ロシア鉄道の旅 - サンクト・ぺテルブルク、イサク聖堂 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2011年 5月 5日。

 

早朝到着したサンクト・ペテルブルク。

まずは世界三大美術館のひとつで、世界遺産にも登録されている 「エルミタージュ美術館」 に訪れ、きらびやかな王宮や世界じゅうの名画をガッツリ堪能してきました。

 

 

15時過ぎに美術館を出たので、日があるうちに、ネヴァ川の対岸の地区まで足を伸ばしてみようと思います。でも、館内が暖かかったこともあって、川に向かう道が寒くて寒くて。

 

 

そんななか、ふわふわと湯気がたって、すごく暖かそう、そして美味しそうに見えたとうもろこしの屋台に吸い寄せられ、うっかり買い食い。お塩で食べるんですね。

 

 

 

 

川沿いまで歩いて、橋の途中の展望台で、対岸を見ながらムシャムシャ。

 

 


 

へんな赤い塔のようなものは 「ロストラの燈台柱」。ちょっと 「太陽の塔」 っぽいのが気になって、面白そうなので近くで見たかったのですが、川の近くはかなり寒くて、心が折れて。

結局、橋を渡りきることもなく、戻ってきてしまいました。

 

ので、予定を変更して、帝政ロシアのシンボルとして建設された、世界でもっとも大きな聖堂のひとつでもある 「イサク大聖堂」 に行ってみることに。

 

 

1710年にピョートル大帝によって建設された木造教会からスタートし、3回改築されて今の形になりました。ピョートル大帝の誕生日が聖イサクの日だったので、聖イサク聖堂と呼ばれるように。

 

川が近くて地盤がゆるいこの場所にこのような大聖堂を立てるのは困難で、地下には 土台作りのために 2万本以上の杭がうたれたそう。土台作りだけで 5年もかかったというからすごいです。

 

 

 

 

聖堂前の広場には、ピョートル大帝像 「青銅の騎士」 がたっていました。

 

さて!イサク聖堂では、外側にあるカッサでチケットを買って、内部に入るのですが、わたしはまず、外側の別の入り口に向かいました。


「バカと煙」 のわたしは世界各地で高いところに上ることを良しとしているのですが、ここイサク聖堂でも、てっぺんのドーム部分にある展望台まで行くことが出来るんです!

 

 

高さ 60m のドームまで、上った階段は 200段。

天気があまりよくなかったので残念ですが、サンクト・ペテルブルクの街を一望できました。

 

 

展望台から見下ろしたイサク広場。

 

 

 

パステルグリーンの建物はエルミタージュです。
 
全体的に淡いパステルカラーの建物が多いのが、サンクト・ペテルブルクの特徴。

近いだけあって、北欧っぽい雰囲気もありますね。

 


展望台でしばらく過ごしたあとは、再び階段を下って聖堂内部へ。

ドームの外側に設置された外階段を下りてから、建物内部の螺旋階段を使います。

 

 

階段を下りたら、いよいよ聖堂内部へ。

 

 

フランス人建築家によって 30年かけて建てられたこの聖堂、内部は壁も天井もアーチもすべてモザイクによって装飾されていて、重厚にして絢爛豪華。

 

 

 


いままでモスクワで見てきた、主にフレスコ画で装飾された淡い色味のロシア正教の聖堂とはだいぶ違って、どちらかというとハンガリーやイタリアで見たカトリックの教会みたい。

 

 

でも、れっきとしたロシア正教の聖堂なので、たくさんのイコン (聖人像) が飾ってありました。(それも、全部モザイクで!)

 

 


さきほど展望台にあがってきたドームの内側は、光が入って白く輝いていて、とても綺麗。

 

壁という壁に聖書の物語が描かれているし、細部まで装飾が細かいので、逆にこを見たらいいのかわからなくなるような感覚に。プロテスタントの何もない質素な教会と比べるとすごい違い。

 

いつまでもいろんなモザイクを見ていたかったのですが、正教の教会は椅子がないのですわれずしんどくなってしまった…


 

 

というわけで、西洋風のイサク聖堂を見たあとは、おなじくサンクト・ペテルブルクのシンボル的教会で、純ロシア風の 「血の上の救世主教会」 に行ってみることに。


モスクワのワシリー大聖堂 (ポクロフスキー大聖堂) を思わせるような、たまねぎドームをたくさん持つ構造の、いわゆるロシア風の教会。

 

 

運河越しに半分だけ姿を見せていて、すこし隠れたような様子が、なんだかちょっと神秘的。

 

楽しみにしてきたのですが、10分ほど遅れで到着し、すでにカッサがしまっていました。

 

ガーン!

 

しょうがないので、お土産を見たりしてウロウロ歩き回ってから (考えたら、ロシアでマトリョーシカをいくつ買ったか!)、食事にすることに。

今日こそ、トラディッショナルなビーフ・ストロガノフが食べたい。

 

「文学喫茶」 という有名なロシア料理店で食事がしたかったのですが、あいにくの満席。

そこで、大通り沿いや、一本入った横道などを歩き回ってみましたが、なかなかよさそうなお店が見つかりません。サンクトって、こぎれいで今風のカッコいいレストランやカフェは目につくのですが、こじんまりしたロシア料理のレストランが見つけにくいんです。

 

結局、小さなカフェ風のレストランに入ってみたのですが…失敗したかな。

オーダーしたのは、ロシアンサラダ (日本いうポテトサラダ) とビーフ・ストロガノフ。

 

 

 

もっと薄切り肉の、ビーフシチューっぽい煮込みを想像してたんだけどなぁ。

しかも、ロシアビールもおいてなかったので、ドイツビールを飲む羽目になったし。

 

なんとなく、ガッカリしてお店をあとに。

 

 

食事が終わってホテルに戻ると、まさかのオーバーブッキングで、わたしの部屋がなくなってしまったという衝撃の事実を伝えられました。

 

ガーン!

 

別のホテルを紹介してくれて、同じレートで泊まれるようにしてくれるとのことなのだけど、最初に紹介されたホテルは、市内から地下鉄で郊外に向かう途中にあって、やや遠い。

 

市内のどまんかなのホテルを押さえていたので 「利便性を重視してここを取ったんだから、もっと市内で探してほしい。多少の追加料金がかかってもかまわない」 と交渉したところ、センナヤ広場の近く、3本の地下鉄が乗り入れている便利な駅から歩いてすぐの、好立地のホテルを見つけてくれました。

 


ホテルに払ってもらってタクシーに乗車し、紹介されたホテルへ。

 

 

ものすごーくいいホテル、というわけではなかったけど、まあまあ広くて、バス・トイレ付きのプライベートルームだし、(翌日気づくのですが)とにかく駅が近くて便利でした。

 

どうなるかと思ったけど、結果オーライかな…。

 

今日もものすごく歩き回って疲れました。ベッドに入ったら即寝。



 

 

 

Hotel Alexandria

シングルルーム 2,000 Rub

(レジストレーション料 100 Rub)

 



 

とうもろこし 80 Rub (屋台)

イサク聖堂入場料 (展望ドームとセット券) 400 Rub (イサク聖堂)

夕食 メモ忘れ (店の名前もメモ忘れ)

 

 

※ 1 ルーブル = 約 3 円

 

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