キルナ、ラップランドで犬ぞりに乗る! | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2008年 2月 29日。

 

今日は楽しみにしていた犬ぞりツアーの日!

 

キルナに行くのを決めたときから、絶対に参加したかった犬ぞりツアー。

町には犬ぞりツアーをやっている会社がいくつもあるので、ツーリスト・インフォのパンフレットを見て検討して (犬ぞりに乗れる時間やランチの有無、金額などを比べて)、初日に電話をして予約しておきました。

 

10時にレセプションでガイドさんと待ち合わせ。

 

ミニバンに乗り、途中でドイツ人 3人組と、オランダ人のカップルを拾って、計 6人 (+ガイドさん) で郊外のケンネルへ。

 

 

ケンネルといっても、事務所はガイドさんの自宅。

ここのケンネルは、キルナで一番小さなケンネルだそうで、ガイドさんと奥様で運営されています。

 

この村には、7人しか住んでいないんだって!

 

 

さて、服を着替えて、集合。

 

まずは、ガイドさんから犬ぞりの基本を教わります。

ブレーキの使い方、雪の落とし方。

 

その後、自分たちで、それぞれの犬たちにリードをつけて、そりにつなぎます。

 

 

 

 

 

犬ぞりの準備ができたら、2人一組になって、いよいよ犬ぞりへ。

わたしはドイツ人の女の子とペアになりました。

 


片道 1時間のライドなので、途中 30分したところで運転をかわることにして、出発!

 

最初はわたしが座って、30分後に交代して運転をしたんですが、どっちも、むっちゃくちゃ楽しいです!

 

 

わたしたちのソリは前から 2番目だったのですが、犬たちは先頭を走るガイドさんのソリについていってくれるので、運転と言っても、やらなければいけないのはスピードのコントロールだけ。

 

(前と距離が近くなりすぎたら、ソフトブレーキを踏み、止まる時にハードブレーキを踏む)。

 

思ったよりもスピードが出て、顔にあたる風が寒いけど、気持ちが良い!

 

 

景色はどんどん、なんにもない、ラップランドの平原に出ます。

「ここは川の上なんだよ」 ってガイドさんに言われてビックリ。雪と氷に覆われていて、地面との区別はまったくつきません。


真っ白で、すごく静かな、なんとも美しい世界。

 

途中でムース (ヘラジカ) が見えたんですが、写真にとるのを失敗。惜しまれます。

 

 

そして、1時間のライドを終え、平原の真ん中にある、Lavvu (ラブー) と呼ばれるラップランド式のテント小屋の前でソリを止めました。

 

 

 

ここがこのツアーの折り返し地点。

この小屋でランチを食べて、少し休憩です。

 

.


 

ここまで一生懸命走ってくれた犬たち、喉が乾いたのか、暑いのか、雪をバクバク食べていました。

 

 

 


ガイドさんが薪を割って、食事の準備。

小屋で エルク (ヘラジカ) のスープを食べます。

 

 

 

スープもパンも、デザートのマフィンも、全部奥様の手作りだとか。ヘラジカのスープなんて初めてだけど、どれも、とっても美味しかった。

 


食事をしながら、しばらくみんなでおしゃべり。

キルナのことや、犬たちのこと、ケンネルのことなどなど。

 

犬ぞり中に撮った写真を早速 写メールしていたわたしは、「日本人らしい」 とみんなに笑われました。でも、わたしにしてみれば、北極圏のこんな何もない場所に電波が届いていることのほうが驚きなんですけど!


コーヒーを飲んだら、再び、犬たちのもとへ。

待ちきれない様子の犬たち、(文字通り) 飛びついてくるのですごくかわいい。

 

 


後ろ足で立って抱きついてくる犬たちの頭をワシワシと撫でて、「また帰り道もよろしくね!」。

 

 

 

さあ、帰りのライドが始まりました。

もう運転も慣れたもの。

 

 

緊張していた行きに比べて、帰りは、あっという間に終わってしまった。

 

 

途中、空がパーッと晴れてきて、キルナで初めて、雲のない空が広がりました。この感じだと、もしかして今夜はオーロラが見れるかも!?


さて、ケンネルに到着したら、犬たちをリードから外し、ケージに戻していきます。

 

 

 

お疲れ様の犬たち、雪にまみれてゴロゴロと横になる犬も。

 

 

 


ガイドさんがしとめたというエルクのツノを見せてもらいました。かなり立派で、結構重かったです。

 

 

その後、また着替えて、ミニバンに乗ってそれぞれのホテルの近くまで送ってもらいます。

 

帰りの車の中では、それぞれメールアドレスを交換したり、和気あいあい。

 


ああ、本当に面白かった。

 

 

風邪気味でしたが、来てよかったです。

 

なかなかできない、貴重な体験ができました。


 

 

さあ、ホテルに戻って、バーでビール。


風邪薬を飲まなきゃいけないので、本当はお酒は飲まないほうがいいんだけど、こんな日に飲まないなんてありえないでしょう!

 

 

スウェーデンのビールで、1人で乾杯。

一応、ボトル 1本でやめておきましたが、おいしかったなぁ。

 

夜は、またオーロラにチャレンジ。

厚着をして、何度も何度も外に出ます。

 

今日が最後の夜。

なのに、夜空はやっぱり曇っていて、雪まで降ってきました。

 

…やっぱりダメかぁ。

 

諦めきれずに明け方まで粘りましたが、結局、最後まで天候に恵まれませんでした。

 

でも、ウィーンの日記にも書いたんですが、「大きくて綺麗で、想像をはるかに超えたものを見ると、ものすごく恐怖を感じる」 わたしは、途中から、「もしスゴイのが見えちゃったら、怖くて怖くて腰が抜けるかも」、と、若干ビビってもいたんです。

 

なので、今回はコレでよかったのかもしれません。

「誰かと一緒にいる時に見たほうがいいよ」 という、オーロラの神様のアドバイスかも。

 

それに、またオーロラを見に行く旅に出る理由ができたわけで、「今度はカナダか、フィンランドかな」 と、楽しみが増えたことでもあるし。

 

ちょっと残念ではあったけど、いろんな経験ができて、とても楽しかったキルナの旅でした。

 

明日は、ストックホルムに戻ります。

 

 


 

 

Camp Ripan (キャンプ・リパン)

http://www.campripan.se/en/Default.aspx

1泊 1,365 Kr


 

 

「Enduring Love」 Ian McEwan

Vintage (読了)

「充たされざる者」 Kazuo Ishiguro

ハヤカワepi文庫 (読了)


 

 

犬ぞりツアー Husky Safari 895 Kr (Husky & Guideservice)

ビール 58 Kr (キャンプ・リパン)

 

1 Kr (スウェーデン・クローナ) = 17 円


 



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