2009年 2月 25日。 目覚めて窓の外を見て。 思わず 「わぁー!」 と声を出してしまいました。
ザルツブルク、快っ晴です! 思えば、ヨーロッパ大寒波のおかげで、去年よりも1か月以上遅いスタートだったにも関わらず なかなか綺麗に晴れた日に恵まれなかったんです。 (去年より北国を回ってるせいもありますが)。 久々の青空に、気持ちまでぱーっと晴れ渡るようです。 すでに、わくわくと楽しくなってきました。 しかも、部屋の窓から、アルプスの山々が、呼んでる!!
ちゃきちゃき準備して、早めにホステルを出ます。 いつもの分厚いニットのセーターを着こんだ後、思いなおしてカシミアの薄手のカーディガンに着替えました。それくらい、暖かいです。 ザルツブルクは 「塩の城」 という意味で、岩塩の交易によって栄えた町。 近くには岩塩坑もあって、トロッコや滑り台で坑内を回るツアーに参加できるそうです。(ヴィエリチカの岩塩坑よりも楽しそう)。 歴史地区は世界遺産にも登録されていて、モーツァルト生誕の地として、または映画 『サウンド・オブ・ミュージック』 の町として、知名度もバツグン。 川を渡った南側が旧市街の中心部なので、まずは南にむけて歩いて行きます。 そろそろ、建物の様子が変わり始めました。 お店やレストランが増えてきて。
奥に、アンティークのおもちゃや小物などを扱うお店があるようです。ちょっと入ってみましたが、こまごまとした雑貨がとてもかわいかったです。
ドイツ語圏らしいたたずまいのお店。 こういうセンスは、とても好み。
近くには、およそ商標をクリアしているとは思えないレストランの看板が。大丈夫?
この階段を上って、カプツィーナーベルク と呼ばれる、(夏は) 緑の丘に登ることができます。
ふヒー、高台の展望台に到着しました。 寝起きの体にはキツかったけど、来た価値アリ!な景色。 反対側の高台にあるお城まで見渡せます。
展望台からはすぐに下る階段があるのですが、もう少しだけ奥まで行ってみようかなと思って、深々と積もった雪の道を進んでいくと、モーツァルトの像に出会うことができました。
この丘、冬なので雪に埋もれていましたが、夏は緑に包まれてすごく良いんだろうな。市街地のすぐ隣にこんな自然があるなんて、うらやましい。
さて、ここからは丘を降りよう。 朝食代わりに ピーナッツバター味のキットカットバー をむしゃむしゃ食べながら。血糖値が上がって、ぷーっとあったかくなった気が。 雪の坂道を注意深く降りていく。 真っ青な空をバックに、遠景にアルプス。
ふう! やっと階段をおりきって、市街に出ました。
するとちょうど、観光用の馬車が、カッポコカッポコ 音を立てて、前を通り過ぎて行きます。
丘から降りたら、すぐ目の前がもう、川。
南に向かって、橋を渡って行きましょう。
すぐに、ゲトライデガッセ という商店街に出ます。 ここは、アンティークな看板がものすごく美しい、ザルツブルクでいちばん賑やかな通り。 中世の時代を思わせる鉄細工の看板は、何のお店か分かるようなサインになっています。
仕立て屋さんに、薬屋さん、帽子屋さん。
鍵のマークは不動産屋さんかな?
アパレルフランチャイズのZARAも、このマークです。
字が読めない人が大半だった時代の名残ですが、今は逆に、とってもおしゃれで美しい町のシンボル。
抜け道の壁がショウウィンドウの働きをしていたり、奥にお店の入口があったり、そこからまた細い脇道に入れるようになっていたり、中庭があったり、カフェがあったり、意外にもつきあたりで、どこにもでられなかったり。 さながら、迷路のよう。
ああ、この広場は、マーケット広場なんですね。
テーブルクロスを広げて回っていたお兄さん。 そうか、広場に面したカフェ・レストランが、ランチにむけて外にテーブルを出しているんだ。
ランチといえば、わたしもそろそろお腹が減ってきました。 ランチに食べたいものは、実は、決まっています。 さっき抜け道を歩いていて思い出したんです。以前テレビで見た、ザルツブルクの地元の人たちが行列を作って買う 「この町一番のホットドッグ」 ! たしか、商店街とマーケットの立つ広場を結ぶ抜け道のどこかにある、小さなスタンドだったはず。
というわけで、お店の並ぶゲトライデガッセの、たくさんの抜け道を行ったり来たり探してみました。 テレビで見たあのスタンドは、屋根のついた細い道だったはず、ってことはここじゃないな。こっちかな、ここも違う。 こっちでもないし、じゃあ、こっちの道とウロウロした結果…
この看板、見おぼえがあります! ここだっ! やっと辿り着いた!
今日は行列はできてなかったけれど、たしかにこのスタンドでした。番組内で、ショッピングバッグを下げて並んでいた母娘が 「ここのホットドッグが、この町で一番おいしいのよ」 って言って、買い食いしながら出て行ったのを覚えてます。 さっそく、わたしもひとついただきました。 へぇー! こんな感じなんだ、ここのドッグ。パニーニみたいなパンにはさんであるのは、かなりパプリカが効いたソーセージ。とても美味しい。 食べ歩きしながら、街を散歩してみます。
クリスマスグッズのお店はさすがのドイツ文化圏。
雪の中に牛がたたずんでいたのは、ビアホールの中庭。夏なら、この中庭に長テーブルとベンチが並んでいるんでしょうね。
お店の外に飾ってあったのは、どうやらお土産用の、アンティーク風なミニ・看板。いろんな職業の名前が、絵入りで描かれています。店内にももっとあったみたいだし、自分や友達の職業、探してみればよかったな。
今度ザルツブルクに行く機会があったら、絶対に探しに行こう!
さて、ホットドッグも食べ終わりました。 これから、ザルツブルクのもうひとつの観光の目玉、大聖堂やモーツァルト像のあるレジデンツ広場と、丘の上のホーエンザルツブルク城塞に行ってみます。
ポストカード € 2 (ゲトライデガッセ) 切手 € 2.8 (ゲトライデガッセ) ホットドッグ € 1.8 (ザルツブルク) ※ € 1 (ユーロ) = 約 119 円
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