以前の記事でも近い内容を書いたことがありましたが、前回は松村潔先生の著書を参考に、今回の記事は雑誌の一部にあった鏡リュウジ先生の記事を参考にまとめ、かつ新たに気づいたことも書いていきます!
欠落したエレメントとは、10天体を4つのエレメントに分類したときに、天体が一つ、または一つも存在しないエレメントを指します。
前回の記事と重複はしますが、そのような、一見チャート上では本人に不足しているように見える要素が、実際の言動や人生においては強調されることが珍しくないようです。
鏡先生はこれを「占星術」だけでなく、心理学的概念の視点も踏まえて解説されていました。
「補償(コンペンセーション)」=自分が苦手にしている、あるいは意識していない面をかえって強く求め、結果的に鍛えていくことになる現象。
チャートにおける欠落したエレメントに関することをいくらやっても、実感しにくく渇望するのだそうです。
そして、ある時点からそのようなホロスコープの「影」が一転して最も目立つことに。ユングはこの逆転現象を「エナンティオドロミー」と呼ぶ。
歴史上の自分物を例に挙げて紹介もされていました。
・非常に偉大な科学者であるアインシュタインは、風エレメント木星のみ
・宗教的情熱に燃えて勇敢にたたかったジャンヌダルクは、火エレメント天体なし
ホロスコープが「当たる」「当たらない」という視点で見るのでなく、心理学的な知見を交えてこのような働きが起こるのだというのはとても興味深いです!
ここまでは以前の記事にも書いていて、うんうんと頷きながら雑誌を読んでいたのですが…その欠落した「エレメント」をみるだけでなくそのエレメントに1つ天体がある場合、その「天体」を見るのも大事なんだと…!!
私のチャートは火5・風3・土1・水1の配分です。つまり土と水がエレメントとして強調されるだけでなくその「天体」から読めるものがようです。このような天体は「エレメンタル・シングルトン」と言うそうです。
「シングルトン」は、チャート上で他の天体から離れてぽつんと配置している天体という意味があり重要なポイントであるという事は知っていたものの、「エレメンタル・シングルトン」という見方は見逃していました(ちゃんと鏡先生の占星術の教科書Ⅰに書いてあったのに…)
他にも鏡先生はホロスコープの盲点を「ブラインドスポット」と称して
・ノーアスペクト天体
・サインの切り替わり(29度・0度)にある天体
・ヨッドの軸になる天体
を挙げられていました!
話は私のチャートの戻りまして、シングルトンは「山羊座の海王星」「蠍座の冥王星」の2つになります。
それぞれがブラインドスポットの場合の意味は
・海王星:より深いレベルでの陶酔と幸福感を希求する
・冥王星:無自覚なカリスマ性で周囲、そして世界を変えていく
優しくポジティブな表現で記載されていますが、悪く出れば、妄想に溺れたり心の深淵にある闇に飲まれたりと表現できるでしょうか。
もうまさにコンディション最悪な時の自分がそんな感じでw
逆に通常時や調子が良い時のこの2つの天体が表すようなエネルギーにあやかれている実感を持ったことはほぼないかもしれません。
「ブラインドスポット」ということで、自分では意識しにくい前提があるのでしょうが…
その天体の表すポジティブな作用に通ずることが雑誌に紹介されていたので、参考にして取り入れていこうと思います!
私は現在30代半ば。中年の危機でトラサタに関わる出来事がこれからたくさん起こってくるので、その対策にもつながると思います。
教科書的な硬めの本だと、なかなか衝撃的な極端な暗示が書かれていたりして怖くてもう読みたくない!となるので、雑誌で学んでいくのも良いなと心から思いました
あとやはり鏡先生は太陽魚座ということで?安定して表現が優しいですね!!
色んな先生の知見を知って結び付けていくのはとても手応えの感じられる作業です。