ザルツブルクの丘の上から | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2009年 2月 25日。

 

午前中はザルツブルクの目抜き通り、ゲトライデガッセとその周辺を散策してみましたが、これから、レジデンツ広場と城塞を回ってみようと思います。

 

右矢印 ザルツブルク 午前中の模様はこちらから

快晴のザルツブルク!

 

ゲトライデガッセ周辺が庶民中心のダウンタウンだとしたら、これから訪れるのは宮殿や大聖堂、お城など、ザルツブルクの山の手地区。

 

レジデンツ広場に出てきました。(レジデンツとは宮殿のこと)。

 

左の塔は新宮殿 (州庁舎) の鐘楼で、35の鐘のついたカリヨン (ドイツ語でグロッケンシュピール) が 1日に3回、モーツァルトを演奏します。(残念ながらわたしは聞き逃しました)。

 

右は、横から見た大聖堂。

 

 

 

 

 

広場に立っているモーツァルト像です。

 

 

ザルツブルク生まれのモーツァルトは、この町の観光のひとつのポイントとなっている人物。モーツァルト関連のグッズも、お土産屋さんにはあふれてましたよ。

 

 

右は、丘の上の城塞。これからそこまで登ってきます。

 

 

 

その前に、広場に出ていた気になる屋台をチェック。

なるほど、プレッツェル屋さんなんだ。お腹は減ってないので、アイスティーのボトル (毎度おなじみ、ネスティー ピーチ) を購入。

 

 

 

向こうに見えるのがケーブルカー。あれに乗って、城塞まで登ります。

 

 

 

ケーブルカー乗り場に向かっていると、なにやらおかしな人が、こちらに背をむけていて…

 

 

何をやっているんだろ?

どうやら、お化粧をしていた様子。

 


さて、ケーブルカー乗り場に到着しました。

こちらの看板も、当然、鉄細工のかわいらしい看板です。

 

このケーブルカーは1892年の創業だそう。

 

 
 

ケーブルカーは屋根がガラス張りになっていて、景色がよーく見えました。

ぐんぐん小さくなっていく、ザルツブルクの町並み。

 

 

てっぺんに到着しました。

うん、まさに 「お城」 です!

 



 

ケーブルカー乗り場からは、右に進むと上に行けるんですが、左に進むとカフェ・レストランがあって、そこのテラスから景色を眺めることができました。

 

 

 

 

 

来た道をとって返して、ケーブルカー乗り場を通り過ぎて進むと、上に登る階段が。ここからさらに、上の城壁内に行けるんです。

 

 

 

城内に出てきました。

 

このホーエンザルツブルク城は 11世紀に建てられたお城で、この町で一番高いところにある建物。町のどこからでも見ることができます。

 

 

15世紀までは大司教の住居として使用され、それ以後は兵舎または牢獄として利用されてきましたが、外敵に占領されたことが一度もなく、ヨーロッパ中世のものとしては完璧に保存された稀有な例となっているそう。

 

内部には礼拝堂や、豪華な装飾の部屋があるほか、一部は博物館となっていて、中世の武器や、魔女狩りの拷問具などが展示されているそうです。(わたしは内部は見てません)。

 

城内の展望台から。

 

ほんとーうに、アルプスに囲まれているのね、めちゃくちゃ綺麗。

 


たまたま隣にいた日本人の女の子が 「ああ、ここで寝れる…」 って言ってたけど、ほんと、気持ちが穏やかに落ち着いちゃって、眠くなる感じは分かります。

 

わたしはここで、iPod でモーツァルトを一曲聞いてみました。

(クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 第一楽章)

 


今ものこる中世の城壁。

 

 

昔は、町が城壁でぐるりと囲まれていたんですね。

 

城壁ができたのは13世紀のことだそうですが、ザルツブルクの町そのものの歴史は、7世紀までさかのぼることができるんだそうです。

日本で言うと奈良時代より前、飛鳥時代です。聖徳太子の時代かぁ。

 

そういえば、バルト三国各国の城壁も13世紀のものじゃなかったっけ?

中世ヨーロッパでは都市国家が発展して、城壁ブームが起きたのでしょうか。

旅をしていて 「いつも」 思うのは、「帰ったらもう一回ちゃんと世界史やろう!」 ってことです。


再びケーブルカーに乗って、丘を下りてきました。(徒歩でも降りられます)。


街へ戻る小道で、さっきのオジサンを発見。

すでに準備は済んだようです。

 

 

修学旅行風のイタリア人の学生の一団に囲まれていました。

 

 

レジデンツ広場に戻ってきました。

広場のど真ん中にでーんと立っている、大聖堂を見学。

 

最初の大聖堂が建てられたのは 8世紀ですが、現在の建物は 17世紀に建て直されたもの。

 




 

大聖堂正面の写真はいいものが取れなかったので、これは Wikipedia からお借りしました。

 

かなり 「壮麗」 なバロック建築で、天井も美しい。

 

ここのパイプオルガンは ヨーロッパ最大級 とのこと。

モーツァルトもここでオルガンを弾いています。

 


右の写真は、モーツァルトが洗礼を受けた聖水盆。現在は使われておらず、展示してあるだけです。

 

 


教会を出たら、川のほうに向かって北上。

待機中の馬車たち。

 

 

こちらの黄色い建物は、ゲトライデガッセ にあるモーツァルトの生家です。

壁にでかでかと 「モーツァルトの生家 Mozarts Geburtshaus」 と書かれていました。

 

モーツァルトが生まれたのは、この建物の 4階だそう。

 

現在は記念館で、自筆の楽譜や愛用した楽器などが展示されているようです。

 

 

 

さて、そろそろ、川の南側の旧市街を出て、北側のミラベル宮殿を目指します。再び門をくぐって川べりに出て、川をわたります。

 

 

 

新市街のほうに出ました。右の写真は、モーツァルトの住んでいた住居。

内部はモーツァルトに関する博物館みたいになっていて、資料や写真、彼が実際に使っていた楽器などが展示されているようです。

 

 

 

さて、ここからミラベル宮殿は目と鼻の先。

なんか公園に出た、と思っていたら、それがもう、ミラベル庭園でした。


 

『サウンド・オブ・ミュージック』 では、噴水のまわりで 「ドレミの歌」 が歌われました。

 

 

せっかくのガーデン、夏はとってもきれいなんだろうけど、冬は、雪をかぶって真っ白です。

 

 


下がミラベル宮殿です。

17世紀に、時の大司教が権力にモノを言わせて愛人のために建てたもの。

のちに、モーツァルトもここで演奏をしています。現在は市長公邸。

 


さて! 天気もいいし、とても気持ちの良いザルツブルク、ほんの 5~6時間程度で去るのは残念なのですが、今回の旅はかなり日程が詰まっているので、14時半の列車をつかまえるために、そろそろ駅へ向かわなければ。

 

 

ホステルに戻って、荷物をピックアップして、駅に。

 

 

 

駅についてみたら、なんと、列車は30分以上遅れているとのこと。

 


なんだ、急いで戻ってきたのに、そんなことなら、もうすこしゆっくりできたなぁ。見そびれちゃって、戻ろうか迷って結局見ないできちゃった観光スポットのひとつ 「馬洗い場」、見てくればよかった。


その後、パン屋さんでパンを買って、ベンチでのんびり列車を待つことに。
 

この ANKER Brot はオーストリアのパン屋さんチェーン。かなり大きなチェーンで、ウィーンはじめ、オーストリア各地でかなり見かけました。

 

 

ドイツもそうだけれど、こういうパン屋さんでは、ちょっと甘い感じのお菓子っぽいパンが主流。

 

 

予定時刻の 10分前にホームへ。けれど、待てど暮らせど、電車は来ない。結局、そこから更に 10分遅れで到着しました。結局、定刻の 40分遅れです。

 

 

 

さて、これからアルプスのど真ん中、チロル地方の都市インスブルックへむけて、2時間の列車の旅。アルプスの美しい景色が堪能できるはず!

 

乗り込むと、なぜかホームで話しかけられて少しおしゃべりをした (しかも、彼女は英語を話さないので、ドイツ語で!) ルーマニア人のおばさんに 「さあ、こっちよ!」 という感じで、おんなじコンパートメントに呼ばれてしまいました。

 

このおしゃべりなおばさんと、これから予想以上の長時間、同じコンパートメントをシェアすることになろうとは、このときは思いもせずに。

 

 

 


 

ザルツブルク Salzburg 14.33 (15.15) -
ÖBB (オーストリア国鉄)



 

 

「Murder on The Oriental Express」

Agatha Christie

Harper Collins

 

 

 

ケーブルカー € 10.5 (お城の入場料込み)

ネスティー ピーチ € 1.5 (ザルツブルク 屋台)

レーゼンシュネック (レーズンパン) € 1.7 (ANKER)

チョコレート € 5 くらい (駅の売店)

ザルツブルク = インスブルック間の列車運賃 : ジャーマン・オーストリア・レールパス利用

 

 

※ € 1 (ユーロ) = 約 119 円

 

 

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