快晴のザルツブルク! | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2009年 2月 25日。

 

目覚めて窓の外を見て。

思わず 「わぁー!」 と声を出してしまいました。

 

 

ザルツブルク、快っ晴です!

 

思えば、ヨーロッパ大寒波のおかげで、去年よりも1か月以上遅いスタートだったにも関わらず なかなか綺麗に晴れた日に恵まれなかったんです。

(去年より北国を回ってるせいもありますが)。

 

久々の青空に、気持ちまでぱーっと晴れ渡るようです。

すでに、わくわくと楽しくなってきました。

 

しかも、部屋の窓から、アルプスの山々が、呼んでる!!

 

 


ちゃきちゃき準備して、早めにホステルを出ます。

いつもの分厚いニットのセーターを着こんだ後、思いなおしてカシミアの薄手のカーディガンに着替えました。それくらい、暖かいです。

 

ザルツブルクは 「塩の城」 という意味で、岩塩の交易によって栄えた町。

近くには岩塩坑もあって、トロッコや滑り台で坑内を回るツアーに参加できるそうです。(ヴィエリチカの岩塩坑よりも楽しそう)。

 

歴史地区は世界遺産にも登録されていて、モーツァルト生誕の地として、または映画 『サウンド・オブ・ミュージック』 の町として、知名度もバツグン。

 

川を渡った南側が旧市街の中心部なので、まずは南にむけて歩いて行きます。

 

そろそろ、建物の様子が変わり始めました。

お店やレストランが増えてきて。

 

 

 


なにやら可愛げな小道を発見。

 

 

 

奥に、アンティークのおもちゃや小物などを扱うお店があるようです。ちょっと入ってみましたが、こまごまとした雑貨がとてもかわいかったです。

 

 

 

ドイツ語圏らしいたたずまいのお店。

こういうセンスは、とても好み。

 


 

 

近くには、およそ商標をクリアしているとは思えないレストランの看板が。大丈夫?

 

 


通りをこのまままっすぐ行くと川に出ますが、その前にちょっと左に折れて、寄り道を。

 

この階段を上って、カプツィーナーベルク と呼ばれる、(夏は) 緑の丘に登ることができます。

 

 


見た目よりも結構急な坂道をのぼっていくと…


 

 

 

ふヒー、高台の展望台に到着しました。

寝起きの体にはキツかったけど、来た価値アリ!な景色。

 

反対側の高台にあるお城まで見渡せます。

 

 

 

 

展望台からはすぐに下る階段があるのですが、もう少しだけ奥まで行ってみようかなと思って、深々と積もった雪の道を進んでいくと、モーツァルトの像に出会うことができました。

 

 

 

この丘、冬なので雪に埋もれていましたが、夏は緑に包まれてすごく良いんだろうな。市街地のすぐ隣にこんな自然があるなんて、うらやましい。

 

 

さて、ここからは丘を降りよう。

 

朝食代わりに ピーナッツバター味のキットカットバー をむしゃむしゃ食べながら。血糖値が上がって、ぷーっとあったかくなった気が。


雪の坂道を注意深く降りていく。

真っ青な空をバックに、遠景にアルプス。

 

 

 

ふう!

やっと階段をおりきって、市街に出ました。

 

するとちょうど、観光用の馬車が、カッポコカッポコ 音を立てて、前を通り過ぎて行きます。

 


 

 

丘から降りたら、すぐ目の前がもう、川。

 

南に向かって、橋を渡って行きましょう。

 

 


小さな門をくぐって、旧市街へ。

 

 

 

すぐに、ゲトライデガッセ という商店街に出ます。

ここは、アンティークな看板がものすごく美しい、ザルツブルクでいちばん賑やかな通り。

 


 

 

中世の時代を思わせる鉄細工の看板は、何のお店か分かるようなサインになっています。

 

仕立て屋さんに、薬屋さん、帽子屋さん。

 

 

 

 

鍵のマークは不動産屋さんかな?

 

 

 

アパレルフランチャイズのZARAも、このマークです。

 

 

 

字が読めない人が大半だった時代の名残ですが、今は逆に、とってもおしゃれで美しい町のシンボル。


さて、この通りには、いくつもの細い抜け道があって、通りの向こう側に出ることができるようになっています。

 

 

抜け道の壁がショウウィンドウの働きをしていたり、奥にお店の入口があったり、そこからまた細い脇道に入れるようになっていたり、中庭があったり、カフェがあったり、意外にもつきあたりで、どこにもでられなかったり。

 

さながら、迷路のよう。

 


その一本をぬけてみると、広場っぽい場所にでたんだけど、あちこちに、たくさん屋台が立っています。

 

ああ、この広場は、マーケット広場なんですね。

 

 

 

 


テーブルクロスを広げて回っていたお兄さん。

そうか、広場に面したカフェ・レストランが、ランチにむけて外にテーブルを出しているんだ。

 

 

 

ランチといえば、わたしもそろそろお腹が減ってきました。

ランチに食べたいものは、実は、決まっています。

 

さっき抜け道を歩いていて思い出したんです。以前テレビで見た、ザルツブルクの地元の人たちが行列を作って買う 「この町一番のホットドッグ」 !

 

たしか、商店街とマーケットの立つ広場を結ぶ抜け道のどこかにある、小さなスタンドだったはず。

 

 

というわけで、お店の並ぶゲトライデガッセの、たくさんの抜け道を行ったり来たり探してみました。

 

テレビで見たあのスタンドは、屋根のついた細い道だったはず、ってことはここじゃないな。こっちかな、ここも違う。

 

こっちでもないし、じゃあ、こっちの道とウロウロした結果…

 


・・・あっ!

 

この看板、見おぼえがあります! ここだっ! やっと辿り着いた!

 

 

 

今日は行列はできてなかったけれど、たしかにこのスタンドでした。番組内で、ショッピングバッグを下げて並んでいた母娘が 「ここのホットドッグが、この町で一番おいしいのよ」 って言って、買い食いしながら出て行ったのを覚えてます。

 

さっそく、わたしもひとついただきました。

へぇー! こんな感じなんだ、ここのドッグ。パニーニみたいなパンにはさんであるのは、かなりパプリカが効いたソーセージ。とても美味しい。


食べ歩きしながら、街を散歩してみます。

 

クリスマスグッズのお店はさすがのドイツ文化圏。

 



 

雪の中に牛がたたずんでいたのは、ビアホールの中庭。夏なら、この中庭に長テーブルとベンチが並んでいるんでしょうね。

 


前を通りがかった靴屋さん。「足の裏氏」 に目が釘付け!

 

 

 


ここは看板屋さんの工房かな?

お店の外に飾ってあったのは、どうやらお土産用の、アンティーク風なミニ・看板。いろんな職業の名前が、絵入りで描かれています。店内にももっとあったみたいだし、自分や友達の職業、探してみればよかったな。

 


 

今度ザルツブルクに行く機会があったら、絶対に探しに行こう!

 

 

さて、ホットドッグも食べ終わりました。

 

これから、ザルツブルクのもうひとつの観光の目玉、大聖堂やモーツァルト像のあるレジデンツ広場と、丘の上のホーエンザルツブルク城塞に行ってみます。

 

 

 


 

ポストカード € 2 (ゲトライデガッセ)

切手 € 2.8 (ゲトライデガッセ)

ホットドッグ € 1.8 (ザルツブルク)

 

※ € 1 (ユーロ) = 約 119 円

 

 

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