ドイツ、ドレスデン旧市街 | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2009年 3月 6日。

 

翌朝、携帯のアラームで目覚めたものの、どうしても起きられず…

 

旅が始まって以来、かなりハードスケジュールで動いてきている上に、ベルンのカーニバルで連日の寝不足。さらに、ベルリンでは友人と毎晩話し込んだりしていたので、寝不足と疲労が、すでに限界に来ているんです。

 

なるべく早めに起きて動き出そうと思ってたんだけど・・・ムリ

 

アラームをかけなおして、二度寝。

ホテルの朝食も、残念ながらパスして、チェックアウトぎりぎりまで寝ていました。

 

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さて、11時過ぎに、ようやくホステルに荷物を預けて、街歩きへ。

 

見たかった 作家エーリッヒ・ケストナーの博物館 「Erich Kästner Museum ケストナー・ミュージアム 」 は、残念ながら金曜クローズなので、あきらめて新市街から旧市街に抜ける大通りへ。

 

疲れがピークなのか、いつもより歩みがめちゃくちゃ遅いのを痛感します。

 

旧市街に向かう橋に差し掛かりました。

橋の手前の金ぴかの像はアウグスト強王の像。

 

エルベ川沿いに古い重厚な建築物の並ぶドレスデンの町並みが見えてきました!

 

 
 

橋をわたるにつれ、ゆっくりと近づいてくる旧市街。

天気がものすごく悪いため、ちょっと霧につつまれたように見えます。

 

 


大きな荷物を背負ったバックパッカーに追い越されて行きました。

今日のわたしは、おそらくアリにだって追い越されることでしょう…それくらい、ノロい。


やっと橋をわたって、旧市街に入りました。

川沿いに重厚な古い建物が並ぶ様子は、ちょっと言葉にしがたい美しさです。

 


でも、実は、この美しいドレスデンの旧市街は、第二次大戦で大空襲を受けて焼け野原になっているんです。歴史的建造物のほとんどが壊滅。

 

戦後は東ドイツに組み込まれ、多くの建築物が、廃墟のまま放っておかれていました。

 

東西統合後に歴史的建築物の再建が進められ、最近になってやっと、現在の姿を取り戻したんです。

 

 

 


ドレスデンとエルベ川の景観は、世界遺産に指定されています。

 

建築家ゼンパーが設計したオペラ座、通称 ゼンパー・オペラ。

空襲で壊滅し、1985年に復興しました。

 

 

 

 

こちらは、王宮 (ドレスデン城)。

こちらは現在も修復作業が行われています。

 

 
 
 

こちら、王宮 (ドレスデン城) の外壁にマイセン磁器のタイル 25,000枚を使って描かれた壁画 「君主の行列」。ドレスデンを支配した歴代の王や貴族の姿が描かれているそうです。

 


 

さて、何やら浅草の雷門を思い出す、強そうな彫像 2体が見守る (にらみを効かせる?) ドレスデン城の門をくぐって、ツヴィンガー宮殿へ。

 

 

こういう門を、普通にみんなが日常的にくぐっているのかと思うとなんだか不思議な気がします。


ツヴィンガー宮殿は、アウグスト王の命で 18世紀に建てられた、ドレスデンを代表するバロック建築。空襲でほぼ全壊しましたが、1988年から 4年の歳月をかけて再建されました。

 

 

 

まずは、入口からそのまま突っ切って、中庭まで出てみます。

 

 

 

 

中庭の様子。広々とした庭園になっているのですが、天気が悪くて残念。

 

 

 

さて、この王宮、現在、内部は博物館や美術館になっているのですが、わたしのお目当ては、ヨーロッパの古典絵画を集めた 「Gemäldegalerie Alte Meister (アルテ・マイスター絵画館)」。

 

 

 

イタリア・ルネッサンス絵画や、フランドル絵画、ドイツやスペイン、フランスの名だたる巨匠の絵画が集められたコレクションもさることながら、建築家ゼンパーによる建物やインテリア自体もとても見事な、美しい美術館です。

 

 

 

 

建物の窓から、宮殿の前の広場を。

左に見えるのがゼンパー・オーパー (ゼンパー・オペラ)、右に見えるのがドレスデン城と宮廷教会。中央にあるのはヨハン王の像です。

 

 

 


この美術館でわたしが特に見たかった絵画は、この 3枚。

フェルメールの 「取り持ち女」 「窓辺で手紙を読む女」 と、ラファエロ 「システィーナの聖母」。

 

 

 

フェルメールは、これで、ヨーロッパにある 22枚のうち、17枚を実際に見たことになりました。

 

「システィーナの聖母」 のほう、一番下にいる 2人の天使の絵は、どこかで見たことのある人も多いのではないでしょうか?
 

 

上階の窓から眺めた広場 (何回見ても飽きない)。

 

 


さて、美術館を出て、しばらく旧市街を歩き回ってみます。

 

左の写真のたまねぎ屋根は、ツヴィンガー宮殿の城門です。

 


 

 

 

 

奥に見える教会は、フロイエン教会 (聖母教会)。

 

瓦礫の堆積のままの状態で放置されていた聖母教会の再建には、世界中から182億円もの寄付が集まったそう。

 

瓦礫から掘り出したオリジナルの部材をコンピューターを活用して可能な限り元の位置に組み込む作業は「ヨーロッパ最大のパズル」と評されたそうです。


そこから、建物の間をぬけて、エルベ川沿いの 「ブリュールのテラス」 に向かいます。そこから見るドレスデンの街はとても美しいんだそう。

 

たしかに、川沿いの建築物がとてもきれいに見えます。

 

 

 

 
 


ドレスデン、古びて黒ずんだ石が味わいのある、本当に美しい建物で満ち溢れた町でした。ひたすら天気が悪かったのが残念。

 

 

 

さて、そろそろ、駅に向かう時間です

 

ホステルで荷物をピックアップして駅に向かいます。

でも、今日はなぜか、荷物がいつもの1.5倍くらい重く感じる。なんでこんなに重いんだろう!?疲労がピークに来ていて、体力がないのかも…

 

しかも、なんと、いつもよりも歩くのが遅いせいで、乗るつもりだった列車に間に合いませんでした。

 

急いで歩こうとしても、まったくスピードが出ないんだよね、こんなの初めて。

 

それでも、次の列車でなんとか ニュルンベルクに向かってドレスデンを後にしました。

 

 

 

 

4時間の列車の旅では、疲労のせいか、ひどく気分が悪くなり、座っているのもつらくなってしまい。2人掛けの席に横になっていると、いつの間にか眠り込んでしまっていました。

 

列車が混んでいなかったので良かった。

 

ニュルンベルクに到着したのは、20時18分。

列車の中で眠ったおかげで、駅についたときにはだいぶ楽に。

 

泊まったのは、駅からすぐの立地がとても良かった 「Hotel Garni Probst 」。

今回は、バス・トイレ付きのシングルルームです。

 

 

 

窓の外には、暗闇の中にうっすらと、旧市街の様子が見えていました。

ニュルンベルクは楽しみにしてきた町なので気持ちがウズウズするけれど、胃がキリキリと痛むので、夕食はパスしてこのまま就寝です。

 

 


 

 

Hotel Garni Probst

http://www.hotel-garni-probst.de/

シングルルーム € 56

 


 

ドレスデン Dresden 16.55 - 20.18 Nürnberg ニュルンベルク (4h)
DB ドイツ国鉄



 

 

「Geroge's Scecret Key to the Universe」

Stephen Hawking & Lucy Hawking

Corgi

 

 


 

コーヒーとパン € 3.5 (ドレスデン)

ポストカード € 2 (ドレスデン)

アルテマイスター絵画館 € 10 (入場料)

ドレスデン = ニュルンベルク間の列車運賃 : ジャーマン・オーストリア・レールパス利用

 

※ € 1 (ユーロ) = 約 119 円

 

 

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