カラーリングの上手い美容師さんから学んだ「世界の捉え方」 | ホロスコープ勉強部屋 ~見えるものにも見えないものにも偏らない均衡を目指して

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教科書通りのリーディングにしっくりこないことには、大きな意味があるはずです。納得できるまで遊び心を持って考察していきます!

行くのが2回目の美容室。前回自分が追い求めていた「グリーンベースの暗すぎない色」という理想のカラーを実現してもらえてのリピートでした。髪質に難ありで、かつそこまでカラー材のランクを上げることにお金をかけたくない(何回か試したことはあるけど違いを感じない)のでそんなものだと諦めていたのですが…良心的な値段の普通のコースでまさかの仕上がりに感動しました。

 

ですがカラーが理想通りになっても、意外と自分には似合わないかも?ということが判明しw

グリーン系って寒色系ということもあり、くすみ感がでてしまうんですよね。

そこで、今回は同じ美容師さんに正直に「前回色は完全理想形だったけど自分には合わない気がして…」と相談すると、モノトーン系の色味で赤味はおさえつつくすみ感のない印象にしましょうと仰っていただけましたニコニコ

 

で、今回の仕上がりも本当に素晴らしく…赤味はないけど柔らかみと透明感のある色!

感動で変なスイッチが入ってしまいインタビューモードで色々お話しを聞いてしまいましたw

 

今回のカラーはかなり真っ青な色を入れていたとのこと。カラー材は仕上がりの色をイメージして調合するというよりも、元々の色味から考えるんだとか。

肌の色も髪の色も、一人ひとり同じではなく何億通りある。年齢とともに同じ人でも変化があるし、ファンデで肌のトーンも変えられる今の時代、流行りのパーソナルカラー診断とかは一概には言えない気が…自分は人とは脳の作りがちょっと違うかもwと仰っていました。決して自慢げではなく、みんなが普通にできていることが苦手だったりすると。

 

どんな星をお持ちなんだろうという興味がわくと同時に、教科書的ではない「職人芸」と「世界の捉え方」に羨望の念が…!!

 

占星術を扱うにあたっても、日常生活全般においても、私はさも自分が管理・支配している、しなくてはならない感覚をもってしまうところがあるように感じています。

それは俗にいう「自分軸をしっかり持っている」というよりは不遜さがあると思います。物事のほんの一部しか見えていないのに決めつけて頑なになってしまっている。身近にあふれている尊いものを見過ごしてしまっているような…

 

美容師さんは確かなスキルはお持ちですが、自分の手腕にフォーカスするというより、果てしなく広がる色の世界を見ていらっしゃる感じを受けました。

そして私もそうでありたい、そうあれるように世界をもっと広く知れるように学んでいきたいと思いました。

 

美容室に行った日にホロスコープ関連の雑誌を読んでいると、鏡リュウジ先生の文章が目に留まりました。

「大宇宙と小宇宙は相似形」というのが古来の占星術の基本思想。あなた自身が一つの宇宙であり、またあなた自身が無限の宇宙を映し出していると考えることもできるわけです。そう考えると「ホロスコープを見る」という営みは実に壮大なものだという事になります。ホロスコープを一定の手順で見れば「正しく解読できる」というのは傲慢なことです。ただ僕たちにできるのはホロスコープに映る模様を少しずつ味わうだけ。自然そのもの、あるいは優れた芸術作品を味わうのに、正しい方法など存在しないというのと同じです。

 

「星を読む」というのはチャートを机に置いて見つめ分析する作業ではなく、チャートの奥に広がる壮大な宇宙を見上げるような、その世界を漂い味わうような営みであるということを学びました。

 

少し前であれば「なんかかっこいい!すごい!」となって終わっていたと思うのですが、美容師さんとのかかわりから、占いに限定せず、自分と世界との捉え方が鏡先生と近い方は意外と身近にもいたりするんだろうなと思いました。

人が発する言葉の奥を、もっと感じられるような余裕や余白を持ちたいものです。