ロシア鉄道の旅 - エルミタージュ美術館 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2011年 5月 5日。

 

7時 55分に豪華寝台列車 「赤い矢号」 でサンクト・ペテルブルクに到着しました。鉄道モスクワ駅からは地下鉄に乗り換えて、市内まで。

 

モスクワでは日中Tシャツでも大丈夫なくらいに暖かかったのに、さすが北上しているだけあって、サンクトはかなり寒い!コート着ていてもまだ寒いくらい。

 

 

予約をしていたホテルまで荷物を持って歩いたのですが、モスクワ同様、地図上の感じよりもずっと街が広くて、思っていた以上に歩きました。

 

 

街の様子は、モスクワに比べるとずっと明るくて垢抜けていて、ヨーロッパっぽい印象です。

 

 

まだ朝早いため、ホテルに荷物だけ置かせてもらって街へでると、街じゅうで見かけたチェーン店 「Кофе Хауз (コーヒー・ハウス)」 へ。

 

 


カプチーノを飲みながら、日記をつけたり、今日、明日のスケジュールをどうするか考えたり、本を取り出して読んだり。シベリア鉄道内でかなり読書が進むのではと思って 3冊も持ってきたのに、最初の 1冊がやっと読み終わったのが、ここ。

 

 

そんなこんなで、10時過ぎになりました。

店を出て向かったのは、世界三大美術館のひとつ 「エルミタージュ美術館」 です!

 

 


第一木曜日は入場無料だったので かなり並ぶかなぁと思っていたのですが、案外早く入場できました。(夏など観光シーズンはかなり待つのではと思います)。

 


世界遺産にも指定されている 「エルミタージュ」 は、もともとロマノフ王朝の王宮 (冬宮) だった建物を中心に、5つの建物から成る巨大な美術館。

 

18世紀にエカテリーナ2世が収集したコレクションを、19世紀に入ってから一般にも公開を始めたのが始まりだそうです。

 

 

もと王宮だけに、内部はとにかく絢爛豪華!

 

 

「大使の階段」 と呼ばれる正面玄関。

 

 

 

そして、「大使の階段」 に続くのがこの 「大玉座の間 (聖ゲオルギーの間)」 です。

 


 

 

階段を上ってきたゲストたちが、この大広間で歴代皇帝と謁見してきたんですね。

 

ほかにも、エカテリーナ 2世の愛人たちが暮らした部屋、ピョートル大帝を讃えるための部屋など、とにかく広くて豪華でお金のかかった部屋が目白押し。

 

 

宝飾品や絵画などのコレクションが展示されている部屋もいちいち豪華。

 

 

 

1812年の祖国戦争でナポレオンと戦った英雄の肖像画で埋め尽くされた部屋。

 

 

 

赤い壁中に肖像画が掲げられていました。

 

 

展示室と展示室をつなぐ廊下でさえ、こんな感じ。

 

 

ヴァチカンにあるラファエロのフレスコ画を壁一面に模写した 「ラファエロの回廊」。


まさに、建物が丸まる全部美術品。絵を見て回らなくても十分なくらい?

 

 

なんて言っていられないのが、この美術館のコレクションのもの凄さ。

歴史的な価値がある貴重な美術品や、とんでもない名画の数々が館内を埋め尽くしているので、足を棒にしてでも見て回らないと!

 

コレクションは本当に多岐にわたっていて、

古代の壁画の一部や写本、古地図、エジプトのミイラのような博物館的な貴重な展示から…

 

 

 

イタリア、フランドル、オランダ、スペインのすさまじい名画たち…

 

 

 

 

さらには 19世紀から 20世紀の近代ヨーロッパ絵画まで、とにかくすごい品揃え。

 



 

なかでも、イタリア美術のコレクションは質・量ともに素晴らしく、絵に興味がない人でも知っているような有名な画家 (ラファエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、カラヴァッジョ、ティツィアーノ…) の作品が次から次に続きます。

 

オランダ絵画ならレンブラントの絵が 20枚も 展示されている 「レンブラントの間」 が贅沢だったし、スペイン絵画では大好きなムリーリョの絵が何枚も見れて嬉しい驚きでした。

 

近代ヨーロッパ絵画のセクションも、ゴッホやモネ、セザンヌ、ルノワール、ピカソやゴーギャンなどが惜しみなく並びます。

 

さすが世界三大美術館!

 


10時半の開館時間とほぼ同時に入館し、とにかく歩き回って見て回りましたが、とても見切れないし、見足りない。

 

なので、13時前にいちど、館内のカフェテリアで軽くランチをしてから午後また見て回ることにしました。(写真だとパスタのようにも見えるけど、細切りのチーズがかかったサラダです)。

 

 

 

午後は午前中に見残していた近代絵画を見て回ってから、王宮文化のセクションへ。ここでは、王政当時の宮殿内がそのまま再現されています。

 


うう、階段つきの豪華な図書室、うらやましい。

 

 

そして、最後に足を運んだのが、アジアのセクション。

日本の古美術などを興味深そうに見て回る見学客の姿が、わたしにとっては興味深い。

 

 


能面の展示などはわたしの目から見るとただ怖かったけど、外国人の目にはどう映るんだろ。

 

 

午後も 2時間近くぐるぐると歩き回って、美術館を後にしたのは 15時ごろ。

 

今日は朝から夕方近くまで、半日以上もエルミタージュで過ごしました。

モスクワに続いて美術品ずくしだったサンクト・ペテルブルクの滞在に相応しいスタートです!

 


 

 

 


 

地下鉄 1回乗車が 25 Rub (地下鉄)

カプチーノ 185 Rub (Кофе Хауз)

エルミタージュ美術館 入場無料 (エルミタージュ

カフェテリアでのランチ 250 Rub くらい (エルミタージュ)

ポストカード、お土産 170 Rub (エルミタージュ)

 

※ 1 Rub (ルーブル) = 約 3 円

 

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