて、今年もやってきた夏休み。

 

なんで真夏の盛りにわざわざ猛暑のベトナムに行ったかというのは話が長くなるのですが、暑いのが苦手なので戦々恐々しつつ、行ってくることに!

 

 

今回は、北のハノイから入って、中部のホイアンまで徐々に南下する予定で、南北統一鉄道に乗車するのも楽しみの一つです。

 

 

当日は、出発が夜 (19時ごろ) なので、午後からのんびり出発。

ちょっと早くついたので、空港で牛丼なんか食べてみたり。

 

 


プラグは、今回ゲットした旅の新兵器。

飛行機の中で配られるヘッドフォンって音がくぐもっていて聞き取りにくいじゃないですか。このプラグを使うと、自分が持ってきたイヤフォンやヘッドフォンでクリアな音で聞けるんです。

 

空港で見つけて衝動買い。1,000円くらいでした。

 


飛行時間は 4時間ほど。ベトナムの首都ハノイに到着したのは 22時頃。

 

 

ぼったくりや改造メーターなどトラブルが多いと聞くベトナムのタクシーですが、空港から市内までの料金は一律で決まっているので安心でした。

 

初日の宿は、すでにネットで予約済みの 「Splendid Star 2 Hotel 」。旧市街の真ん中にあり、(ネットで見る限り) とてもキレイなホテルなのですが、一泊 25ドル (約 2,000円!) の掘り出し物ホテルです。

 

ところが。

 

ホテルの前にタクシーが着いたら人が待っていて、「実はクーラーの故障で使えない部屋が出て、満室になってしまった。同じグループのホテルに部屋を用意したので、案内する」 と言うんですよ。

 

「ちゃんと予約してきたので、レセプションで確認する」 とタクシーを降りようとしたところ、その人は 「大丈夫、僕はホテルの者だから」 とタクシーに乗り込んで来たんです。後ろに積んでいる荷物が心配でタクシーを降りるのを一瞬ためらっているうちに、タクシーを出されてしまいました。

 

実は昔、スペインでも、一回だけオーバーブックで別のホテルに移されたことがありました。

 

でも、タクシーの中でぺらぺらといろんな話をしようとするところもすこぶる怪しく (今までの経験上、ボろうとか騙そうとかしている人はたいてい妙に饒舌)、これは詐欺だなと。だけど、夜のハノイはかなり暗く、土地勘がない私にはどこをどう走っているかもわからないし。

 

連れて行かれたのは 「レモンホテル 」 というところで、予約していたホテルと同じレートで、前払いで 2泊分をその場で支払わされました。

 

レセプションで聞いた話とタクシーの男の説明が食い違っていたので、完全に 「ああ、やっぱり全部でたらめだ、詐欺だ」 と確信。 「念のため予約していた Splendid に電話をかけさせて」 と言いたかったのですが、ロビーにはホテルの男が 4人くらいたむろしていて怖かったし (外は人通りもあまりなくて、荷物を持って飛び出しても逃げられないし、タクシーがつかまるかどうかわからないし)、一瞬のうちにいろいろ考えた結果、騙されて納得したふりをして、お金を払って部屋へ。

 

 

部屋は、ぱっと見は薄暗くてわからないかもですが、かなり薄汚れていて、調度もボロく。

 

 


とにかく、「Splendid」 に電話をしようと携帯を出したのですが、まさかの 圏外

 

これではタクシーも呼べない。

 

念のためホテルの外にも出てみたんだけど変化なし。

土地勘の無い場所で夜中に大きな荷物を持ってウロウロするのも怖かったので、一泊して翌朝旧市街のホテルに移ることに。そこで、ふと、さっき払ったホテル代のことが気になり始めて。

 


USドルで予約した額をベトナムドンで支払ったのですが、メモしていたレートで計算したところ、明らかに倍支払っているんです。

 

怪しいと思って領収書を書いてもらっていたので (白い裏紙みたいなのにただ金額書いただけ)、それを持ってレセプションに行き、「さっきの計算だと支払い過ぎだ」 とクレーム。お金を返してもらいました。

 

詐欺の上にぼったくり、わかりやすすぎる、なめんな!

と怒り心頭で戻ってきたものの、…部屋に戻ると急に怖くなってきました。

 

だって、彼らのホテルにいるってことは、彼らはきっと、合鍵を持っています。夜中に荷物を盗まれるかもしれないし、もっと悪いことが起こらないとも限らない。

 

乱暴されるとか、最悪、殺されるとか。

 

 

携帯も通じないから誰にも連絡できないし (ホテルの部屋の電話を使うのも怖かった)、殺されたら、わたしは 予約したホテルに現れることなく、空港から忽然と消えてそれっきりの旅行者です。

 

怒りが恐怖に変わり、ホテルの明かりを消すこともできず、朝まで眠れずに夜を明かしました。



 
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翌朝、迷った挙句に荷物は置いたまま 旧市街までタクシーで向かい、「Splendid Star 2 Hotel 」 をたずねました。まだ グル である可能性もなくはないので、まずは 「レモンホテル というホテルを探しているのですが、知っていますか?」 と聞くと、「聞いたこともない」 とのこと。

 

そこで、昨日あったことを説明すると 「悲しいことだけど、ハノイにはそういうことをしているマフィアホテルがある」 とのことでした。夜遅くに着く旅行者を狙って、いろんなホテルの前で待っていて、ウソをついて連れて行くんだそうです。…やっぱり。

 

本当なら 「Splendid にはちゃんと予約の部屋があったからそちらに移る。先払いした料金を返してほしい」 とキッパリ言ってやりたいところなのですが、「マフィアホテル」 と聞いて怖かったので、お金はそのままで 「今日フエに移動することにした」 と行って、レモンホテルを出ることに。

 

そんな修羅場をくぐってやっとチェックインできた 「Splendid Star 2 Hotel」 は、小さいながら、すごく綺麗で、快適なホテルでした。

 

 

 

部屋も素敵だし、レセプションの人もすごく親切で。

旧市街のゴミゴミした路地裏にあるのですが、中心部からすぐの便利な立地だし。

 

 

昨日からこっちに泊まれていれば、なんの問題もなかったのに!

 

とはいえ、最悪の場合だって考えられるような状況で (あんなの誘拐ですよ)、何も盗まれず、乱暴されることもなく、無事で出てこられて本当に良かったです。

 

結果として、ケチなホテル詐欺で済んでよかった。

先払いしてしまったホテル代は、勉強代としては安いくらいです。

初めての場所に夜着の場合、タクシーやホテルでトラブルが多いことくらい分かっていたのに。

 

ベトナムにきつーい洗礼を受けました。気を引き締めなくては、です。

 

少しだけホテルで眠ってから、ハノイの観光に出かけるとするか。

 


 

 

Lemon Hotel

シングルルーム 2泊分 50ドル

 



 

空港タクシー 市内まで 16 ドル (ハノイ空港)

 

 

※ 1 ドル = 約 80 円

 

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